臨時休業

吉原の桜鍋の「中江」さんから「緊急のご連絡です。ぜひともお読みください」
というタイトルのメールが来ました。何かと思って開いたら
「本日の朝、中江スタッフの一人より38度を超える熱が出たと連絡がありました。今朝連絡があったばかりで、どのような状況かははっきりしておりませんが、新型コロナウィルスが流行している中、最善の対策を取るために、本日より一週間ほど桜なべ中江は臨時休業させていただくことに致します。」
まだ新型ウイルスと確認されてはいないが、念のため休業なさると。
同じ内容はネットにもあげられていて。、中江さんの方針を絶賛するコメントが多数付けられていました。
結論から申しますと、幸いなことに、この一件は心配し過ぎだったようです。
「当店のスタッフ1名が発熱したため、万が一のことを考え臨時休業させていただいておりますが、幸いなことに熱も下がり医師より一般的な風邪であると診断されました。」
ということで5日から営業再開となるそうです。
中江さんの場合38度でしたが、では、37.5度とか37度だったらどうでしょう?新型の初期症状は、ごく軽いと言いますから、とても判断できません。
中国では、既に事態が落ち着いているとかですが、日本も、そうなることを祈ります。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.658本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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幹事

今回のウイルスは宴会の幹事さんにも重大な脅威ですね。
せっかく苦労して大勢人を集めたのに、風邪くらいでキャンセルされては泣けてきます。しかし今の状況では、風邪のような症状が出たら、軽くても欠席してもらわねぱなりません。そういう人がウイルスを拡散させるからですね。
まったく全てが盛り下がります。
もはや神仏頼みしかないですねえ。
南観世音菩薩。

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例示

分かり易くするために例示すると、その例だけが特別に悪者になってしまうことがあります。そう、もちろんウイルスの話しです。報道によりますれば・・・
「政府の専門家会議は、厚生労働省のクラスター対策班が調査した、北海道などでの事例を分析した。その結果、8割は他の人にうつしていないことがわかった。だが、ライブハウスやスポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘(じゃんそう)など屋内の閉鎖的な空間で、一定時間を近い距離で過ごした場合にクラスターが発生する可能性があるとした。」
・ライブハウス
・スポーツジム
・屋形船
・ビュッフェスタイルの会食
・雀荘
が特にダメ!というわけです。
・すき焼き屋
が入らなくて一安心ですが、屋形船関係の皆さんはとてもお気の毒です。屋形船だけが特に危険な感じに聞こえてしまいます。
この問題、終息に向かうのは、いつなんでしょうか・・・

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自粛のご時勢となりました。

「自粛」「自粛」のご時勢となりました。
夜の街の雰囲気は、2011年の大震災の後の「計画停電」の時期を思い出します。
政府の狼狽ぶり、国民のパニック心理は2001年のBSE問題を思い出します。
たまたまでしょうが、ほぼ10年ごとですねえ。
「自粛」「自粛」のご時勢ですが、料理屋同士の会合は、できれば禁止しないで欲しいなあと思います。
この状況で、皆ひどく落ち込んでいます。先が見えないのがさらに辛いところです。
感染のリスクを避けるには出歩かず、自分の店に籠るのが最善なのでしょうが、それではメンタルがどんどん下がり、良いアイデイアも出なくなります。
ごく最近料理業界の若手の会合が「ちんや」であり、私も様子をのぞかせていただきましたが、談笑している様子を拝見して、こちらも気分も騰がりました。ありがたいことでした。
普通の時期なら、その集りの固有名詞をここに書くところですが、主催者の方が
感染抑制に協力しないのか!!
とネットなどで批判されると困るので、固有名詞は控えておきます。
明けない夜はないので、ウイルスの件もやがては終息するでしょう。その時に皆が良いアイデイアを持っているようにした方が良いと思います。

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住吉史彦の29大ニュース 2010-2019 その12

さて弊ブログは10周年までラスト一ヵ月に入りました。
ラスト一ヵ月はこの十年間を振り返る月にしよう、10大ニュース 2010-2019を選ぼうと思って、トライしてみましたら、29個も選んでしまいました(笑)
うーん、困ったな。
でも、これで行かせていただくことにしました。29はニ・クだし、今月はちょうど29日あるし。
と、いうことで、住吉史彦の29大ニュース2010-2019が始まりました。一か月間おつきあいいただいておりまして、本日は、その12です。

<29大ニュースその12>
2015年7月 母・綾子が他界しました。

母が逝ったのは2015年(平成二十七年)七月九日、浅草寺で「ほおずき市」が開かれている日。七十六歳と一日でした。
母は十年ほど前からパーキンソン病でした。
パーキンソン病は、脳内のドーパミン不足を原因とする神経変性疾患の一つですが、治療が困難なことから日本では「特定疾患」つまり難病に指定されています。典型的な症状として、手や足のふるえ・動きの鈍化・筋肉のこわばり・体のバランスの偏りが見られます。
発病から十年ほどで亡くなることが多い病気だそうですが、この頃母もそのステージに入って来たのです。病はだんだんに進行し、2014年の冬あたりから転倒することが増えましたが、母を片時も一人に出来なくなったのは最後の2か月間ほどでした。ふらつきながら料理や掃除、洗濯それから趣味の書道をやろうとする母を家族は交代で見守りました。
そんな暮らしがいつまで続くのだろうと思い始めた頃、6月下旬「その日」は突然やって来ました。
全くもって突然でした。その前日には、頭の傷も少し癒えたことだし、そうだ、また洋食を食べに行こうと母を誘っていたところでした。
母も応じて、そうだね、この前は楽しかったね、また行きたいね!と言っていたのですが、その翌朝母は起き上がれませんでした。全く起き上がらない母を不審に思った父が119番、搬送された病院で極度の低血糖と診断されました。
低血糖に誘発されて心肺機能も低下、十二日間の入院生活の後最終的な死因は肺炎でした。
世間には介護で大変な思いをなさっている方が多いですから、それと比べれば中程度の負担で、しかし「あっけない」ということでもなく最後の時間をもてました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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MOTTAINAI

このところ食品ロス削減の件を考えていますが、そんな中で
「食べものに、MOTTAINAIを、もういちど」
というチラシを見つけました。「食品ロス削減国民運動」のチラシでした。
MOTTAINAIと言いだしたのは、もちろんノーベル平和賞のワンガリ・マータイさんですね。
英語には浪費的ということを意味するwastefulという言葉があるものの、そこには自然や物に対する敬意、愛などの意味が込められていない為、マータイさんは日本で知った「もったいない」という言葉に感激したと聞きます。それでMOTTAINAIを提唱したとか。
私がここで驚くのは「もったい」という言葉の真意をマータイさんに正しく解説した日本人がいたことです。「もったい」は漢字で書けば「勿体」。その「勿体」の真意を日本人の、どの位が正しく理解しているでしょうか。
「勿体」は、そもそも仏教用語で、物や人の品位や品格を言う言葉だそうです。物に品格を認めるのですから難しいですね。日常生活では「もったいない」以外にはほとんど使わず、たまに時代劇で武士が主君から褒められた時に、
「もったいのうございます」
と言うのを聞く位ですね。難しいのに説明できたのは、マータイさんに解説した日本人が時代劇ファンだったからでしょうか。
食べ物は、元々が生き物ですから、いろいろな物の中では品位や品格を感じ易い物と言えるかもしれません。しかし、その食べ物も、生産者と最終消費者は長い流通経路の端と端に位置して、お互いが見えづらくなっています。肉も、切り身になってパックにのっている姿から元の牛さんは全くイメージできません。
食べ物の「勿体」を感じるには、元々の姿に触れるのが近道ですが、さて現代人にできることやら。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.623本目の投稿でした。3月1日まで無事連載が続けば10周年になる予定です。引き続きご愛読を。

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ながらスマホ

国際観光日本レストラン協会の新年会が八芳園さんであり、白金台駅のホームを歩いていたら、
小学生が本を読みながら歩いて来て衝突しそうになりました。
うおっとっと!
体格はこちらが大きいので、ぶつかった場合線路に落ちるのは彼です。私は殺人犯になるところでした。
これはもちろん危険行為ですが、不思議なことに憎悪の感情は沸きませんでした。たぶん二宮尊徳のイメージがあるからでしょう。
これが本でなくて「ながらスマホ」だったら、おそらく私は罵りの言葉を吐いていたと思いますが、本はOKでスマホはNGだと思うのは、自分が昭和の人間だからでしょうね。
聞けば、視覚障害のある方の3割ほどが駅のホームで怖い思いをした経験があるそうです。原因は「ながらスマホ族」との衝突。
だから「ながらスマホ」はゼッタイ、ダメ。そして「ながら勉強」もやはりやめておきましょう。

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花火大会

真冬の話題ではないかもですが、真夏の花火大会の件です。
この年末年始に花火大会の中止を決定する自治体がありました。オリンピックの影響ですね。
例年多くの観光客が訪れる「鎌倉花火大会」も昨年末に中止すると発表しました。警備人員の確保が難しく、それから湘南港がセーリング競技会場となり利用できないことなどから、開催が困難と判断したそうです。
遠く福井県の花火も中止になった例があるとか。
で、隅田川の花火大会ですが、開催することはするのですが時期がズレました。例年7月の最終土曜日なのですが、今年は7月11日になりました。
11日ですと夏休みに入っていませんから、人出は減るかもしれませんね。それに9月、10日が「ほうずき市」ですから3日イベントが続くのは良くないですねえ。でも諸事情がありましょうから、仕方ないところです。
皆様、花火は7月11日と今からインプットして下さいませ。

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30・10運動

昨年「食品ロス削減推進法」が施行され、いよいよフードロス削減が国民的課題になってきました。
当然飲食店も取り組まないといけませんが、厄介なのは宴会の食べ残しです。
宴会の食べ残しについては、30・10運動(さんまるいちまる運動)が知られています。
まず乾杯から最初の30分間は席について料理を楽しむ。そしてお開き前の10分間は自分の席に戻って料理を残さず食べようというものです。宴会になると、席を離れてお酒をついだりつがれたりということがよくありますよね。その結果、手をつけられないままの大量の食べ残しが出てしまう、それを防ごうというものです。
2011年に松本市で始まったと言われています。
各地の自治体が呼びかけてはいるようですが、民間ではあまり聞きません。それだけ難しいということだと思います。
弊店でも残念ながらデザートの食べ残しが多いですね。幹事さんがデザートの存在自体を忘れてしまっていることが多いからです。その宴会を何時に終えたいのか、明確なイメージのない幹事さんが多く、成り行きまかせのことが少なくないです。
会の中の長老さんがだんだん疲れてきて、おい、もう、そろそろ終わろうよ!と言いだして、それで急に、
宴もたけなわですが・・・
となります。
店の側としてはデザートを出したばかり、場合によっては、まだ出していない(!)内に急に「たけなわ」ですから、フードロスは減らないわけです。
それ以前に、宴会で食事をすることより人脈づくり・名刺交換の為に来ている人もいます。そういう方にとっては、正直食事は興味がないことです。(30+10)分間も席についていろというのは営業妨害でしかないですね。
まずは料理業界、食品業界の宴会から改善を始めるべきですが、結構、難題だと思っています。

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ちなみに予約

会話中に「とりあえず」を乱発する人は困りますが、「ちなみに」を乱発する人も困ります。
そして意外なことに、「ちなみに」を乱発する方は、たいてい、いい加減な話し方の人ではなく、お仕事が出来そうな、キチンとした話し方の人です。
おそらくビジネスの現場で「ちなみに」を多用しているのだろうと想像できます。
試しにネットで調べてみたら、「ちなみに」という言葉について、
「ちなみに」は敬語ではありませんが、上司や目上の人と話す際に使っても、失礼ではない言葉です。あまり使い過ぎては回りくどい印象を与えてしまいますが、話題を繋ぐ際に時折使う程度であれば、敬語と一緒に使っても問題ありません」
と書かれてします。そして使用例は、
・ちなみに、こちらがおすすめの商品でございます。
・ちなみに、こちらの商品の入荷は〇月〇日頃となります。
ははあ。
予約電話の主は、この話法を使っていたのか。それで、
・ちなみに来週の日曜の昼12時に2名の予約は取れますか?
と仰るのですねえ。
「ちなみに」がクッション言葉になって丁寧感は出ているかもしれません。
が、私には変な感じがします。だって「ちなみに」は、本題と関係があるものの本筋ではない話し、おまけの話しを付け加える時に使う言葉ですよね。
だから店に電話をかけて、
予約をお願いしたいのですが(本題)
に続けて、
ちなみに来週の日曜の昼12時に2名の予約は取れますか?(これも本題)
というのは変かと。
私の元々の知人が電話をかけてきて、ひとしきり最近は忙しいの?などと話しをした後に、
ちなみに来週の日曜の昼12時に2名の予約は取れますか?
と言うのなら、筋が逸れていますから、これは字義通りですが、予約が本題の電話で、「ちなみに予約」は変です、ぜったい。
お仕事が出来そうな、キチンとした話し方の人に限って、「ちなみに」を変な風に使うような気がします。
どこの会社が流行らせたんでしょう。

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