HACCP義務化

11月15日は浅草料理飲食業組合の「一斉点検」の日でした。
私も「自治指導員」を拝命しておりますので、近隣の11店舗を回り、衛生管理の状況を拝見させていただきました。
食品衛生の分野では、昨年食品衛生法が改正され、
「原則として全ての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理が制度化」されます。
施行は来年の6月1日。
この件を「HACCP義務化」と言っていますが、浅草の飲食店のような小規模店がHACCP認証を取得しないといけないわけではありません。しかし「HACCPに沿った衛生管理」つまりHACCPの考え方に沿って、各店が衛生管理計画を策定し、確実にそれが実施されているか、自主的に目に見える形で点検・記帳しないといけません。
手間が相当増えることは確実なので、組合員の皆さんがスムーズに取り入れらえるよう、説明努力が必要と言えそうです。私も微力ながら努力してまいります。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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本願寺の椿姫

「復活した浅草オペラ」が復活しましたので、聞いてまいりました。
2017年に誕生100年ということでロングラン公演した「ああ夢の街 浅草!」が好評につき戻ってきました。
大正時代の数年間という短期間に花開いた伝説の「浅草オペラ」、前回は周年事業の意味もありましたが、今回は「好評につき」ということで大変結構と思います。今年の公演もほぼ1か月間のロングランで、客入りも盛況、それだけご支持があるということですから在り難い話しです。
会場は東本願寺の「慈光殿」で、いつもお葬式をやっている会場なので、最初は違和感がありましたが、すぐに引き込まれました。
オペラというと、やはり難しいイメージがありますが、「浅草オペラ」は当時から、オペラの分かり易い部分だけを日本語で上演していました。聞き易くするために音符や歌詞を改作してしまうこともあり、原曲尊重の価値観で眉をひそめる方もいるかと思いますが、日本で西洋のクラシック音楽が、この時ほど熱狂的に支持されたことは、後にも先にもありません。
大正時代には実力が???の歌手も出ていたようですが、復活版では出演は「東京室内歌劇場」の皆さん。ちゃんとしたオペラ歌手の方々ですから、ちゃんと聞きたい人も大丈夫です。
ヴェルディの「椿姫」を吉原に置き換え、音楽も短く編曲した版が演奏され、小芝居あり、時事ネタありで楽しかったです。
関係者の皆さんお疲れ様でした。盛況でお芽出とうございました。
公演はまだ14日まで続きますので、ご興味のある方は「コンサートイマジン」(03-3235-3777)へ。

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札幌移転

ある日テレビ局の人が玄関に見えたと連絡が入りました。
マラソンの札幌移転について意見を聞きたい、と。
あー、その件では浅草の人達が連日話しを聞かれてメデイアに出ています。
東京の予定コースは店のすぐ前ですから、浅草でやって欲しかったです!
などと言えばアスリート軽視の人間と思われかねません。さりとて、
札幌で良いと思いますよ!
と言えば、地元愛が無さ過ぎと思われます。
結局薬局、居留守を決め込むことにしました。
はい、ただ今主人は留守にしておりまして、分かる者がおりません・・・
お恥ずかしい。

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芸者コーヒー

「浅草おどり」の会場で「浅草芸者コーヒー」なるコーヒーを買い求め、飲んでみました。結構なコーヒーでした。
「浅草芸者コーヒー」は今回の催事に合わせて発売された浅草花街グッズの1点です。意欲的な試みと思います。
が、コーヒーに詳しい方にとっては、このネーミングは「鉄板の笑える」ネーミングのようです。
皆さん、ここで試しに「ゲイシャ」「コーヒー」と検索してみて下さい。Wikipediaに
ゲイシャ(コーヒー)
という項目が出て来ます。何故わざわざ(コーヒー)が付けられているのでしょう?引用しますと、
「ゲイシャ(英: Geisha)は、コーヒーの最高級品種(スペシャルティ・コーヒー)のひとつであり、市場に現れたのは21世紀になってからと歴史は浅いが、世界で最も高価なコーヒー種と言われる。“ゲイシャ”という名は、エチオピアにある原産地の村名(ゲシャ村)に由来し、日本の芸者とは関係ない。」
つまりコーヒーに詳しい人にとって、
浅草ゲイシャ・コーヒーは
浅草マツザカ・ビーフ
浅草ウオヌマ・ライス
のような感じに聞こえるという次第です。面白いですね。
もっとも完全に同じではないです。
ゲイシャは特定のコーヒー豆の種類の名前でもあります。その種が発見されたのがゲシャ村だというので、そういう名前になっているのですが、マツザカ種、ウオヌマ種という特定の種があるわけではないので、完全に同じではないですね。土地の名前が種の名前にもなっている九条葱の方が近いかもです。
「浅草芸者コーヒー」どうぞ、ご贔屓に。

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それぞれの飲み方

11月2日の弊ブログに書きました通り、台東区役所が「したまちTAITO産業賞」を下さるというので、表彰式に出かけましたら、同時に「台東区江戸創業事業所顕彰」の顕彰式も行われていました。
顕彰された会社の中には合羽橋の「どぜう飯田屋」さんがありました。そして配布された「飯田屋」さんの資料の中で引用されていた一文が印象に残りました。
直木賞作家で食通の神吉拓郎さんの文が引用されているのですが、
「どぜう鍋を前にして猪口を傾けている人を見るのは楽しい。皆それぞれの飲み方があるようで、勤め人風、商店主風、職人風と、少しずつ趣が違う。胡坐のかきかた、徳利の持ちかた、猪口を口元へ運んでくる手付き、など、その様々な変化と個人差は、見ていて飽きない。絵になっているのである。」
へえ!の一語ですね。
そして自分がどぜう屋に行った時は、どんな風に見られているのか、すごく気になってきました。

追伸
話しは変わりますが、
「東京会館」和食総調理長・鈴木直登さんが
黄綬褒章を受章されました。誠にお芽出とうございます。
「すきや連」の熱心なメンバーの方で、今年9月30日の第31回例会でも大変お世話になりましたので、個人的にとても嬉しいです。ますますのご活躍を祈念致します。

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江戸創業事業所顕彰

昨日の弊ブログに書きました通り、台東区役所が「したまちTAITO産業賞」を下さるというので、表彰式に出かけましたら、同時に「台東区江戸創業事業所顕彰」の顕彰式も行われていました。
この顕彰は、昨年始まったものですが、区が江戸時代に創業し永年に渡って区内産業に貢献のある事業所を顕彰し、世界に誇れる「宝物」として広く国内外に情報発信していく、というものです。
40数軒が登録されていて、台東区は老舗銀座?であることが分かります。
その創業年代は、幕末が多いものの、それ以外は結構散っていて、様々な時期に浅草・上野へ入ってきた方がいたのだなあと思います。
顕彰を受けた会社さんは以下の通りです。お芽出とうございました。
【各顕彰事業所の紹介】
浅草めうがや
池田屋神仏具店
石井三太夫表具店
石六
上野池之端 鰻割烹 伊豆榮
上野風月堂
鵜原商店
江戸蕎麦手打處あさだ
大嶋屋恩田
岡田屋布施
雷門三定
甘味処西山
木具定商店
菊寿堂いせ辰
木村家本店
久月
銀花堂
クマイ商店
駒形どぜう
更けい
三佛堂櫻井商店
十三や櫛店
新門
鈴本演芸場
種亀
東京松屋
常盤堂雷おこし本舗
鮒佐
弁天山美家古壽司
ホワイトローズ
増田園総本店
増田屋コーポレーション
町田絲店
松坂屋上野店
美家古鮨本店
宮本卯之助商店
守田治兵衛商店
山崎屋源七提灯店
有職組紐道明
吉徳
龍昇亭西むら

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したまちTAITO産業賞

「したまちTAITO産業賞」
を頂戴しました。誠にありがとうございます。恐縮です。この賞は、
・新しい製品や技術の開発、改善に関して顕著な業績のある企業
・新分野への進出、新たなサービス、新市場の創造など、時代のニーズを先取りした革新的な取り組みを行い、それに関して顕著な業績のある企業
・就業環境の改善に積極的に取り組み、社員の雇用や人材の育成に関して顕著な実績のある企業
・その他、台東区の産業の発展に著しく貢献をした企業
を台東区が選ぶもので、告知もして下さるので在り難いことだと思っています。
これに連動して、弊社に関する展示が、ただ今開催されている「台東区産業フェア2019」の一角でも行われています。
これは台東区で活動する企業や団体が自社の製品・サービスを出展する展示商談会です。「商談会」と言っても、一般の方もご来場いただけます。フェアの方も地場産業の魅力満載でら、是非お出かけ下さい。入場無料です。
会期:10月31日(木)、11月1日(金)両日とも10:00~17:00 
会場:都立産業貿易センター台東館4、5階(東京都台東区花川戸2-6-5)

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浅草おどり

「浅草おどり」が七年ぶりに開催されました。
浅草の芸者衆が日頃の稽古の成果を披露する「浅草おどり」の初回は1950年に開催されました。花柳界が華やかだった当初は毎年のように催されていましたが、花街が衰退するにつれてだんたん不定期になって行き、前回は2012年でした。
「おどり」を開催するには、ホールの借り賃、大道具・小道具、衣裳、かつら・・・と経費のかかることばかりです。
チケット販売の苦労もあります。浅草公会堂は1.100席収容できますので、そこで3公演するということは、3.300枚のチケットを売らないといけないわけで、なかなか難儀です。
定期開催が望ましいに決まってはいますが、体力を整えるのに七年かかった模様です。
が逆に、時間がかかったので、待っていたお客様が多かったようで、チケットは発売後早い段階で売り切れたようでした。結構なことでした。
今回から新しい試みも始まりました。芸者衆によるお茶席、浅草花街グッズの制作など。「美味探訪セット」という近隣料理屋と踊りチケットのセット券も発売され、これには弊店も参加しました。
プログラムは新元号「令和」の幕開けを祝う新曲「初明(あけそめて)令和寿」など。フィナーレの「浅茅の賑い」には赤坂芸者衆も加わってもらい、文字通り賑やかになりました。
まずは芽出たいことでした。

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浅草暦

浅草の芸者衆が日頃の稽古の成果を披露する「浅草おどり」が、昨日・今日と開催されていますが、私はその演目の中に「浅草暦」を見つけました。
「浅草暦」の作詞家は海津勝一郎です。
海津さんは、湯島の有名なすき焼き店「江知勝(えちかつ)」の先代のご主人でした。「江知勝」さんは昔も今も、夜だけ営業の店で、海津さんは昼は長唄の詞を書き、夜はすき焼き屋をやっていたのですが、2001年に亡くなりました。
詞はそこそこ使われていたようで、長唄三味線方の「第一人者」と言われた中島勝祐さんとのコンビは有名だったそうです。
海津さんはウチの父の中学校の同級生でもありました。すき焼き屋の息子が同じ学校の同級生というのも奇遇です。
今回その海津さんの曲が上演されるとかで、さらにまた奇遇と思います。

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ああ夢の街

「復活した浅草オペラ」が復活しました。
2017年に誕生100年ということでロングラン公演した「ああ夢の街 浅草!」が好評につき戻ってきました。
大正時代の数年間という短期間に花開いた伝説の「浅草オペラ」、前回は周年事業の意味もありましたが、今回は「好評につき」ということで大変結構と思います。今年の公演もほぼ1か月間のロングランで、それだけご支持があるということですから在り難い話しです。
オペラというと、やはり難しいイメージがありますが、「浅草オペラ」は当時から、オペラの分かり易い部分だけを日本語で上演していました。聞き易くするために音符や歌詞を改作してしまうこともあり、原曲尊重の価値観で眉をひそめる方もいるかと思いますが、日本で西洋のクラシック音楽が、この時ほど熱狂的に支持されたことは、後にも先にもありません。オペラ歌手に大勢の「追っかけ」がいたと伝えられています。
今回は活動弁士も登場して進行を務めるということですので、さらに楽しみ易くなることでしょう。期待できます。
大正時代には実力が???の歌手も出ていたようですが、復活版では出演は「東京室内歌劇場」の皆さん。ちゃんとしたオペラ歌手の方々ですから、ちゃんと聞きたい人も大丈夫です。
皆様、是非ご観覧を。11/14までです。
問い合わせは「コンサートイマジン」へ(03-3235-3777)

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