みっけるフェス
「みっけるフェスin台東区2012」を観て来ました。なかなか楽しいイベントでした。
「みっける」とはどういうことか、と申しますと、美術家や音楽家、落語家といった人々が、台東区の街中をぐるぐる歩き回り、自分の感性に触れるポイントを見つけていくのです。
そして、それを写真に撮りまくります。
必ず1000枚撮る、というのがルールでして、それを高速スライドショーにして、音楽も付けて上映するのが、この「みっけるフェス」です。
それぞれの作者ならではの視点が浮かび上がり、へえ~我々の街って、こういう風にも見えるんだ!という新鮮な発見があります。
美術家の北川貴好さんという方が、この手法を考え出した人で、今回このイベントに台東区文化振興課が補助を出すことになりました。
私も「台東区アートアドバイザー」として、この支援制度の運営に関わっておりますので、このイベントを応援してまいりました。結果、予想以上の面白さで、愉快な気分で帰宅しました。
北川さんは、これまでもこの手法で、全国各地を撮ってきていて、勿論私もそのムービーを見ていますが、台東区版がダントツに愉快と思います。
美術家さんが創るものですから、当然基本はアートなのですが、今回は会場が浅草のお笑いの殿堂「東洋館」だということも勘案して、笑いの要素も加えられています。
「みっけるフェス」のオリジナル体操を考案して、その体操を「どぜう飯田屋」の若旦那や人形「吉徳」の店員さんにやらせて、コマ撮りして上映していました。
「吉徳」さんを北川さんに紹介したのは、実は私なのですが、普通に店内を撮るだけかと思ったら、人形の前で体操をさせていたとはビックリです。
そもそも「吉徳」さんを登場させることになったのも、お笑い=駄洒落です。
住吉さん、「みっける」にかけて洒落が作れる地名とか品名とかが台東区にないですか?
と聞かれましたので、
ああ、それなら「浅草見附」という古地名が浅草橋にあるよ!
とお教えしました。
「みっけ」と「見附」ですか、いいですね!ついでに周辺の御店を紹介していただけませんか?!となった次第です。
なお見附というのは、江戸城の外壕辺りを警護した拠点のことです。
江戸幕府は、交通路の重要な場所に櫓、門などを築き、人を配置して警護をしていました。赤坂見附が地下鉄の駅名に成っていて一番有名ですが、その他にも小石川、牛込、市ヶ谷、四谷など36ケ所の見附があったそうです。浅草見附もその一つで、現在の国道六号線(=江戸通り)方面を警戒していたわけです。
その見附を見つけていただき、嬉しいことでした。
追伸①
ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!
この本について詳しくはこちらです。
ご購入はこちらです。
追伸②
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.026日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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