神話のふるさとみやざきキャンペーン

11/29の「イイニクの日」に、宮崎県からすき焼きのニュースが入って来ました、

「すき焼き、工夫凝らし開発 ホテルなど成果披露/宮崎」

毎日新聞によりますと、

「宮崎牛の新たな食べ方としてすき焼きの普及を図る「宮崎牛すきやき」披露会が、宮崎市の宮崎観光ホテルであった。商工団体や観光関連団体など約50人が参加し、試食や意見交換を重ねた。」

「みやざき観光コンベンション協会が、ステーキ、焼き肉以外のメニューで宮崎牛の消費拡大を狙おうとすき焼きに目をつけ、プロジェクトを展開。県内25施設が賛同し、10月からそれぞれが工夫を凝らしたすき焼き開発に取り組んできた。」

新たな食べ方、と言われると明治時代からやっている我々としては「・・・」ですが、まあ、そういうことを言うのは止めましょう。

で、具体的には、

・宮崎牛の味が引き立つよう味付けを控えめにした伝統的なもの

・割り下に赤ワインを用いたもの

・具材に椎葉村の菜豆腐や諸塚村の豆乳こんにゃくなどを使用したもの

インターネットの宿泊予約サイトで展開する「神話のふるさとみやざきキャンペーン」などで予約できるとか。

すき焼きを観光誘致の目玉にしていただくのは、こちらとしても在り難い話しです。

このブログの10/23号に書きました通り、山形の赤湯温泉街でも、似た企画をやっていますが、新奇度では、今のところ赤湯が勝っているかもしれません。

是非是非、今後も切磋琢磨をお願い申し上げます。

  追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.381日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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宗旨変え

え?

クリスマス・イブに「ちんや」は、まさかイベントとかやらないよねえ・・・

仏教徒のくせにキリスト様の祝日で盛り上がる日本人達を、以前たしか馬鹿にしてたよねえ・・・

ですって?

そ、そんなこと申しましたかねえ。

それがですね、今年はですね、ええ、別に宗旨変えしたわけじゃないんですけどね、でも、シレっとしてるのも、どうなんだろうって思いましてね、はい、実はですね、

やります!

クリスマス・イベントを。その名も、

イブすき!

気は狂ってないですよ。

「イブすき!」はレッキとした、指宿商工会議所さん主催の行事なんです。

嘘だと思うなら電話:0993-22-2473に問い合わせてみて下さい。本当に毎年、指宿では「イブすき!」が開催されてるんです。

正式には『いぶすきナイトバザール in X’mas 「イブの夜にすき焼き」』と申しまして、毎年JR指宿駅前広場で、大鍋のすき焼きが供されるらしいです。

私は毎年、この日浅草で仕事ですから、自分の眼で見たわけでではないのですが、本当に、実際にやっています。

で、今年は「ちんや」も、この行事に、都内唯一の非公式悪乗り催事として参加いたす所存です。

この悪乗りに協力して下さいますのは、指宿の焼酎メーカー「白露酒造」さんです。

有り難くもメーカーさんのご協力の下、12/24に「ちんや」で、すき焼きを頼んだ方には芋焼酎グラス一杯がサービスになります!

サービス品だからと言って、質が悪いわけじゃあございません。

『岩いずみ』という品ですが、

指宿市山川地区の「黄金千貫」を主に使用。

また国土交通省「水の郷百撰」に認定された、開聞岳の麓より湧き出す天然水(軟水)を使用しています。

白麹仕込と黒麹仕込という製造方法の異なる焼酎を絶妙にブレンドしてありまして、実にマイルドです。

さらに1年熟成させることにより、味わいと甘い余韻を醸し出しています。

このメーカーさんは熟成に重きを置いておいでなので、「ちんや」の味に合うと私は思っています。

と、いう次第で「イブすきの日に、指宿の焼酎を!」

お後がよろしいようで。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.379日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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気流

読売新聞の読者投稿欄『気流』の、12/1号のテーマは鍋でした。10通ほどの、鍋にまつわる思い出話しが掲載されていました。

その筆頭、題字のすぐ横に載せられていましたのは、

「すき焼き 新婚の思い出」という、65歳の女性の投稿でした。引用しますと、

「きょう、12月1日は私たち夫婦の結婚記念日だ。ちゃんとした式も挙げられず、婚姻届を提出しただけのスタートだったが、初めての夕食は鍋料理、すき焼きで祝った。」

「買ってきたのは安い牛肉だった。おまけに料理が得意ではなかったので、味付けが濃すぎる失敗作となったたが、夫が「大丈夫おいしいよ」と言ってくれたことは忘れられない」

「以来、結婚記念日には「初心を忘れないように」と、鍋料理を作って来た」・・・

うーん、昭和な美談ですねえ。

「ちんや」の「すき焼き思い出ストーリー」のサイトに投稿していただきたかったです。

実は「ちんや」の会員さんには、それぞれ記念日を一つ店に登録していただいていますが、その記念日として結婚記念日を登録なさる会員さんが大変多いです。

このご夫婦のように、二人で力を合わせて頑張っていこう!という気分の時に、すき焼きがマッチするのでしょうか。

日々肉を売る場合に、こういう話しを忘れたくないものだと思います。

それが、肉を売る者の初心であるはずです。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。

この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
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紅白歌合戦

ニュースを読んでいたら、

第64回NHK「紅白歌合戦」に初出場する歌手のコメント、というのがあり、その中に65歳で初出場する、泉谷しげるさんが入っていました。

へえ、紅白なんか出ないと思っていたのに。

で、コメントは・・・

やめておけNHK。少しは考えろっていうの。家族としても今まで40年間は仕事してないのよ。31日はすき焼きパーティーがあるのにどうしてくれるんだ。家族から抗議がくる…

おお、泉谷家は大晦日は家族ですき焼きなんですか、正しいです。

この後も泉谷さんの毒舌は絶好調で、

紅白なんか見たことない!と笑わせておいて、すぐに

去年の美輪明宏さんがノーカットで『ヨイトマケ』を7分間やったのは圧巻だった。これ見てNHKはおかしい(面白い)と思ったね・・・

ん? 

ということは・・・

泉谷家は、大晦日は紅白視ながら、すき焼き、だったんですね。実に正しいです。

早くそう言ってくれれば良かったのに。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.375日連続更新を達成しました。

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千住葱

11/25の「読売新聞」都民版の「東京の記憶」というコーナーに「千住葱」のことが載っていました。

「千住葱」については、現在チト分かりにくくなっています。二重の定義があるからです。ですので補足をしつつ、ご紹介します。さて、

定義①=品種としての千住ネギ。

定義②=ブランドとしての千住葱。

ネギの品種には「千住ネギ」と「加賀太ネギ」と「苦情ネギ」いや「九条ネギ」の3種がありまして、

有名な「深谷葱」は品種としては「千住ネギ」、

やはり有名な「下仁田葱」は品種としては「加賀太ネギ」に入ります。

「九条ネギ」は、京都のすき焼き屋さんに行くと出て来る、あの青ネギのことです。

定義①の「千住ネギ」の内で、東京都足立区に在る市場「山柏青果物市場」で取引されたものが、②のブランドとしての「千住葱」となります。この記事は実はそれについて書いてあるのです。引用しますと、

「足立区には全国唯一とされるネギ専門の市場がある。ネギは集散地にちなんで「千住葱」と呼ばれ、葱商と呼ばれる目利きの仲買人たちがブランドを守り続けてきた。」

「足立区千住河原町の住宅街の一角にある民営市場「山柏青果物市場」。6軒の葱商が毎朝、威勢のいい掛け声とともに埼玉県などから出荷されたネギを競り落としていく。ここで、葱商が太鼓判を押したものだけが「千住葱」となる。」

「千住河原町には現在「山柏」しかないが、かつては青果市場としてにぎわい、「やっちゃ場」と親しまれた。近くの稲荷神社にある、1906年に建てられた石碑には「市場創立三百三十年」と彫られている。計算すると、天正4年(1576年)という古さだ。」

へえ、そんなに旧かったんですねえ、知りませんでした。

現在その場所に行ってみると、どこにでも在る商店と住宅の雑居地で、築地のような市場はありません。

そう、市場は他へ移転してしまったのです、その経緯について記事は、

「太平洋戦争末期には近くの千住橋戸町にできた都の市場に多くの問屋が移り、1979年にはさらに青果部門が足立区北部にある入谷の市場へ移転した」

「入谷移転の際、山柏にも移転の打診があったが、千住葱商組合が反対した。戦前から葱商を営む「葱茂」2代目の安藤賢治(70)によると、反対の理由は「決まった時間に得意先に配達できなくなる」という単純なものだったが、「あのとき千住から離れなかったおかげで、名を残せた」と振り返る。」

ここがポイントです。葱商の人達だけが千住河原町に残って、高級葱に特化して取引きしてきた結果、だんだんにブランド化してきたのです。

品種としての千住ネギは各地で栽培されており、逆に千住では千住ネギは栽培されていないのですが、市場の名声がブランドに成っていった、という珍しい事例と思います。

「千住葱は白根の長い根深ネギで、「巻き」と呼ばれる白身の層の枚数が多く、太いものだと直径3センチほどにもなる。熱を通すと独特の甘みがあって軟らかい。プロの高い評価を受け、味にこだわるすき焼き屋やそば屋、焼き鳥屋などに重宝されている。」

「プロ」の筆頭にすき焼き屋が挙がっているのは嬉しいですね。「ちんや」も勿論千住葱です。

さてさて、それにつけても「産地偽装」が問題になった今後、このブランドはどうなるでしょうか。なにしろ、千住では栽培していないんですから。

そう言えば「アサクサノリ」も浅草では養殖していませんが、レッキとした品種名です。

葱組合の方々も議論をなさっているようなので、経過を見守りたいと思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー

知人が編集長をしている、ワイン専門雑誌に出演させていただきました。

季刊の『wi-not?』という、ムック本でして、その創刊第7号に出演させていただきました。

出させていただいたのは「2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー」というコーナーでして、内容は・・・

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ をお教え下さい。

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)をお教え下さい。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めてをお教え下さい。

ということでした。

酒なら何でも美味しく戴く私には、あまりフィットしない企画だよなあ、と思いましたが、『wi-not?』さんには、浅草のメンバーがぞろぞろ出させていただいたことがあり、その時とても楽しかったので、勇気をふるってお引き請けしました。さてお答えですが、

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ

⇒2011年産シャトー・メルシャン(山梨県甲州市)「甲州きいろ香」

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)

⇒新橋の、すき焼き店「今朝」さんで料理業界の勉強会がありました。ご主人の藤森朗さんは私などよりよほどワインにお詳しく、一番力を入れておいでなのはドイツワインなのですが、この日は国産。業界の名店ばかりが集まる会合でしたので、特に吟味なさったのが、このワインでした。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めて

⇒実は私の店でも甲州種の白をお出ししているのですが、この「きいろ香」は、日本酒の吟醸酒のような優しい香りがして、しかし酸味も楽しめました。

この日組み合わせたのは、牛と亀戸大根の煮込みでしたが、こうした味わいある料理にとても良いなあ!

と思いながら頂きました。実に結構でした。

輸入ワインの関税が無くなるとかですから、ますます国産を応援したいですね。

皆様も、そういうことでヨロシクです。

発行は、㈱メデイアボーイ。

ご購入は、こちら(アマゾン)です。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.372日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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嚥下食コンテスト

「嚥下食コンテスト」というのが在るのですね、知りませんでした。

報道によりますと、その嚥下(えんげ)し易い食事のコンテストで「近江牛のすき焼き」が最優秀賞を獲得したそうです。

湖国草津市「南草津病院」の栄養科長・高嶋典子さんが開発したのだそうですが、出品された128品の中から最優秀に選ばれた、と言いますから結構難関なのですね。

「すき焼き」と申しましても、そのままでは嚥下障害のある方は飲みこめませんから、肉をミキサーでペースト状にし、アルミホイルの上に薄く広げて冷まして固めるのだそうです。アルミホイルのしわが表面に写って本物の薄切り肉のように見え、「質感が工夫されている」とか。

「近江八幡市安土町出身の高嶋さんが、お盆や正月で親戚が集まったときに食べたすき焼きの思い出から考案した」そうです。

近江八幡と言えば、滋賀県の中でも鈴鹿山系の水が素晴らしく、牛の農家さんが特に集中している辺りです。やはりお盆や正月はすき焼きなのですねえ。

で、「この日、病院の食堂で、脳梗塞の後遺症などで嚥下障害がある入院患者10人に昼食として出された。「すき焼きの味がしますか」との看護師の問い掛けに、患者たちは「はい」と答え、おいしそうに食べていた」と言います。

でも、私はこの嚥下食が、本当に美味しいのか、少し気になってしまいます。

ミキサーにかければ肉の細胞は木端微塵に粉砕されしまいます。充分に熟成させていない肉を、そうすればドリップ(=血糊のこと)が出るでしょうけど、それは捨てるんでしょうか。とっておいて凝固剤に混ぜたりしたんでしょうか。

上手くやらないと、かなり残念な味になると想像されます。衛生的に取り扱うのも結構難しいです。

そこで、ですが、これまで成形肉や加工肉に関係していた皆さんに申し上げます。この際こういう仕事のお手伝いをしませんか。

阪神阪急ホテルズ問題で、皆さんは仕事が激減して大変でしょう。偽装に関わるのなんか、もうやめにして、こういう方向のお手伝いをしませんか。

これまで私は皆さんのことを批判ばかりしてきました。肉の世界でデフレ経済を推進してきた張本人だったからです。

それに、だいたい、皆さんはこれまで志がプアでした。偽装発覚を良い機会と思い直して、新たに志を立てて出直しませんか。

障害の在る方のために少しでも美味しい肉を!なら立派と思います。

とにかく安い肉を!は、もうやめましょう。

病人なんだから、味はそこそこでOKなんだよ!って言うのは、絶対にダメです。

私の知人のお父上は、亡くなる直前に弊店の肉を食べて下さり、それまで全く食欲が無かったのに、その時だけは喜んで召し上がり、それから数日して亡くなったそうです。

知人は、最後の最後に喜んで貰えた!と私にメールをくれました。美味しい肉には、そういう力が在るんです。

成形肉や加工肉は、そもそもデフレ目的でスタートし、今回の事件で大勢の人に迷惑をかけてしまいました。

技術が高いことは知っています。大勢の人をマンマと騙せたんですからね。

出直しませんか。その技術が活かせる道も在ると思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

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ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.371日連続更新を達成しました。

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偽装の遠因

昨今、偽装が花盛りです。

以下は、その偽装メニュー問題に直接には関係ないことですが、間接的には関係があること、つまり偽装の遠因になっている問題についての、私からの、指摘と提案です。

全国の知事さん、市長さん、お手すきの時にお読みいただければ幸いです。

まず<指摘>=各県・各市町村の農水振興行政の在り方が、「拡販」「知名度UP」に傾き過ぎており、需給のバランスについて配慮が乏しいように感じる。

ある知人の証言によりますと、ある県の、結構有名な「あるある牛」はなんと、供給量の3倍消費されている!そうです。

すき焼き屋・ステーキ屋・焼き肉屋といった「特定料理業者」すなわち肉専門の飲食店は、牛の個体識別番号を客に明示する義務を負っておりまして、ちゃんと明示しているか、たまに御上がチェックに来ます。しかし、ホテル・旅館・一般飲食店は「特定料理業者」に指定されていないので、偽装が容易です。で、偽装が横行してしまうのです。

そして、まさにその状況下でも、その県の県庁は「あるある牛」のさらなる拡販・知名度UPを目指しておられるようで、豪華なことに、東京の超老舗VIPホテルを会場にして、業者招待会を開催しています。

マーケテイング会社を使って、業者まわりをさせており、弊社もお誘いを受けましたが、欠席しました。

昨今県庁や知事本人が全面に出て県産品をPRすることは素敵なことと称賛されており、各地で盛んに行われていますが、役人さんやマーケテイング会社が、自分がPRしている品物の需給バランスに注意をはらっているケースは少ないのではないでしょうか、推測ですけど。

「品物が足りない!」ということが生じた場合、それは非常にナーバスな問題なので、市場関係者は役人さんにはまず伝えないと思います。ですので、役人さんに問題意識が在っても、事実を把握するのは、かなり難しいと思われます。これも、まあ、推測ですが。

その間にも、さらなる拡販活動が推進され、矛盾が大きい場合には偽装に至るものと想像できます。

で、<提案>ですが=県庁などの行政機関に「地域ブランド監督課」を設置していただきたい。勿論農水振興部門からは独立した形で。

牛に限らず農産物は、短期間での増産が難しいですから、急にテレビで話題となり人気が出た場合などに、需給バランスが崩れ易い傾向があります。例えば、ブランド牛の肥育には30カ月程度かかりますので、人気が出ても増産は全く不可能です。

ところが、バランスが崩れた結果、それが遠因となって、偽装が行われた場合にも、誰もその状況を是正しようとしません。

グッチ社の「ブランドGメン」のようなものが必要だと思いますよ。

是正を行えるのは、公に行政権を与えられている当局者だけでありますから、つきましては、各県・各市町村において、地域ブランドの監督部署(=「ブランドGメン」)を設置していただくことをお願いする次第です。

ヨロシクです。

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時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

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目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
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会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
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亜米利加屋

新大使は親日家だと報道されているので、試しにグーグルに「Caroline Kennedy」「sukiyaki」と入れて検索してみましたが、何も出ませんでした。

うーん、残念。

とりあえずツイッター(@CarolineKennedy)のフォローはしてみました。

驚きましたのは、フォロワー数です。大使に成られて二日目だというのに、先客が35.000人以上もフォローしていて、30分後に再度開いたら、その間に1.000人も増えていました。

それに信任状奉呈式を見物に来た人があんなにいたなんて!

この熱狂ぶりは、ほとんど歌舞伎ですな。

先代と一緒にテレビに出ていた、あの可愛い子が、こんなに立派になっちゃって(涙)

っていう感じなんでしょうか。

しかも華形中の華形役者です。生まれた瞬間から好奇の目に曝され続けると、こうもセレブっぽく育つのですねえ。

よほどの反米家でない限り、皆シンパに成ることでしょう。

他国の大使の候補でもあったようですが、日本人のこういう感覚を知っていて、キャロラインさんを送り込んできたのだとしたら、小浜さんも随分賢いですね。

ともあれ、ツイッターの自己紹介欄に「キャンディー好き」と書いてありますが、在任中にすき焼きの方も好きになっていただきたいものです。

待ってました、亜米利加屋ぁ!

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

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ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

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御意見

そうカンタンに「御意見」を求めないでいただきたいです。こちらの立場にもなって貰いたいですね。

カンタンに、

美味しいです!

なんて言えないでしょう。だって、この肉は美味しくないんですから。

でも、そう言えば場のムードを一気に冷やしてしまいます。今はシリアスな味の議論をする場ではなく、和やかに酒も飲んで談笑している時間ですよね。だから、正確なことは言えません。言えることは、せいぜい、

いやいや、結構と思いますよ!

程度です。その結構という表現の中身ですが、板長の工夫が結構という意味です。

板長は、この残念な肉をなんとか化粧しようとしているのであって、それについて結構だと申し上げているのです。肉の他に刺身も天麩羅も付いたランチセットで、3.150円なんですから、肉に原価なんてかけられませんからね。

それにそもそも、ここは肉の専門店ではなく、飲食専門施設ですらなく、娯楽施設の中のレストランなんですから、これで仕方ないです。

実際、ここまでスパイシーな味付けをされてしまうと、ソースの中に埋もれた、肉本来の味があまり良く分かりませんよ。板長は、この肉が残念だということは百も二百も承知でやっているのです。

どこぞのブランド牛なのが御自慢だそうですが、そのブランド自体が、大したものではないんですよね。

飲んでいる皆さんとは別の場で、真剣に意見を求められれば、ここに書いた通りのことを申し上げるのが、本当の意味で親切なのでしょう。でも、酒を飲んで馬鹿話しをしている最中に、

専門家の立場で、その肉はいかがですか?!

なんて尋ねられて、本当に専門的な意見なんか言えませんよ、私は。

この施設全体の責任者の方と承りましたが、正直申して、食について真剣な方なのか、疑問が湧いてきます。

私が肉を酷評したりしたら、板帳が罵られるんじゃないか、と心配です。だから、真剣に意見を求められたとしても、真剣に返すかどうか分かりません。

はい、結構でしたよ。

そう、結構としか申せません。

結構毛だらけ、猫ハエだらけ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.367日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)