マッカーサー道路
最近、港区に行くのが、どうも苦痛です。
歯医者さんが新橋なので行かないといけないのですが、その道中で新橋から虎ノ門へ至る所謂「マッカーサー道路」、正確には「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」の建設現場を通ってしまうからです。
実際はマッカーサーは、そうした計画にはむしろ反対だったとかで、完全な誤表現らしいのですが、街を潰して建設が進む様を見ると、どうにも破壊的な力をイメージしてしまいます。だから「マッカーサー」という表現にあまり違和感が無いのです。
その道路の真上に立つ立体超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」を、新橋の赤提灯街から見上げると、なんだか、空中の要塞のようです。
実際には街を潰しているのは軍ではなく、資本ですね。不景気と言われている、この国に、よくまあ、こんなに金があるものだ、とつくづく思います。
いや、不景気だからこそ、リスクを取って地方に投資する人は少なく、金も人も都心へ都心へと向かっているかもしれません。
おなじ都心でも中央区の銀座・日本橋には、まだまだ旦那衆や職人さんが居ますが、港区は相当開発されてしまいました。古地図を見ますと、港区は元々武家屋敷が多いですからね。
例えば「六本木ヒルズ」は長府毛利家の屋敷でした。乃木将軍もここで生まれたとか。それが整理されて、今は近未来的な都市に化けています。
たしかに店がたくさん在って、品物が売り買いされていますが、私の頭の中では空想の街みたいです。どうも、帰りたくなってしまうんですよね。
港区で、そういう感じがしない街は麻布十番くらいでしょうか。
最近、港区に行くのが、どうも苦痛です。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.307日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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