蘊蓄はさようなら

 ワイン専門誌「wi-not?」の対談コーナーに出させていただくことになり、先日撮影がありました。

 え?! ワイン音痴の住吉がワイン専門誌に出るのか って?

 ええ、たしかに私はワイン音痴ですけどね、それでも是非出て欲しい!っていう話しでしてね、しかも私以上に畑違いの、浅草の面々と一緒に出演しました。

 この「wi-not?」という本は、結構厚みがあってデータ豊富で、雑誌というよりムック風の本なのですが、そのことを自慢したい雑誌ではないそうです。むしろ、

「お勉強、蘊蓄はさようなら。直感的におもしろく、ワインが飲みたくなる、ワインと食事を愉しみたくなる、食やワインは文化だからなんて大上段に構えない、そんな新しいエンタメマガジンの登場です。」

というのがコンセプトです。

 そういう方向性は大賛成ですよね。そう言えば笠間の「磯蔵酒造」の御主人も「酒をマズくする完璧な方法~それは薀蓄を語ること」と言っておいででした。

 だからこそ私達が起用された模様です。

 自分で言うのもなんですが、浅草の人々は結構「総合知」があります。専門性はさほど高い人でなくても、広く色んな話題について行けて、しかもそこそこのレベルで話せます。

 ワインも、そんな「色んな話題」の一種ですね。

 で、今回は、その座談を他人さんつまり記者さんやカメラマンさんが見ている前でやるわけです。

 専門家が選んできたワインを何種類も試して、それぞれが、ああでもないこうでもない、とコメントします。

 しかし、すぐにワインの話しから脱線して盛り上がります。いつもの集まりみたい。

 皆さん日頃から「取材慣れ」しているせいか、緊張している人がいません。楽しげに飲み・食っています。

 あまりに脱線すると記者さんから、ダメ出しが出て、ワインについてコメントするよう求められます。

 私は一応葡萄の品種名と特徴などを記憶していますが、そういうことは覚えていない畑違いの方が、結構適切にコメントするのに感心します。

 これって、やっぱり、ン万円しちゃうの?

 いやあ、それは銀座値段ですよ! 酒屋値段なら○○円位じゃないの!

 おお、御明算。

 結局、この集まりが「直感的におもしろ」い集まりだったことは事実です。

 勿論酒の蘊蓄も、まあ、ある程度は知っていた方が良いことは良く、味に全く無関心な人とは飲めません、私は。

 だからと言ってワインオタクの人と飲みたくはなく、塩梅の良いメンバーと一緒に飲まないとつまりません。その人選が、要するに大事ですよね。

 飲むメンバーこそがエンタメ、というのが、私のコンセプトです。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて974日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

氷魚ごはんと鮎一夜干し

 氷魚ごはんと鮎一夜干し の弁当をいただきました。

 東海道線米原駅の開通以来、駅弁を売っている、という「井筒屋」さんのお弁当です。

 その一夜干しの鮎=勿論琵琶湖の鮎を、YOKさんという社長さんが「井筒屋」さんに納めておいでです。その社長さんは私達が師事している二条彪先生にやはり師事しておいでなので、つまりは同門なのですが、弁当を食べさせていただくのは初めてでした。

 YOKさんが担当しているのは、琵琶湖で獲った稚魚を地下水で洋食するイヤ養殖するところです。

 そして、その成魚の鮎の他に、稚魚がこの弁当の御飯に混ぜ込んであります。それで「氷魚ごはん」と言っているのです。

 これはなかなか旨いものです。

 鮎は調理後時間が経過すると、焼き立ての時の風味が失われやすいと思います。だから弁当にはあまり登場しないですね。

 その鮎を、この弁当では一夜干しにして⇒旨みを濃くして、さらに御飯の中には稚魚を混ぜ込むことで補強しています。生臭くなるかと思いきや、茶の葉も混ぜ込むことで、さっぱりさせています。

 成長期のお子さんや肉食女子には物足りないかもしれませんが、大人にはとても良い塩梅です。

 東京にもこういうのがあったらなあ、というのが鮎好きの私の願望です。

 御馳走様でした。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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追伸②

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 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて973日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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酒屋に行って買って来い!

 便利さを追い求めるあまり、文明社会は間違った方向へ向かっているのではないのか?

 そういう問いかけを頻繁に目にし、また耳にします。知識人だけでなく、テレビの街頭インタビューなどで一般人もそういうことを話してします。

 でも私が感じるのは、やっぱり皆さん「総論賛成・各論反対」だよねえ、っていうことです。食の世界は利便性一本槍といった情勢です。

 例えば「ノンアルコール・ビール」はたしかに便利です。

 酒を飲めない人が乾杯に参加する時に、外見がビールと似ているため、飲めないことがバレずに済みます。その人がその集団に愉快に帰属している感じを演出できますから、まあ便利です。

 車を使って参加している方にも、たしかに便利です。

 しかし、です、あの飲物を「ビール」と呼ぶのは、ほとんど詐称ですよね。

 その飲み物がビールであるのなら、内容物は「麦芽」「ホップ」の2アイテムだけであるべきです。他の材料を入れたらNGです。

 では「ノンアル」はどうでしょう。皆さんも今度ラベルを手にとって、是非内容物を確認して下さい。色んなものが入ってますね。

 ハッキリ申して私は、あの飲み物が、美味いマズい以前に、気味悪いと思いますので、「ちんや」の店には置いていません。

 しかし気味悪いと思わないばかりか、

 あんな便利なものを何故店に置かぬ?!

とか言い出す方がおいでだから困ります。

 普通に、

 「ちんや」さんでも販売なさったら売れると思いますよ」という具合に言っていただければ、こちらも、

 どうも御親切に恐縮です。

と丁寧に返しておいて、その御意見は無視しますが、

 馬鹿野郎!今すぐ酒屋に行って買って来い!

とか言われると、私も喜んで一銭交えるイヤ一戦交えたくなる、というものです。

 私はやはり、一瞬の帰属感を演出するためだけに気味悪いものを飲むより、マトモな飲物を飲みたいと思っています。

 ついでに申しますと、私は「ノンアルコール・ビール」はマズいとも思っております。

 メーカーの方、恐縮です。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて969日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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秋の御酒

 秋の御酒を販売します。

 と申しましても、この秋に搾った御酒ではありません。

 酒造りは基本的に寒い時期にします。冬に仕込まれ、春に搾られた新酒をすぐ飲むとフレッシュで良いのですが、荒っぽい感じがすることもあります。

 ですので、その新酒をすぐ飲まず、夏の間涼しい酒蔵で静置しておいて⇒ゆっくり熟成させて⇒秋になったら飲む、という習慣があります。

 このことを「ひやおろし」と言っています。涼しくなった頃に卸す、という意味ですね。

 半年ほど置きますと、酒は香・味ともに芳醇になります。フレッシュさは少し衰えますが、古来この時期が酒の飲み頃とされ、酒通が好むのです。

 新し物好きはほどほどにして、こういう習慣を残していきたいものです。

 さて、この「ひやおろし」の状態で飲むのに適した酒を、茨城県笠間市の磯蔵酒造さんが造りました。

 精米歩合はあえて60%にしてあります。米を削り過ぎないことで、微妙な苦味や渋味を残し、それが熟成によって落ち着いたところを楽しめるような造りです。

 で、その酒のネーミングは「秋あがり」です。

 「ひやおろし」によって、酒質が芳醇に成ることを「酒が秋あがりする」とも言いますが、それをネーミングとして使っています。

 この名前は、流石、磯蔵さんと思います。どうも「ひや」という言葉は「年寄の冷や水」を連想しますし、それに「酒を常温で飲む」という意味の「ひや」と近藤するイヤ混同する心配があります。

 「おろし」も「三木降ろし」「野田降ろし」とか倒閣運動みたいで今一ですよね。

 「秋あがり」という名前なら気分良く飲めますね。是非秋の「かわりザク」と共にご賞味下さい。

 以下はデータです。

<品名>稲里 熟成純米酒 秋あがり

<原料米>ひたち錦(茨城産の酒造好適米) 

<精米歩合>60%

<使用酵母>ひたち酵母 

<アルコール分>15.5度(やや辛い)

<飲み方>冷酒で

 追伸①

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オオカミバンド

 オオカミバンドが、すき焼きにつられて出演快諾!という、ニュースの見出しを見て、

 何のこっちゃ?!

と思いました。

 オオカミバンドというのは、正しくはMAN WITH A MISSIONのことです。5人組ロックバンドで、頭はオオカミ=体は人間という格好で登場するのが特徴です。

 私は不勉強で知りませんでしたが、2011年にメジャーデビュー。オリコンチャートでシングル6位になったことがある、と言いますから結構人気があるようです。

 そのバンドが、経済産業省が主催する『コ・フェスタ』(=JAPAN国際コンテンツフェスティバル)のグランドセレモニーに出演要請を受け、すき焼きにつられて快諾した、というのが、このニュースです。

 でも、何のこっちゃ?!ですよね。

 オオカミのエサと言えば、赤ずきんちゃんとおばあさんでしょう、当然、グリム童話では。つながりませんね。

 そのオオカミバンドに対し「出演していただいた暁には、すき焼きをごちそうします!」ともちかけた『コ・フェスタ』実行委員会の松谷孝征副委員長なる方は、調べさせていただきましたら、㈱手塚プロダクションの社長さんでした。

 漫画雑誌編集者として手塚治虫の担当を経験後、治虫のマネージャーとなり、やがてアニメーション映画のプロデューサー⇒代表取締役社長に。現在は日本動画協会理事長でもあられます。

 なるほど、昭和な方だったんですね。

 すき焼きを持ち出していただきまして、交換持てますイヤ好感持てます。

 バンドの方も調べさせていただいたら、「草食男子絶滅ツアー」と銘打った全国ツアーをやって盛況だったそうです。

 なるほど「オオカミ」をそこまで拡大解釈するのなら、すき焼きが視野に入って来ても、まあ、許せる、というもの・・・で・・す。

 そもそも、このイベントは日本のコンテンツ産業全体の国際展開を促進するための場として2007年から催されてきた交流イベントだそうで、MAN WITH A MISSIONが出演するセレモニーは24日に東京のZepp DiverCityで行われるそうです。

 まあ、趣旨は結構ですし、オオカミ=すき焼きというのも新鮮なので、とりあえず応援しときますかね。

追伸①

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命日

 「ちんやメンバーズ・カード」の会員さん限定ですが「記念日割引」という制度を作っています。

 その「記念日」は御客様が自分でお好きな日を設定できます。

 誕生日・結婚記念日といった定番は勿論、会社の創業記念日とかでもOKですし、不祝儀の日=ご先祖の命日でもOKです。故人を偲びつつの会食に、弊店を使っていただくのも有り難いものです。

 そんな中、全く想定していなかった「記念日」が。それは・・・

 「子供の命日」。

 この登録シートを見た時は絶句しました。

 登録なさったのは、四十九日の時です。その日に「ちんやメンバーズ・カード」に入会され、この「記念日」を登録なさったのです。

 そして一周忌の法事。

 この日が「記念日割引」を使える日です。また弊店で法事をしていただきました。

 勿論詳しい事情は存じません。

 お子さんはすき焼きが好きだったのでしょうか。

 親子ですき焼きを食べた思い出があるのでしょうか。

 心よりご冥福をお祈りします。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて960日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 
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幸福の一皿

 皆さん、毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。
 日本記念日協会から認定されています。 

<「すき焼き通の日」の由来>
 すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成された。
 すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした。

<「ちんや」ではキャンペーンをしています>
*下記の期間に「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に新書『すき焼き通』を差し上げます!
実施期間:平成24年10月13日~10月15日
・すき焼き1人前につき1回抽選できます。
・外れた方にも粗品がございます。

*是非とも抽選にご参加下さい!

 さて

 BSテレビ朝日「幸福の一皿~美味しさの物語」に出していただくことになり、収録がありました。

 この番組は・・・

「シェフの人生に思いをはせ、心が温まる味…。手間暇かけた料理人の愛情を知ることで、自然と感謝の気持ちを抱く味…。ある客のエピソードを聞いて、思わずほろりとしてしまう味…。この番組では、そのような心に響く“幸福の一皿”を追い、さまざまな物語に耳をかたむけます。」

という趣向で、毎回一つの料理にテーマをしぼって採り上げて行きます。

 青春の大盛りスパゲティ

 秋の彩りが詰まった 京都のお弁当

 今夜は豪華にビーフステーキ

 庶民の味方!揚げたてコロッケ

 夏の横綱!匂いがたまらない”うなぎ”

 日本の夏に涼をもたらす『甘味』

 日本中がおかわり!みんなのカレーライス

 家族でにぎやか!アツアツ餃子

 ほほ笑みの「オムライス」

 天丼 大満足!

 食卓の人気もの「ハンバーグ」

 寿司の王者!マグロにゾッコン

 人の心を打つ「そば」

 日本人に元気をくれる「とんかつ」

~なかなか突っ込んだ内容です。

 「とんかつ」の回の時、浅草の「ヨシカミ」さんや、やはり浅草の「すぎ田」さんが出ていて、羨ましいなあ、と思っていたら、私の所へも回って来ました。

 ただ、突っ込んだ内容だけに収録は結構大変でした。1時間番組の中で、メインの店は2軒(=「ちんや」ともう一軒)ですので、たくさんのシーンを撮らないといけません。

 厨房のシーン、インタビューは私の分と「すき焼き応援団」の先生の分、それから店内の各所、開化絵、お客様が召し上がっている様子・・・

 ネタバレは具合が悪いので、ここに詳しいことは書けないのですが、なにしろたくさんのシーンが必要で、朝10時に始まった収録は、夜6時過ぎまで続きました。8時間です。

 実は、この夜、私は出番がありました。

 茨城県酒造組合さんが「浅草花やしき」で開催する「茨城地酒祭り」で乾杯の発声をすることになっていたのです。

 「花やしき」さんは、浅草は浅草でも2丁目の端の方ですから、ゆっくり歩くと10分以上かかります。

 乾杯の6時半の少し前には現場に着いて、会場や段取りを確認しないといけません。出演者が早めに来ていないと主催者の方も心配なさるでしょうから、ギリギリでは良くないですね。

 で、結局猛ダッシュ。なんとか間に合わせました。

 そうしましたら、なんか「地酒まつり」が、この日の収録の打ち上げみたいな気分に成ってきて、とても愉快に飲めました。乾杯の出番は最初だけで、その後は飲めますからね。

 さらに閉会後は、蔵元さんや浅草料理飲食業組合の仲間が合流して、二次会の「水口食堂」さんへ!

 盛り上がりましたよ、当然。

 う~い、ひっく。

 追伸①

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伊勢肉

 明治42年創業の、伊勢肉の名店「豚捨(ぶたすて)」さんは、「すきや連」の仲間で、私のFB友達でもあります。

 ある日FBを観ていたら、

「開店まで後1週間となりました。外宮参道の皆さん、よろしくお願いします。 m(_ _)m」という御主人のコメントが、新店の画像と共にUPされていました。

 来年は、二十年に一度の、伊勢神宮の「式年遷宮」の年に当たりますので、このビジネス・チャンスを捉えるべく、神宮の外宮参道に新店をお出しになるのです。誠に結構なことです。

 ときに、伊勢肉って何ですか?

 聞いたことがない、とおっしゃるかもしれませんが、実は、松阪肉は伊勢肉でした。 

 「でした」と過去形なのは、以前そうだったからです。明治時代、松阪の肉や伊勢国いったいの肉は「伊勢肉」と呼ばれて珍重されていたのです。

 その後昭和10年頃から松阪市が、独自のブランド政策を開始し⇒それが成功して⇒戦後昭和30年代から各地の食肉店で、「松阪肉」または「松阪牛」というを看板を掲げる店が増えてきました。

 松阪に押されて、ブランドとしての「伊勢肉」は、知名度でやや劣勢な感がありますが、品質が劣るわけでは勿論なく、むしろ老舗中の老舗ブランドなのです。

 「豚捨」さんは、松阪が独立した後も、「伊勢肉」を名乗っている貴重な御店です。

 ついでですので、「豚捨」という「ちんや」に匹敵する位インパクトのある店名の説明もしておきましょう。御店のHPによりますと・・・

「その昔、豚を飼っていた捨吉という男が食肉店をはじめた。人呼んで「豚捨…ぶたすて」。それがいつの間にか屋号になった。」

「ところがおかしな伝説も生まれた。この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた、というのが豚捨のはじまりだという。」

 ワイルドだろ~?!

 なお、スギちゃん(お笑い芸人。1973年生まれ – )と、「豚捨」の当代の御主人MRIさんとの間には、共通点は全くございません。

 新店の御繁盛を心より祈念いたします。

追伸①

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 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて954日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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通に成る日

 皆さん、今日は何の日ですか?

 毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。

 「すきやきどおりの日」では勿論なく「すきやきつうの日」です。日本記念日協会から認定されていまして、皆さんにすき焼き通に成っていただこう、という日です。

 実は2008年のこの日、向笠千恵子先生の『すき焼き通』(平凡社新書)が刊行されました。当然、お祝いの会をやろう、ということになりまして、本に載っているすき焼き屋さんを始めとした関係者が集合しました。それが、この記念日の由来です。

 会場は光栄なことに弊店「ちんや」でした。

 この集まりは大変盛り上がり、

 楽しかったので、また、やろう!

ということになりました。そういう経緯で、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成されまして、以来4年。例会の回数も既に12回を数えるに至りました。

 しかも嬉しいことに、毎回50人近くの参加者があって大盛況です。

 この日を一つの目印にして、すき焼きの美味しさと楽しさをアピールして行こうと、記念日として日本記念日協会さんに登録した次第です。

 今年のこの日も、「ちんや」ではキャンペーンをします。

 10月13日~10月15日に、「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に、この御本『すき焼き通』を差し上げちゃいます!

 すき焼き1人前につき1回抽選できます。

 外れた方にも粗品を御用意します。

 是非ともご来店&抽選にご参加下さい&当選したら、本を読んですき焼きのことを勉強して下さいね~

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて947日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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養生

 先日テレビの情報番組が「喜寿の現役モデル」さんを特集していました。

 この方は河原日出子さんとおっしゃるそうですが、日本のファッションモデル草創期にモデルとなり、やがてトップモデルとして君臨、77歳の現在もなおクールでエレガントな美しさで人々を魅了しています。

 実際、とっても素敵な方です。

 その河原さんが、毎日昼食に肉を召し上がっている、とその番組は伝えていました。

 その番組を視た前日私は、あの有名な100歳の現役医師・日野原重明先生の講演を聞きましたが、日野原先生も、週7日の内2日がフィレステーキで、後の5日は魚を1本召し上がる、と言っておいででした。

 お年寄りでも、活動的な人にはタンパク質と脂肪が必要!と先生は力説されていました。

 ただし先生は野菜もたくさん召し上がります。特にブロッコリーには長寿のビタミンBがあるとかで必ず召し上がるとか。それから御飯は少な目。それが先生の夕食です。

 なんだか、肉食は養生だと感じさせるエピソードが続きます。

 そう言えば、今年の8月に私が大変お世話になっている御方が、腫瘍の摘出手術をされました。

 腫瘍そのものは良性で命に別状はないものの、結構大幅な開腹手術であったため、術後はやはり苦しかったそうです。

 気絶しそうに痛い、という話しを伝え聞いた私は、すき焼き用の肉を持っていくことにしました。事務所をお訪ねして、留守番の奥様に肉を預けて帰って来ました。

 それからしばらくして、その御方が仕事に復帰し、

 いやあ、あの肉のお陰で、傷の治り方が間違いなく早まりました!

と聞かされ、非常に嬉しく感じたのを覚えています。

 店でお客様と話していても、

 実はねえ、しばらく入院してたんだけど、退院できたので、精を付けに来たんだよ!

という話しを聞くことがあります。

 今時の医療は、薬と手術で治す、ということに成ってしまっていますが、食べて治す、という100年前の医療=養生のことも、馬鹿にしないで思い出しても良いのでは、と思ったりしています。

 末筆ながら、皆様の御健勝を祈念申し上げます。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて944日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)