温泉もやし2019

「変わりザク」のメニューとして、また「大鰐温泉もやし」が帰って来ました。ほとんど恒例になりました。
このもやしは、もやしを栽培する土の周囲に温泉を循環させ、その熱を利用して育てるもやしです。だから「温泉もやし」なんです。
その歴史は大変古く、なんと、津軽藩三代藩主・津軽信義侯の頃から、少なくとも300年以上、大鰐(おおわに)の特産品として、町民はもちろん青森県人なら皆知っている特産品であり続けて来た、と聞いています。
しかし、実は近年生産者が5軒まで減ってしまいました。そこで地元では協議会を設立し、これまで栽培技術を一子相伝で伝えてきたのを改めて生産の復活を目指しておられます。
その他にも、まだまだ特徴がありまして、
・非常に珍しい土耕栽培(他のもやしは水耕栽培)
・無農薬、無化学肥料栽培
・豆の種類は、門外不出の「小八豆」 
そういう次第で、値段も結構な良いお値段なのですが、「ちんや」では数年前の冬からメニューに採り入れています。
既に「ちんや」の冬の名物と言って良いと思います。
お客様の反響も悪くなく、高いお値段にも御理解を示して下さる方が多かったように思います。
で、今年も「大鰐温泉もやし」が帰って来ました。
これを、すき焼きに入れていただきます。
とにかく、びっくりするほど立派です!
とにかく、一度お試しいただいたいと思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.545本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

すき焼き川柳コンクール2019

「すき焼き川柳コンクール2019」の結果を発表したいと思います。(作者敬称略)
<ややウケ賞>
働いて ちんやめざして 肉ほうび(加藤美代子、(58歳、千葉県佐倉市)
すき焼や 亡き父愢ぶ 三回忌(春菊、62歳、江東区)
しゃぶしゃぶや 前菜整え 江戸の味(はじめ、86歳、千葉県市原市)
肉追加 夫婦記念日 延長戦(せいや、37歳、北区)
スタミナの 沸くすき焼に 明日の夢(下仁田太郎、69歳、茨城県つくば市)
父と来た ちんやに今は 子を連れて(ちゃみの母 、68歳、松戸市)
<大ウケ賞>
白ねぎの 色艶やかに 鍋の中(啓聖、81歳、北区)
鍋かこみ パパは一杯 ママおしゃべり(小学三年生、8歳、 長野県長野市)
あの世でも 会いたい女将と 旨い鍋(ジョヴァンニ、83歳、武蔵野市)
けんかして すき焼き食べて ノーサイド(石田恵三、川崎市)
<超ウケ賞>
すき焼きの 匂いが止める スマホの手(はん子、 70歳、文京区)

このコンクールは7回目なので、ご存知の方も多いかと思いますが、念のため再度ご説明しますと、このコンクールに当選しますと、「ちんや」の食事券が貰えるだけでなく、「すき焼き川柳包装紙」に句が刷り込まれるのです。
これから発表する分は、来年の5月の三社祭の日に出来上がる包装紙に刷り込まれます。
そもそも食事の思い出を記す方法として川柳は一番素敵ですね。それに、すき焼きほど川柳に合う料理は他にないとも思います。川柳は、日本人とすき焼きの繋がりの深さを、あらためて教えてくれます。
そして何より、この店で働く私達にとってはヤル気の源になります。ここに書かれている様な幸せの為に働いているんだということを、川柳は思い出させてくれます。在り難いことです。
こんな包装紙はなかなか無いと思いますよ・・・
投稿して下さった皆さん、誠りありがとうございました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.544本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

創立70周年

東京都食品衛生協会が創立70周年を迎え、その芽出たいタイミングで私は、食品衛生功労者・協会会長表彰をいただきました。誠にありがとうございます。恐縮です。
食品衛生協会は、会員店が「自分の店は自分で守ろう」の精神で自主管理体制を作ることを支援する団体です。
資格のある「衛生指導員」が会員店を巡回指導することが活動の中心で、その他に食品検査の実施、衛生情報の配信なども行っています。私も「衛生指導員」の一員として近隣の店舗さんを巡回させていただいています。
表彰、誠にありがとうございました。
HACCP義務化をひかえ、活動に力を入れてまいります。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.539本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

「ちょい食べGO!」あと一か月

「ちょい食べGO!」があと一か月です。
昨年実施して好評だった、肉の食べくらべキャンペーン「めざせ13冠 ちょい食べGO!」が今年も帰ってきまして、11月30日までの日程で実施中です。
ちんやビル地下の直営レストラン「ちんや亭」のメニューを改訂して「肉の食べくらべレストラン」ということに致しましたのが昨年8月。今年も開催させていただきます。
これはいったい何かと申しますと、
「ちんや亭」の肉メニューを召し上がった方にスタンプカードをお渡しし、1種類食べるたびにスタンプを1個押して行くキャンペーンです。
5種類、7種類、13種類を召し上がった時点で、それぞれ称号と特典がもらえます。
《3冠(3種完食)》特典=「ちょい食べマグネット」進呈
《5冠(5種完食)》称号=牛五段、特典=ちんやお食事券1,000円進呈
《7冠(7種完食)》称号=牛聖、特典=ちんやお食事券2,000円進呈
《13冠(13種完全完食)》称号=永世牛王、特典=ちんやお食事券5,000円または肉1㎏進呈
今回昨年よりハードルを少し下げました。昨秋の「ちょい食べGO!」では7種完食しないと何も出ませんでしたが、今回は3種から、何かの「お得」があるように致しました。
肉メニューの「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)なら2種類同時に食べられますから、とりあえず2回ご来店いただけばマグネットを獲得できます。スタンプカードをお宅の冷蔵庫とかオフィスのホワイトボードとかにマグネットで貼り付けて日々モチベーションを高めていただければと存じます(笑い)
是非ご参加を! 実施期間は2019年8年1日~2019年11月30日までです。
*ちょい食べサイズはもちろん、 レギュラーサイズを召し上がった場合でもOKです。
*「食べくらべ」が主眼ですので、同一料理を再度召し上がった場合は、スタンプの追加はありません。悪しからず。

10月末の時点で、2人の方が13冠を達成、9人の方が7冠、2人の方が5冠を達成済みです。ありがとうございます。

<このキャンペーンを通じて、住吉史彦が皆様にお伝えしたいことは>
肉は「ガッツリ」ばかりが良いのではなく、「ちょい食べ」も楽しく、そして世の中の為(フードロス削減)にもなる、ということです。ご賛同いただける皆様のご来店をお待ちしております。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.536本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

こどもの詩

子どもたちのかわいらしい言葉を掲載した、読売新聞の「こどもの詩」。
先日「すきやき」という題の詩が載っていました。
作者は横浜市の幼稚園年長だという遠藤みいちゃん。

すきやき
おいしいね
じいちゃんが
死んでなかったら
もっともっと
おいしいのにね

これに選者の平田俊子さんが「みんながおいしそうに食べる姿を、じいちゃんは笑顔で眺めておられると思います」と評を寄せています。
みいいちゃんは未だ幼稚園児だというのに、
すき焼きは家族の思い出と共にあるもの
誰と食べるかで味は変わる
ということを知っているようです。お子さんの言葉は、大人より本質を突くことがありますね。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.531本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

歓送迎会

ら、来年春の歓送迎会のご予約ですか?
承りますけど、喜んで。 
でも
その前に今年の忘年会を予約して下さいませんか?

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.530本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

秋の松阪

久しぶりに松阪の「和田金」さんをお訪ねしました。東都のれん会の食事会でした。
「すきや連」でも大変お世話になった「和田金」の松田武朗社長が60歳の若さで亡くなられたのは2016年2月のことでした。その後は奥様が後継してこられました。日本一有名なすき焼き店ですから、ご苦労は多かったろうと思いますが、相変わらずの盛況ぶりで安心いたしました。
思い起こしますと、第11回「すきや連」を「和田金」さんで開催したのは2012年のことでした。松田社長自ら講演して下さり、これからは肉の脂の量ではなく質に注目していかないといけない、特に脂の融点が何度かに注目していかないといけないと発言されたのが記憶に残っています。
私は、全くその通り、我が意を得たりと思ったのですが、業界はこの発言を尊重せず、あらぬ方向に行ったことは弊ブログの読者ならご存知の通りです。その傾向への反動として、私の「適サシ肉宣言」は2017年は出されます。
そんな記憶のある場所への再訪の日は、とてもとても良い天気でした。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.527本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

「ニッポンチ!」④

小学館の文芸雑誌「qui-la-la」(きらら)で河治和香先生の新連載「ニッポンチ!」が好調です。
和香先生が、「駒形どぜう」の三代目を主人公にした小説『どぜう屋助七』(2013年)にウチのご先祖を登場させて下さって以来、新しい連載が始まるのを楽しみにしておりますが、今回は明治の浮世絵師を主人公にした小説です。登場する絵師の作品がウチにあったりしますので、なおさら楽しみなことです。
登場するのは歌川国芳門下の絵師たち。国芳には歌川芳虎、芳艶、芳藤、落合芳幾、さらには月岡芳年、河鍋暁斎といった弟子がいましたが、国芳が幕府に逆らう位の人だったので、弟子達の性格も皆ユニークで。その人物描写もまた、この小説の面白いポイントだと思います。
連載4回目の11月号の中心になったのは月岡芳年でした。芳年を「ちんや」は持っていないので、これまで調べたことがなかったですが、なるほど波乱万丈の人生だなあと感じました。
芳年は「血みどろ絵の芳年」「無惨絵の芳年」として江戸川乱歩や三島由紀夫などにも愛されましたが、その転機は、上野の彰義隊の戦いだったと書かれています。
芳年は、戦いが終わったばかりの上野の山に写生に出かけ、戦死体や、瀕死の負傷で苦しんでいる兵を描きます。それ以前から火事や喧嘩があると描きとめる為に駆けつけていたそうです。平和な時代には無い生き方ですね。
戦国時代には織部のようなバサラ陶芸が登場しましたが、芳年は幕末明治という戦乱の時代だから登場した絵師と言えましょう。それでいて洋服や洋服を着た人間が大嫌いだったというから面白いです。
こうした生き方はやはり本人の精神に負担をかけ、芳年は幽霊を見るようになってしまいます。それでも描きまくる時期と不調の時期を繰り返して、最後は精神病院に入れられてしまいます。
そういう次第で画風が強すぎるので、店内には架けられませんが、「ちんや」が持っている開化絵の絵師の同時代人には、こういう人がいたと記憶しておくのは必要かもしれません。
続きが楽しみです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.526本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

日本最大のすき焼き会

日本最大のすき焼き会を催している人は誰でしょう?ご存知ですか?
すきや連!
と言いたい所ですが、それは不正解です。正解は、
「天理柔道会」。
天理大学柔道部の学生やOBが五輪や世界選手権で素晴らしい成績をあげた時に、「天理柔道会」がすき焼き会を主催していますが、それが日本最大です。最近では約700人の参加者を集め、使った肉は300キロだったとか。「天理名物」とも言われているそうです。
このすき焼き会が最近開催されたのは、8月の柔道世界選手権で、男子73キロ級の大野将平選手が優勝、66キロ級の丸山城志郎選手も優勝したからです。
盛大な祝勝会は選手のモチベーションにもなっているそうで、丸山選手は、
「いつか自分の祝勝会で肉を食べさせてやると思っていた。同じステージに立ててうれしい」
と語ったとか。誠にお芽出とうございます。
このように関西の体育会では、関東の大学よりすき焼き会の伝統が残っているように見えます。関東の諸君にも頑張って欲しいです。
特に慶應義塾は、10月20日の弊ブログにも書きました通り、福澤先生が『肉食之説(にくじきのせつ)』(1870年)を書いてに肉食を勧めた歴史がありますから、くれぐれもよろしく頼みます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.524本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

最近のアニメ

知人がご家族づれで来店して下さり、
最近息子が視たアニメですき焼きを続けてやっていて、それですき焼き食べたい!ということになりました。「サザエさん」と「クレヨンしんちゃん」です!
と言います。
へえ、それは在り難いと思い、しかし最近の放送ですき焼きなんかやるかなあと思い、調べてみましたら、
「サザエさん」では9月29日 18:30 放送の回で【すき焼きはノリスケ流】というのをやっていたようです。筋は、
「ノリスケから「すき焼きを持っていく」と電話が来て、磯野家の面々はコンロを用意して楽しみに待つ。しかし持ってきたのはすき焼きの鍋だけで、がっかりする。ノリスケは得意気に「この鍋は名人手づくりの、予約しても三年待ちの人気の品で、特別のコネで手に入れた」と自慢する。そして、すき焼きの材料はちゃっかり波平に頼む・・・」
「クレヨンしんちゃん」は、チェーンの「すき家」さんと公式に組んで、「すきすきセット」というメニューを提供していて、そのCMがオンエアされているようです。
「すきすきセット」と言いますのは「お子様牛丼」「お子様カレー」「お子様とりそぼろ丼」といったメインメニューに220円足すと、カットリンゴとおもちゃが付いてくるというセットのようです。
「お子様牛丼」ねえ。食べてみたいなあ、どこがどう「お子様」なんだろう。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.523本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)