新総理

そ、そうなんですか、それはどうかと思います、スガ総理、いや、総理はまだでしたね、スガ長官。

「菅さんは秋田出身のわりに酒を1滴も飲めない。食べるのも早すぎです。すき焼きでも、生肉のまま食べてしまうくらいです」

「週刊女性」にそう語ったのは、横浜市議会の田野井一雄議員。スガ長官とは30年来の交流がある方だとか。

30年前ですと、まだ肉を生食することについて寛容だったかもしれませんが、1996年以降は完全にNGになっています。

この年、堺市の小学校で病原性大腸菌O-157による集団食中毒が発生、死者が出ました。最初はカイワレ大根が原因とされましたが、牛の腸にもO-157がいることがあることから、肉の生食は今はNGです。

この頃から肉に市場も一気に清潔になりました。

日本のトップに立たれるのですから、食中毒にもお気をつけ下さいませ。

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閑散期

8日の火曜日は、店の大掃除でした。

大掃除と言えば年末になさる方が多いかと思いますが、「ちんや」は年末は繁忙期ですから、そこは避けて閑散期に行います。必然的に暑い時季になってしまいます。

今年はコロナで、ずーっと閑散期でしたから、涼しい時にやれば良かったと思いますが、緊急事態中に、

今大掃除してしまえ!

とは思いつきませんでしたねえ。

というわけで、今年も暑い大掃除。

私は例年通りトイレ掃除を担当しました。

お疲れ様でした。

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福澤諭吉のすすめ

『家庭画報』10月号が「福澤諭吉のすすめ」という特集を組んでいます。

雷門「三定」の女将さんが塾員なのですが、

私の知り合いが編集しているの! 住吉君も読んで!

と言うので、私も拝読しました。

・福澤先生の生涯の概説

・先生所縁の地を訪ねる旅

・各界著名人が、自分が大切にしている先生の言葉を挙げるコーナー

などが載っていました。

言葉は「独立自尊」を筆頭に「一身独立して一国独立す」「気品の泉源智徳の模範たれ」などあらためて読んでも素晴らしい教えが多いと思うと同時に、自分が全くそうなっていないことに呆れるばかりです。

私が好きなのは、先生の毒舌なんですよね。

「赤穂不義士論」(明治7年)はつとに有名ですが、

弊ブログの8月19日号でも紹介しました通り、先生は肉食を擁護するあまり、他の食べ物について毒舌を吐いています。

「日本橋の蒲鉾は溺死人を喰ひし鱶の肉にて製したるなり」

「春の青菜香しといえども、一昨日かけし小便は深く其葉に浸込たらん」

「先祖伝來の糠味噌樽へ螂蛆うじと一処にかきまぜたる茄子大根の新漬は如何」(明治3年)

今回『家庭画報』だけに、先生が『女大学』(貝原益軒)を批判した『女大学評論』も採り上げられていますが、その論法は、

『女大学』が「七去」と指弾する「子なき女」「淫乱な女」「嫉妬深き女」の「女」を「男」に入れ替えたらどうなるだろう。女だけが責められるのはおかしいじゃないか。

悪人はむしろ男に多く「男大学」を書いた方が良いくらいだ。ここも毒舌系ですねえ。

私が、この特集を編集するとしたら、

「福翁毒舌ベストテン」ですかねえ。「先祖伝来の糠味噌」は是非そこに入れたいです(笑)

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二百十日

毎年9月1日は「防災の日」です。

その理由は、関東大震災が1923年9月1日に起きたことに加えて、この日が「二百十日」だからです。

立春から数えて210日目の「二百十日」は台風が多い日もしくは風の強い日と信じられてきました。

そして今年、最大風速が80メートルになるとかいう台風10号が九州・沖縄方面に来ています。

進んでいる海面温度が高いので、勢力が強いのだそうな。

実は私は2018年9月4日に、たまたま大阪にいて、台風21号を経験しました。東京に帰る予定の日でしたが、新幹線が動かず、新大阪近辺のホテルは全て満室でホテル難民になりました。知人に連絡して転がりこもうかとまで思いましたが、もし被害に遭っていたらと思うと電話できません。

そこで梅田まで移動したら、高級なホテルのスイートルームが空いていると言います。泣く泣く泊まったことを鮮明に記憶しています。

その晩はやることがないので、テレビを視つづけていましたが、タンカーが関西国際空港の連絡橋に激突した様子は、本当に衝撃的でした。今年の10号は、あの台風より風が強いと言うから想像を超えています。

今後毎年海面温度は高いでしょうから、この時期は毎年強力な台風が来るのかもしれません。困ったことです。

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餃子文化

B級グルメを起爆剤にした「町興し」「村興し」に私はまったく関心を持ってきませんでした。だから餃子の消費額一位の座を巡って、宇都宮市と浜松市が激しく争っていると聞いても無関心でした。

そして、その二市をおさえて宮崎市が最近(2020年上半期)トップに立ったと聞いても、当然の無関心のはず、が、

事情を聞いたら、そうも言えませんでした。

コロナ下で宇都宮市・浜松市の消費額が落ち、宮崎市が大きく額を伸ばしたので、順位が変わったのですが、宮崎が伸びた理由は、餃子を家で食べているから、でした。

宇都宮市・浜松市では餃子を食べるために外食しますが、宮崎では「丸岡」さんという販売店で買って、自分の家で焼いて食べるのです。その「丸岡」さんが業績を大きく伸ばしたことが宮崎市を押し上げました。

つまりは外食・内食の比率の変化だったのですね。トホホです。

「ちんや」でも似たことは起こりました。いつもなら座敷に上がって下さる方が、売店で肉を買われたり、通販で買われたり。

外食忌避がまだまだ続くと思われますが、宇都宮・浜松は外食から販売へのシフトを進めるのでしょうか。そうなったら、餃子外食文化の観点でますますトホホです。

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毒舌キャラ

コロナと猛暑の8月も終わりですね。

こんな御時勢ですが、キャラクターを創ろうかと思っています。詳細未定で、名前も未だないのですが、画像はできたので店先に掲示してみました。お近くにお越しの節は覗いてみて下さい。

このキャラクターは、メス牛の、毒舌キャラになる予定です。

「キャラクターと聞いて、ゆるかわネコちゃんかと思いましたが、反対に毒舌ウシさんでしたか」とのコメントもいただきましたが、残念でした、全く緩くないです(笑)

実は、先日内輪の会議で、世間に肉の半可通が多いよねえ!という話しになりました。

しかも半可通なのに知ったかぶりをしている人が多いよねえ!という話しになりました。

そういう輩をN♡Kテレビのチ♡ちゃんみたいに叱ってくれる人が欲しいなあ!という話しにもなりました。コロナで気分がなんとなくイラつき気味の会議だったので、そういう方向に行ったかもしれません。

で、毒舌キャラになる予定です。

叱るのが人だと角が立つので牛にしましたが、毒吐く気満々です(笑)

そう、コロナでイラついていたので→毒舌キャラを創ったという、至ってシンプルな流れですね。

でも毒舌ばかりだと愛されないよなあ、可愛いげもないとなあ・・という迷いも未だありまして、その辺りは未定なのです。

そういう次第で変化しつつ毒吐いてまいりますので、お見知りおき下さいまし。

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廃棄前提

話題の万座温泉「万座亭」さん、すき焼きコースをやっていたんですね。結構と思います。

「話題の」と言っても、「万座亭」さん自身が話題になることを望んだわけではなかったようです。

「GO-TO」の期間に、ネットでの炎上マーケティングがお得意な方で、なおかつネットリテラシーを子供に教える講師だという方が、たまたま「万座亭」さんに泊まり、料理の品数が多いことを批判したので有名になってしまいました。

品数の多さについて、さしたる根拠もなく「廃棄前提だ」と批判したので、批判した本人が炎上しました。「廃棄前提おじさん」と名前まで付けられて炎上していました。

またその方の関係者が横から参戦して、「万座亭」さんから炎上マーケティングを依頼されたのでやったと冗談を言ったので、その点も批判されました。

「万座亭」さんは炎上依頼の事実を否定しています。そういうコメントを出すとか、さぞ面倒だったでしょうね。

さて、その時炎上した料理の画像にすき焼きは載っていませんでしたが、すき焼きもあったことが最近明らかになりました。

8月下旬に投稿した別の方によれば、

「先日、ワーケーションを話題の万座亭でしてきました。夕食はすき焼きコースにしましたが、これでもかの質と量で攻めてきました。 廃棄前提とは言いませんが、凄い量で有るのは間違い無いので腹ペコで行く事をお薦めします。 温泉も気持ち良くて最高でした」とのこと。

群馬県はすき焼きの材料が県内で揃うので、「すき焼き応援県」を自称しています。それを出すのは体験結構と思います。

普通のマーケティングで売れて行けば良いなあと思います。

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OK範囲

今月19日に実施した肉の試食会の肉は「仙台黒毛和牛」でした。

宮城県産の黒毛和牛がA5やB5の5等級に格付けされると「仙台牛」として流通させることができますが、4等級以下だとそう名乗れません。仙台牛銘柄推進協議会では4等級と3等級を「仙台黒毛和牛」と称しています。

「仙台牛」も、仙台の黒毛和牛なんですけど、変な感じです。「仙台牛」は黒毛和牛じゃないの?と思ってしまう人がいるかもしれませんね。

それやさて置き、「ちんや」はご存知の通り「適サシ肉宣言」の店ですから、5等級の「仙台牛」は使いません。それが宮城県産の4等級の牛さんは、ブランドとしては「仙台黒毛和牛」に入るわけですが、「ちんや」ではブランドにはあまり固執せず美味しそうであれば、使わせていただきます。

で、今回は栗原市の那須さんという方が育てた牛さんでした。

牛のプロとしてインタビューされた記事をネットで発見したので、読んで行きますと、

60頭くらいの牛さんを飼っている中規模の農家さんで、

9割がメス。出荷時の枝肉重量は、だいたい370キロから420キロぐらいだと言います。重量の面でも「フォーティエイト宣言」をしている「ちんや」の「OK範囲」ですね。

飼料は、自分の田んぼから取る「ひとめぼれ」の稲わらを使っておられるということで、自給できているのは結構なことと思います。

今回の牛さんはメス、月齢30ヵ月、重量420キロ。美味しく頂戴しました。ありがとうございました。

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あおによし

コロナの時代に、この旅館が存続していたら、どうなっていただろうと思います。

奈良市登大路町に1995年まであった旅館「日吉館」のことです。

最近「すき焼き」とリアルタイム検索をしていたら、突然、「日吉館」のすき焼きのことがツイートされたので、思い出しました。

「日吉館(ひよしかん)」はテレビドラマ「あおによし」のモデルになった旅館で、女将の田村キヨノさんは名物女将として有名だったので、記憶しておられる方も多かろうと思います。

会津八一、志賀直哉、平山郁夫といった文化人に愛された旅館でしたが、設備にはまったく頓着しておらず、畳の間から草が生えていたとか、風呂場の戸の「たてつけ」が悪くて、「実力でお入りください」と掲示されていたとか、エピソード満載の旅館でした。

で、その「日吉館」の夕食がすき焼きだったのです。

しかも偶然泊まり合わせた、全く知らない人とすき焼き鍋をつつくのです。

「全く知らない」と言っても、メンバーはキヨノさんが宿泊を許可した、文化的素養のある方ばかりでしたから、それで会食が成立したのだろうと思います。

これはすき焼きの、一つの理想形だと思います。

が、コロナの時代には「とんでも」でしょうねえ。

つくづく、「すき焼き受難」の時代になったなあと実感します。

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読みやすさ

コイケ知事のすき焼き発言は後に削除されてしまったそうです。

批判を受けたので削除したのだと思われますが、正直にそう言わず「読みやすさ」を理由に削除したとかで、少し感じが悪い展開になっています。

知事が会見ですき焼きに言及したのは7月3日のこと。

「アクリル板を作ってすき焼きを食べて、おいしいかっていうのはよく分かりませんけれども」などと語りました。

この発言はいったん都庁のホームページの会見録に載ったものの、後日「読みやすさ」を理由に削除されたそうな。

直後から「ばかにしている」「飲食店の努力を嘲笑するのは良くない」などの批判が出ましたが、都の担当者によれば、それが削除の理由ではなく、「読みやすさを考慮した」「批判を受けたためではない」としているそうな。

実は知事はすき焼きがお好きです。そしてそれは、日本料理店をカイロで経営したことのある、知事のお母さまから継承した好みです。

食の楽しみの相当部分は同席者との懇親ですから、どんな料理でもアクリル板を立てたら、美味しくなくなりますが、その事例としてご自分の好きな料理を挙げたのだろうと思います。

私もこの発言が良いとは勿論思いませんが、口がすべった位の一件なのかなと思います。

飲食店に感染対策を要請する一方で、それ以上に医療体制・検査体制をビシバシと整備して下さっているのであれば、騒ぎ立てるほどの失言ではないような気がします。

本筋の行政努力が立派になされて、飲食店にアクリルが要らない日が早く来ることを願います。

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