卓話

東京浅草中央ロータリークラブさんの、例会の卓話に出講させていただきました。

メンバーは、地元の社長さん方ばかりですので、経営の視点も入った方が良いと思い、こんな↓内容にしてみました。

卓話「すき焼きを商う、食べ物を商う。」

ええ、私が住吉史彦でございます。本当は夜間例会の方が良かったんですけどね(笑い)、早速始めさせていただきたいと思います。

ではイキナリですが、食品科学の面から見た、すき焼きの話しをします。

え? そんなことより、なんで「すき焼き」っていうのかとか、誰がいつ頃始めたのか、とかそういう話しが聞きたいって思っておいでですか?あのですね、浅草のロータリークラブの皆さんは、そんなテレビ並みの知識じゃね、困るんですよ。

語源のこととかは、私には正確には分かりません。諸説在りまして、それを知ったかぶりして話すことも勿論出来ますが、それをやってもウイキぺデイアと同じになりますからね、そっちにご興味のある方はスマホで検索していただくことにしまして、早速嫌でもなんでも食品科学です。

それが本質なので、嫌でもなんでも食品科学なんです。

よろしいですか、最初に断言いたしますが、すき焼きとは動物性の旨味成分すなわちアミノ酸を甘辛く食べる料理です。肉を甘く食べる料理は世界的には珍しいですが、日本で独自に発展した次第です。

食品科学ですから、ここで味のことを考えていただきたいのですが、味は五味と申しまして5つ在ります。甘・塩・旨・酸・苦ですね。すき焼きはこの内の甘・塩・旨です。甘!塩!旨!が、どーんと来ると料理だいうことです。

しかもですね、そのどーんを客の目の前でやります。客席に熱源を置いて加熱しますが、この時鍋の中で起こる反応をアミノカルボニル反応またの名をメイラード反応と申します。あの、すき焼きの最初の、こおばしい香りが出る反応のこと、胃液がものすごく刺激される、あの反応のことですね。この反応を、どうしても私はお客様の目の前で起こしたい、それをやらないでどうする?というのが、私が弁当ビジネスをやらない理由なのですが、その話しは、あんまり突っ込むと人様の悪口になりますから、さて置きまして、甘!塩!旨!の話しに戻りたいと思います。

調味料から来る甘!塩!と肉の旨味がバランスするかどうか、それがすき焼きという料理の、ほぼ全てです。はい、それがほぼ全てです。ここがバランスしなくては、他のどんな努力も無意味な位に、すき焼きにとっては重要なことでして、とにかく肉の旨味が調味料に負けていると、そのすき焼きはただ単に甘辛いだけの食い物に成ってしまいます。

そうならないために、手前どもでは肉を熟成させる、ということをします。だいだい4~5週置きます。そうしますと、放っておくだけで、牛の体内にある酵素の働きで、肉のタンパク質が解体されて、アミノ酸になります。このアミノ酸こそが旨味の正体なんです。

タンパク質とかデンプンのように分子が大きい物質は旨みが無いですから、手間ヒマかけないと旨みが足りなくて美味しくありません。熟成させいてない肉というのは生の米みたいなものなんです。米だって炊飯しないと食べられませんよね。肉も熟成させることで旨みを増やす必要があるんでます。

ここで少し本題から逸れますが、ミスジとかザブトンとか部位が旨いわけではなく、牛が旨いのだ、ということを申し上げておきます。熟成ということを手前どもは牛一頭丸ごとで行います。旨い牛を選んで仕入れて、丸ごと熟成させるから、その牛が旨いのであって、そういうことをしていない牛からミスジとかザブトンとか、特定の部位だけ取り出しても、旨くはないんです。

ですので、おやめいただきたいことは、お姐ちゃんを焼肉屋へ連れて行って、そういう部位に関する知識をひけらかすことです。是非お止めいただきたいと存じます。

貴殿が自分の舌で本当に味わっている大人のグルマンではなく、情報を食っているだけのお子ちゃまだということが露呈するだけです。みっともないですね。ハッキリ申しまして、焼肉屋が単価を上げるのに貢献しているだけの人です。

焼肉屋に行って、もし、店員からそういう部位を勧められたら、そんなことより、この牛の個体識別番号を教えてくれ!と言いましょう。その番号を検索にかければ、肥育期間、熟成期間とか重要な情報が分かって味が推測できるんです。どうせひけらかすなら、そういうひけらかしにしていただいて、ミスジだのザブトンだの夢中になるのは、お止めいただきたいと存じます。

もう一つ余談ですが、この甘!塩!旨!という味の構成はジャンクフードと同じです。大手食品産業とか外食産業なんかは、皆さんをジャンキーにするために、どんな旨味をどんな調味料と組み合わせたら良いのか、盛んに研究していますが、基本構造はこれです。

時間があったら後でお話ししますが、甘!塩!旨!だけで満足してしまって酸・苦を摂らないと人体は変調を来します。最近テレビによく出ておいでの「味博士」こと鈴木隆一先生の、「ぜったい太らない食べ方」という本を読みますと、太るのはカロリーの出入りだけではなくて、味覚がおかしいからだと分かります。

外食の連中は、皆さんの健康なんて考えませんから、甘!塩!旨!だけで押して来ますが、是非嵌らないよう、お気をつけいただきたいと思います。

逆に、まともな料理屋は、そういうことはしませんで、五味を揃えることを考えます。古い鰻屋さんでは、鰻重にとても大きいお新香が付いていますね。これは酸味です。それがとても大きいんです。そして肝吸い、これは苦味です。このように、まともな料理屋は五味を揃えているんです。

すき焼き屋では、苦味として第二の主役である葱を食べさせます。すき焼きは香辛料としての葱を食べる料理でもあるんです。葱には硫化アリルという独特の物質がありまして、強い辛みがあります。ですので生の状態だと香辛料になりますが、加熱すると今度は甘くなって野菜として食べられます。

このように化けて葱はとても重宝ですので、まず「ちんや」では、まず葱を炒めて香りを出し、それから肉を入れ、割下を入れます。そうして苦味成分を摂るわけです。元々明治時代の肉は硬くて臭かったので、臭みを消すために葱を入れていたのですが、今日の観点から見ても理にかなっていると言うことが出来ます。いちいち理屈ですみません。

苦味という意味で、もう一つかわりダネのすき焼きをご紹介しますと、映画監督の小津安二郎が好きだったカレーすき焼きというのがあります。本当に玉丼にカレー粉を入れて食べるんですけど、これがなかなか旨いんです。甘!塩!旨!に苦味を加える、という意味で正しい食べ方だと思っています。

以上ここまでを纏めますと、まず①すき焼きとは動物性の旨味成分すなわちアミノ酸を甘辛く食べる料理です。そして②調味料から来る甘!塩!と肉の旨味がバランスするかどうか、それがすき焼きという料理の、ほぼ全てです。さらに申しますと、五味の補完のため、葱を香辛料として食べる、そういうものでもあると覚えておきましょう。

どうです、つまんなかったですか?

仕方ないんです。本質というのはたいてい、つまんないものです。

チリッチが錦織に勝った理由だって専門的に説明されると面白くはないですね。面白くないからテレビは、小さい頃からの夢だとか、恩師から生徒への想いの強さとか、ドラマ仕立てにしようとしますが、スポーツとしての本質も、味の本質も理屈っぽいもんだと私は思います。

さて、食べ物としてのすき焼きが終わりましたので、今度は商品としてのすき焼きを見てみましょう。すき焼きという商品の特徴は「生活不要品」、つまり在っても無くてもOKな商品だ、ということです。

そう申しますと、そんなことないですよ!すき焼きは立派な食文化ですよ!日本にすき焼きが無くては困ります、という反応がたいてい返ってきますが、それなら税金で補助して貰えるんでしょうかね。貰えませんね。歌舞伎すら松竹さんの民営ですから、すき焼きも民営で頑張る他ないですが、では、さきほど「そんなことないですよ!すき焼きは食文化ですよ!」と言っておいだった人は、果たして頻繁にすき焼きを食べて下さいますでしょうか?

そこが、心もとないんです。口で言うのはタダ。FBで「いいね!」するのもタダですが、我々が成り立つためには、時間を作り、予約を入れて、お金を貯めて、わざわざ浅草へ来て下さる人が大勢いないと困るわけです。

だいたい、今時はすき焼き以外にも美味い食べ物がいくらでもありますね。浅草以外にも遊びに行く所はあります。だから「なんか美味いものを食べたいな」という程度の意識のお客様がいるだけではダメなんです。歌舞伎見物が生きがいという方がいますが、同様にすき焼きが無ければ自分の人生真っ暗、という位に、メンタルに入れ込んで下さる方を獲得することが大事だと思います。

言い換えれば、その方の人生における必需品の中に、すき焼きを入れて貰わないといけない、と思っております。

はあ、すき焼きを必需品にって、そんなことが出来んの?っていうことですけど、出来なくもないんです、すき焼きには。出来る理由は、すき焼きのイメージです。

すき焼きは明治時代と結びついていて、健全な保守のイメージ・成長発展するイメージのものですから、そのイメージが、家族で食事をする時の感情と結びつきます。それがすき焼きの商売の原動力と思っております。

保守と申しましても「憲法96条を改正したい」とか、そういうことじゃあないんです、勿論。具体的には「正月は家族揃って浅草に初詣に行きたいね」「お参りの後は、すき焼きって我が家は毎年決まってるんだ」というような感覚を「保守的」と言ったわけです。

とにかく明治時代という時代は、牛に祟られても、この国を近代化するんだ!と考えた人々の時代ですから、成長を望むご家庭の感情と重なります。そこに弊店が上手く嵌っていくことが、他の何より大事と思っています。

私は、そう確信しまして、この10年ほど御家族づれ、それも二世代・三世代揃って「ちんや」へ来ていただくことに努力を集中して参りました。

まず弊社の経営理念は「心に残る思い出を!」という文言にしました。弊社は「すき焼きを売るのではく思い出を売る」という次第です。勿論パクりの理念ですけどね。

それから例えば、ですが、「記念日割引」という制度を作りまして、その日は割引率が倍になるんですが、お客様が自分の好きな日を登録できる、というのがミソです。

勿論自分の誕生日を登録してもOKなのですが、むしろ多いのは奥様の誕生日とか、結婚記念日とか、お孫さんの誕生日、あるいは先代の命日もあります。不祝儀でも良いんです。会社をやっている人は創業記念日を登録して社員さんを連れて見える、というようなパターンがあります。

この制度によりまして、手前どもはお客様の大切な日を知ることができるのです。傾向を見ておりますと、男性は結婚記念日を登録なさることが多いですが、女性は自分の誕生日です、ゼッタイに。恐ろしいことですね、はい。

え~何でしたっけ?そう、そう、「記念日割引」という制度の話しですが、この制度の良い点は、どういう理由でお客様が見えたのかハッキリすることです。そしておめでたい日であれば、おめでたい趣向でサプライズのサービスが出来ます。

実は『牛っとハート』というネーミングを商標登録しているのですが、なんの名前かと申しますと、ハート型に成型した牛脂の名前です。最初に鍋の底に敷く脂の名前です。結婚記念日に見えた御夫婦には、その脂を使って、すき焼きをお作りするんですが、結構喜んでいただけます。FBやツイッターにUPするのに最適な画像ですから、よくUPしていただいています。

もう一つ紹介しますと、「すき焼き思い出ストーリー」を投稿していただくサイトを開設しました。すき焼きにまつわる思い出を文章して投稿すると、食事券が貰えるというサイトです。既に40作ほどが投稿されていますが、来年は手前どもの創業135年に当たりますので、記念事業として「ストーリー百選」の本を作ろうと思っています。

すき焼き川柳包装紙というのも作っています。毎年すき焼き川柳コンクールというのをやっていますが、その入選作を「ちんや」の包装紙に刷り込むのです。毎年コンクールをやって包装紙を毎年作りかえています。お客様の想いのつまった包装紙を作り、「想いを包もう」というコピーでギフト商品の受注をしています。まあ、いろいろやっています。

そういった努力をしつこく続けて行けば、浅草のすき焼きを、その方の人生における必需品に入れていただくことも可能ではないか、イヤ絶対に可能だと確信しております。

実際の問題としては、お客様にリピートしていただく、それも10年に30回、20年に60回、30年に90回といったペースでリピートをしていただく、ということを目指しております。浅草はそれが可能なんです。

浅草と上野の間には寺町があってお墓がありますね。そこへ正月、春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸と多くのご家族が通って来ます。春には墨堤の桜が咲きます。是非ともそういう機会にリピートをしていただきたいと思っています。

30年の間にはお爺さんが亡くなるかもしれません。しかしリピートは終わりません。30年の間に、お孫さんが成長して結婚して⇒そこにお子さんが生まれて、つまりかつてのお父さんがお爺さんの位置に上がりまして、新たな三世代が揃って「ちんや」へ来て下さいます。人間の個体の単位で考えれば、お爺さんは死んじゃったんですから二度とリピートできませんが、家族単位ではリピートできるんです。

生まれたお子さんにモノ心がついたら、今度のお爺さんつまりかつてのお父さんから聞かされるでしょう、オマエの曾爺さんの代から、ウチの家族はこの店に来てるんだぞ!って。それが弊店の理想形であります。

以上<商品としてのすき焼き>という段を纏めますと、すき焼きという商品は売り易くない、しかしすき焼きの思い出という商品は結構、売り易い、そう申し上げておきます。

だいだい、そうでなくては所謂「老舗」の存在意義なんてものはありません。そして、さらにもう少し申せば、家族を統一するのは味覚だと、私は思っています。そうしたご家族の平凡な幸せに貢献すること・平凡な思い出づくりのお手伝いをさせていただく、それが私と「ちんや」の役割・私と「ちんや」のミッションです。

私と「ちんや」のミッションが、そういうことですので、牛の選び方も「ご家族向け」にいうことになります。年配の方でも食べ易い肉でなければならないのです。旨いだけでなく、モタレないことが重要なのです。すき焼き屋という商いに於きましても、望ましい顧客像・望ましい使われ方と、提供する味が合致していることが大事だと考えます。

またまた食品科学に戻って恐縮ですが、最初に申しました通り、肉を長期熟成させますと、分子が小さくなるわけで、旨くなるだけでなくて消化もしやすくなってまいりますから、手前どもの望む客層にぴったりマッチしてまいります。消化力の衰えたお爺ちゃん、ええ、皆さんのことを批判しているわけではないですが(笑い)、や小さいお子さんが食べても「胃モタレ」しない肉、それを提供すること、それが手前どもの絶対の使命ですが、それが熟成によって可能になるのです。

「胃モタレ」にはもう一点、脂肪の融点も関係します。融け方が遅くてはモタレますから、脂肪の融点の低い牛を買い求めます。優れた血統の黒毛和牛の雌で、長期肥育されているものだけを求める理由は此処です。

誠にクールなことにですね、融ける脂を付ける牛の遺伝子型は既に特定されているんです。家畜改良技術研究所という施設が在るんですが、そこは科捜研みたいにDNA鑑定が出来る所で、ここに蓄積されている遺伝子情報こそが、cool wagyuの素です。

そういう優れた血統の、しかも雌だけを長期肥育することで、脂の融け方の良い肉が出来て、それなら、年配の方も召し上がれるのです。ウチのお爺ちゃんは「ちんや」さんの肉だけは食べるのよ!という声を頻繁に聞きますが、私は、余所の店もこの研究所の御指導を仰げば出来る話しだと思っています。

こうして、そのお爺ちゃんがお孫さんを連れて来て下されば、今は小さいお子さんでも、やがて日本の下町の味覚をしっかり覚えてくれることと信じます。日々そう期待しつつ仕事をしています。そして、そういう過程を経て、お客様の舌の上に形成される味覚こそが、手前どもの本当の資産だと考えています。

このように、「ちんや」の特徴は食品科学的に説明できますが、少し難解なので分かっていただけない場合があります。でも、それが理解できないからといって、お客さんってのは分かっちゃいない。所詮素人だ、と言ってはいけないと思います。

何故なら、三世代90年・五世代150年に渡って、食べ続けていただけば、科学的な理屈は分からなくても、結局舌で味を感じ分けていただけるからです。流行りに惑わされる方もおいでですが、必ずいずれ分かって下さると考えています。

今思い出しますのは、先月の木曽路事件です。この事件でとにかく残念だったのは、結局やっぱりブランドで客を吊ろうと考えていたことです。

木曽路さんの公式サイトを見ますると、ブランドのことはさほど強調されておらず、むしろ会社の経営理念とか、どういう店にしたいのかが分かるように出来ていて、なかなか良いプレゼンに思えます。これを信じて食べに行った人は多数いると思います。

しかし、せっかくの経営理念も、あの事件でいっぺんに「絵空事」扱いとなりました。結局やっぱり現実にはブランドで客を吊ろうと考えていたんです。

極め付けだったのはテレビ報道です。とあるキャスターさんがこの事件について、捨て鉢にも、日本人って、肉の違いは分かりませんからねえ!とコメントしたのです。ご自分が焼肉屋を経営なさっているのに!!!

「木曽路」さんも、キャスターさんも、結局、客の舌を信用していなかったのです。残念なことだなあと私は思いました。

一方私ですが、「ちんや」のお客様の舌を私は信じます。「ちんや」のお客様は、科学的な理屈は分からなくても、三世代90年・五世代150年に渡って、食べ続けていただく中で、味を分かって下さっているからです。短期間の内には流行り・廃りが在るかもしれません。ミスジ・ザブトンもそうです。しかし、結局味覚は長いスパンで見ると理にかなった所に落ち着きます。要するに「旨いものは旨い」という所に落ち着きます。

繰り返しになりますが、それが分かるお客様の味覚・お客様の舌こそが、手前どもの本当の資産です。本当の資産とは、金でも土地でも建物でもありませんね。関東大震災・太平洋戦争と二度の災難を乗り越えた浅草の人間は、そのことを自然に知っています。その心を継承し、気持ち良く商いが出来る、そのことを私は大変幸せなことだと思っています。

纏めますと、まず私達は、味の理屈を食品科学的に徹底的に明らかにしないといけません。それは面白くなく結構難解で、特にお客様にとっては難解だと思いますが、たとえそうであっても、30年ー90年ー150年というスパンで考えると必ず支持して下さる方がいらしゃる、そう信じることの出来る商いこそ、これ以上ない幸せな商いだと私は思っています。

そしてまた、そのことを今日皆様にお話しできましたことも、またこの上のない幸せと思っています。

本日このような光栄な機会をお与えくださいましたことにつきまして、会長様・幹事様・プログラム委員様、そしてまたご臨席の全ての皆に心より感謝申し上げまして、終わりにしたいと存じます。

本日は誠に誠にありがとうございました。

 

お聞きいただいた皆さん、ありがとうございました!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.656日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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衛生講習会

衛生講習会を開催し、「ちんや」全社員に受講して貰いました。

講習の際には、なるべく事例を挙げていただくよう、講師の先生にお願いしています。

所謂「他山の石」ですね。聴く者の身が引き締まるからです。

さて今回の事例は・・・

今年7月の、静岡県でのO157事件です。

O157とは腸管出血性大腸菌のこと。大腸菌ですが、普通の大腸菌とは痛さ・怖さが違います。この事例でも508人が発症し、内5人が重症に成ってしまいました。

さて事件の舞台は、祭りの露店。

と聞いただけでイヤな感じがしますでしょう。

「購入したキュウリは、花火大会会場の社内で市販ミネラルウオーターで洗浄(?)した後、ポリバケツで常温(!)保管。その後、ポリバケツ中で、市販ミネラルウオーター、浅漬けの素、袋入り氷と一緒に1~2時間漬け込み。次に手作業で(!)割り箸をキュウリに差し、氷を敷き詰めた木製のザルの上に陳列し販売。」

水で洗浄、が実は曲者なんです。

水が綺麗かどうか、水を入れた容器が綺麗かどうか、良く確認しないで洗浄すると、菌が拡散してしまって、キュウリ全体に行き渡り、多数の患者を出してしまうんです。

洗っているように見えて汚していたんですね。

皆さんも、お気をつけを。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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家畜改良技術研究所②

家畜改良事業団の家畜改良技術研究所を訪問しました。

そのことは弊ブログの9/6号に書きましたが、今回は続篇です。コ難しいですが、我慢して下さいね。

<脂肪の質について①>

融点がひたすら低ければ良い、というものではない。

脂が早く融け過ぎると食感は損なわれる可能性がある。

脂の「粘り」が在った方が食感は良いが、「粘り」つまり、融けた状態のものと融けていない状態のものが同時に在る状態にするには、融点が違う脂が混在している方が良い。

融ける脂、たとえばオレイン酸を極限まで増やすのは、いかがなものか。

<脂肪の質について②>

リノール酸やリノレン酸は良く融ける脂だが、味を損ねる可能性がある。

脂と糖が一緒に加熱された時に起こるメイラード反応=すき焼きが始まる時に出る、あの香りが出て来る反応を、リノール酸やリノレン酸は阻害し、良くない味の物質=アルデヒドを造ってしまう。

<牛の体の中の糖質~グリコーゲンについて>

牛の体内のグリコーゲンは量は多くはないが、加熱した時の香気に大いに関係しているらしい。

メスはオスよりグリコーゲンを多く持っている。(「ちんや」はメスのみ)

しかし産地から、と畜場へ運ぶ間に、牛に大きいストレスをかけると、このグリコーゲンが消費されてしまい、香気が出にくくなってしまう。

よって牛を運ぶドライバーは充分に注意しないといけない。

<熟成を進める酵素について>

肉を熟成させていると、牛の体内の酵素の働きによって、タンパク質がアミノ酸に分解され、旨みが増してくる。

その酵素は1種類ではなく、種類によって作用する速度が違う。

その種類の構成比率が牛の個体によって違う。

それで牛によって、はやめに3週位で旨みが増してくる個体と、しばらくしてから4-5週位かかる個体が在る。

その酵素の構成比率を決めるのは遺伝子型であるが、今のところ、その遺伝子型は特定されていない。

よって、今のところ、やはり牛は4週位熟成させた方が良い。

分っかるかなあ?

分っかんねえだろうなあ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.654日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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後悔さきにたたず

久しぶりに、「すき焼き思い出ストーリー」のサイトに新着投稿がありました。

ニックネーム「親父」さんからの「後悔さきにたたず」という御投稿です。ご覧ください。

「子供の頃親は共働きで田舎で育ったためか肉はほんの少しで焼き豆腐や白滝をおいしく食べた思いがあります、みんなで食卓を囲むのは月に一二度のため全員揃ったときに初めてすき焼きがたべられました。」

「親が亡くなりもう23年目です先日法要を行ったばかりですが、親孝行らしきことを行わなかったため元気ならばすき焼きを食べさせてあげたい気持ちでいっぱいです。」

ご投稿ありがとうございました!

その他のストーリーは、こちらです。40作ほどストーリーがございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.653日連続更新を達成しました。

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おかしな言葉遣い

ふーん、結構古風というか、マトモな感覚だったのね、ちょっと安心しました。

実は「ちんや」社内で「おかしな言葉遣いアンケート」というのを採ってみました。

社内に「研修委員会」というのが在るのですが、その委員会が音頭をとって、自分が外で経験した「おかしな言葉遣い」を書いて提出して貰ったのです。

結果、私が変だと思うのを、皆が変だと思っていたので安心しました。

まず、定番の過去形。

「3名様でよろしかったでしょうか?」

「ご注文は〇〇でよろしかったでしょうか?」

続いて、これまた定番の「成ります」。

「こちら、ハンバーグに成ります。」

さらに定番の「××の方(ほう)」

「ご記入の方、お願いします。」~これは自分が経験したのではなく「なぜか言ってしまった」というから笑います。

お次は、既に慣れてしまった方も多いと思いますが、

「10.000円からお預かりします。」

以下は接客で使うにはくだけている、と感じたもの。

「私的には、こちらがおすすめです。何気(なにげ)にご好評いただいております」

「デザート的なものはこちらです」

「これはヤバいです。絶対おススメです。」

うん、たしかに今時は、そんな言い方の居酒屋とかありますねえ。

以下は、ひょっとして私より古風かなと思ったもの。

「ビールの方(かた)は・・・ウーロン茶の方は・・・」

うん、正しくは「ビールを注文なさった方は」ですね。

(お待たせした場合)「すぐやります」「今やります」

お待たせした場合は「少々お待ち下さいませ!」と命じるより「お後すぐに伺います」の方が良いと思うので、私は結構言うんですけどね。

ともあれ、結構マトモです、ウチの連中。

可愛いがってやって下さい。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.652日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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家畜改良技術研究所

家畜改良事業団の家畜改良技術研究所を訪問しました。

以前に山形県畜産試験場を訪問した時のことは、弊ブログの4/14号に書きましたが、今回お目にかかった家畜改良技術研究所の研究員さんは、山形でお目にかかった研究員さんの前任の方です。

山形県を退任された後、改良技研に移られたというわけです。いずれお目にかかりたい、と思っていましたら、「すきや連」群馬メンバーの「鳥山畜産食品」さんがかねて懇意だと言います。改良技研は群馬県前橋市に在るのです。

早速鳥山さんのお世話で訪問することになりました。前橋市と言っても、山の上の方で涼しいですねえ。眺めも良いです。

さて、その改良技研さんですが、

スゴいです、科捜研みたいです。

と、申しましても、ホンモノの科捜研には行ったことはないんですけどね。とにかく、

DNA鑑定で、融点の低い脂を付ける牛が事前に分かるのです。

クールです。Cool Wagyuです。

脂肪を構成する脂肪酸の内、オレイン酸を中心とする不飽和脂肪酸の割合が多いと、その脂肪の融点が下がるのですが、どんな脂肪酸を体内で造るか、決めているのは遺伝子でして、その遺伝子の型を既に改良技研さんは特定しているのです。だからDNA鑑定で、融点の低い脂を付ける牛が、交配する前に分かるのです。

融点の低い脂であれば、食べた後に胃モタレしませんし、それに調味料や旨み成分が融けた脂肪と混ざって味がマイルドになります。

脂肪自体に味や旨味はありませんが、味がマイルドに成りますので、それを甘いと感じる人もいるようです。

Cool Wagyuです。世界に売り出す価値があります。

「ちんや」で「脂が甘い!」と言う方がいるのは、これです。常温で脂が融けるからですね。

一方、肉の見栄えばかりが良くなる遺伝子型も分かっています。

飽和脂肪酸が多ければ脂の融点が高く、肉がカチっと立って見栄えが良いのです。写真で良く見かけますが、人間の体温で融けないとモタレますね。

また畜産経営のコスパが良くなる遺伝子型も分かっています。短時間で霜降りが付く遺伝子も特定しているのです。

願わくば、Cool Wagyuを世界に売り出す時、見栄え重視やコスパ重視を止めていただきたいと思います。

日本でも外国でも、お肉は最終的にお客様を幸せにするものでなければならず、その為には、どのような牛なのか、極力分かった上で取引きしなければなりません。

日本国内はまだまだ、

肉の見栄えばかりを追う時代、

畜産経営のコスパばかりを追う時代、

ですが、それをそのまま輸出して欲しくはないですね。

・・・この日勉強してきたことがまだまだ在りますので、このブログにも書いて行きます。ご期待下さい。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.651日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

漢方薬

イグノーベル賞の新見正則先生がテレビで漢方薬の説明をなさっていました。

移植免疫学の専門家かと思ったら、漢方にもお詳しかったのですねえ。

私は、漢方にさほど興味はなかったのですが、ぼんやり視ていますと、

!!!なことをおっしゃいました。

同じ漢方薬を処方していても、患者さんによって「美味しい」という人と「不味い」という人にわかれる。

で、その漢方が効くのは、患者さんが「美味しい」という場合だというのです。

漢方には体を活性化させるものも、沈静化させるものも在りますが、元気のある人に活性化させるもの=例えば朝鮮人参を与えるのは間違っていて、そういう場合に患者さんは「不味い」という筈だ、というのです。

番組でも十歳代の若いタレントさんが、朝鮮人参が「マズい!」と叫んでいました。体が必要としていないから「マズい!」のです。

この話し、分かり易過ぎて茫然としてしまいました。

思えば、肉もそうですね。

私が「マズい!」と思う肉でも、「美味しい、美味しい」と喜んで食べる人は大勢います。

それを見て私はこれまで、

世間の人はなんて、肉音痴なんだろう!

と思っていましたが、違ったんですねえ。その人達はとにかく肉を欲していたので、どんな肉でも良かったのです。

そういう人に、味の違いを分かれという方が無理なことだったのです。

一方、「ちんや」の肉を欲している人もいます。旨いだけでなく、モタレない肉を欲している人もいますから、その方々に「ちんや」の肉はフィットします。

年配の方~50歳くらいでも「最近肉はどうもモタレてねえ・・・」と言う人もいますから、そういう方、あるいは病気を経験した方なんかに「ちんや」の肉はフィットします。

お医者様が患者さんを診るように、肉屋はお客様を診ねばならないのだな、と感じました。

目鱗。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.650日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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カフェ飯

「欧米ではライスは野菜だそうです。」と言う人がいます。

某マヨネーズのCMでも福山雅治さんがそう言っていました。

本当にそうですかねえ?!

米が主食として出てくることは稀だ、という意味で「野菜」と表現しているのかもしれませんが、主食でない=野菜だ、というのはやはり変だと言わざるを得ません。

あるいは米が白飯として出て来るのでなく、色々味付けされて出て来る=野菜扱いされている、と表現しているのかもしれませんが、それもやはり変だと言わざるを得ません。

それを「野菜扱い」と言うのなら、日本でも最近米を「野菜扱い」している人がいますよね。

所謂「カフェ飯」って、米を「野菜扱い」して、他の野菜や根菜や豆と混ぜて⇒味付けして、それがヘルシー♡って言っていることが多いです。しかしですね、

こ、米は炭水化物ですよ! どう味付けしても炭水化物ですよ!

玄米ならヘルシー♡って思っている人が多いですけど、玄米だって72.8%は炭水化物です。

トウモロコシの18.7%、ジャガイモの16.8%より遥かに炭水化物が多く、キュウリの1.6%とは比較になりません。

匹敵するのは69.3%の小麦くらいなものです。

まあ、もちろん、私はこれまでと違う食べ方を考え出すことには賛成です。

でも、イメージ先行はいただけませんねえ。

イメージがヘルシーでも米を食べれば太りますよ、炭水化物なんだから。

それなのに「ヘルシー」な「カフェ飯」は喜んで食べて、すき焼きに付いて来る白飯は残すんですか。

大して変わらないと思うんですけど。

追伸、

誠に勝手ながら、「ちんや」は9/1(月)~9/4(木)まで4連休をさせていただきます。ご諒承下さいませ。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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士魂商才

木曽路問題は、昨年の阪急阪神問題をなぞるような展開、見飽きた展開になりました。

経営陣からの原価削減圧力に屈して、現場の料理長が独断で偽装を行った、という筋書きです。

経営陣=利益至上主義。ブラック。しかし直接自分の手を汚してはいない。

現場=善良だが心が弱い。倫理観が弱い。

というものです。

その真偽は私には分かりませんので、さて置きますが、筋は同じです。筋が同じだけに、新鮮味がなく、メデイアからは二日ほどで消えてしまいました。何故防げなかったのか、ちゃんと議論しないの?と思いますが、二日ほどで消えました。

「管理体制を強化します」で幕引きを企んでおいでのようですが、監察官を常に厨房の隅に立たせておくんでしょうかね。そうでもしないと発見できないと思いますよ。

料理長が納入業者と結託して、パッケージを「松阪牛」に変えてから納めれば、監察官が居ても分かりません。まあ、まず管理し切れないでしょう。

代わりに、私がとってもカンタンな方法をお教えします。それは、

信用は何よりも重い。

少なくとも、自分の肉体的生命よりも重い。

と経営者が宣言することです。

勿論、そう宣言したからには、その後で現場が不正を働いた場合、その経営者は侍らしくハラを切らねばなりません。チト痛いかもしれませんけどね。

でも、この方法は一銭のコストもかかりません。言うだけですから。

「木曽路」の社長さんは、被害者への賠償コストをとても気にしておられました。賠償を「コスト」と表現してしまう辺りが、なんともブラック香を醸していますが、それはさて置きまして、そんなにコストが気になるのであれば、是非是非この方法をお勧めします。なにしろ一銭のコストもかかりませんからね。

かつて日本では渋沢栄一の「士魂商才」が、ドイツではマックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が有名な通り、資本主義の根本・経営者の根本には倫理感がないと、結局マズいことになります。

こうまで申しますからには私も、今頃初めて公けにしますが、確信して参りました・・・

「ちんや」の信用は何よりも重く、少なくとも住吉史彦一個の命よりも重い、そう確信して参りました。

ですので、いざ、という時の覚悟は出来ております。

でも、まあ、痛いのとか苦しいのとかは、あんまり得意でないので仏門に入れていただくかもしれません。

南無観世音菩薩。

え? そんな生半可な「信者」は入れて貰えるわけないぞ って?

うーん。

じゃあ、今イラクで話題の「イスラーム国」に入れてもらうかなあ。

追伸、

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芸人養成所

「ちんや」の若いスタッフが、お笑い芸人の養成所に入って芸人に成りたい!と申します。

はああ、肉のプロに成るんじゃなかったの!

昼間はそこに行くから、働けるのは夜だけで、そういうわけで「ちんや」の仕事は続けられない、だって?

お笑い芸人の「養成所」が養成なんてしてくれると思ってるの?

授業料高いんでしょう!

それだけ納めてさあ、芸人に成れる確率なんて、結局何%あるのか、考えたの?

考えましたあ!だって?

ああ、そう、考えたの!

よくよく考えた上で、やっぱりやりたければ、まあ、やってみなさい。

それが若いってことだからねえ。

あのねえ、どうせ今の所は聞く耳持たないだろうけど、一応、言っておくよ、世の中にはね、

・自分が月謝を払って、人に教えていただいて、それでもその道で食べていけないタイプの職業と、逆に、

・給料を貰いながら、人に教えていただけるタイプの職業が在るのよ。

あ、もう一個在ったな。

・給料は一応貰えるけど、教えてもらえないタイプの職業・あるいは仕事が完全にマニュアル化されていて、教えて貰う必要が無いように最初から出来て上がっている職業=これを世間では「ブラック企業」と言うね。これを入れたら3種類だ。

その3種の内、それでもその道で食べていけないタイプの筆頭が芸人さんよ。それから例えば、

女優さん、歌手の人、プロ野球選手、プロ・サッカー選手・・・

「ちんや」の仕事はね、給料を貰いながら、人に教えていただけるタイプだよ。今まではね、給料を貰いながら養成されていたわけ。

分かるかなあ?!

あ、分かってたら辞めないか。

ま、その「養成所」とやらに行ってみれば分かるさ。せいぜい、トライしてご覧なさい。肥やしにはなるだろうさ。

え? 肥やしって何ですか だって?

すぐ人に聞かないで、自分で調べな!それより食事には気をつけなよ。炭水化物ばっかり食うな!って教えたの覚えてる?

あ、覚えてるか、良かったね、ウチで覚えたことがあって。

じゃあ、もう帰んな。

芸人に成れても、成れなくても遊びに来なよ。

追伸、

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