本願寺の椿姫
「復活した浅草オペラ」が復活しましたので、聞いてまいりました。
2017年に誕生100年ということでロングラン公演した「ああ夢の街 浅草!」が好評につき戻ってきました。
大正時代の数年間という短期間に花開いた伝説の「浅草オペラ」、前回は周年事業の意味もありましたが、今回は「好評につき」ということで大変結構と思います。今年の公演もほぼ1か月間のロングランで、客入りも盛況、それだけご支持があるということですから在り難い話しです。
会場は東本願寺の「慈光殿」で、いつもお葬式をやっている会場なので、最初は違和感がありましたが、すぐに引き込まれました。
オペラというと、やはり難しいイメージがありますが、「浅草オペラ」は当時から、オペラの分かり易い部分だけを日本語で上演していました。聞き易くするために音符や歌詞を改作してしまうこともあり、原曲尊重の価値観で眉をひそめる方もいるかと思いますが、日本で西洋のクラシック音楽が、この時ほど熱狂的に支持されたことは、後にも先にもありません。
大正時代には実力が???の歌手も出ていたようですが、復活版では出演は「東京室内歌劇場」の皆さん。ちゃんとしたオペラ歌手の方々ですから、ちゃんと聞きたい人も大丈夫です。
ヴェルディの「椿姫」を吉原に置き換え、音楽も短く編曲した版が演奏され、小芝居あり、時事ネタありで楽しかったです。
関係者の皆さんお疲れ様でした。盛況でお芽出とうございました。
公演はまだ14日まで続きますので、ご興味のある方は「コンサートイマジン」(03-3235-3777)へ。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.543本目の投稿でした。
No comments yet.