永六輔さんのリハビリ
坂本九ちゃんの『上を向いて歩こう』がアメリカ「ビルボード」誌のシングルレコード・ヒットチャートで1位になってから今年が50年目です。その後日本人が1位になったことは一度もありません。
そう、英語のタイトルが『SUKIYAKI』の、あの曲ですね。
その曲の作詞家・永六輔さんが、最近テレビ番組『徹子の部屋』で『上を向いて歩こう』にまつわる、面白いエピソードを語っておられました。
エピソードと言っても1960年代の古い話しではありませんで、最近のことです。
永さんはパーキンソン病を患い、リハビリをなさって今はかなり回復なさったのですが、そのエピソードはリハビリ中の話しです。
リハビリ担当のインドネシア人の介護士さんが、熱心に永さんの手助けをしていました。
で、ある時「日本には良い歌があるから、それを歌いながら歩きましょう!」と誘って来たそうです。
なんと、『上を向いて歩こう』という歌を知ってますか?あれを歌いながら背筋を伸ばして歩く練習をしましょう!と誘って来たそうです。しかも、病院の廊下を。
歌いながら廊下を歩けば、周りの日本人は、それが永さんとすぐ気づきますよね。
それは永さんにとっては恐ろしく恥ずかしい状況なので、思わず、「その歌は知らない」と言ってしまったそうです。
しばらくして、お医者さんと面談があり、
「知らないわけないでしょう、あんな有名な歌を。ウソをついちゃいけません。ちゃんと知っていると言ってあげて下さい!」
と言われ、永さんは介護士さんに謝ったそうです。
「本当はあの曲は知ってる。なぜかというと、あの曲の歌詞は僕が作ったんだ!」というと、今度は、
「僕が作った、なんて、またウソをついてる!」と言われてしまったそうです。
それが、このエピソードのオチです。
『SUKIYAKI』はアメリカだけでなく、インドネシアでも親しまれていたんですね。
なんだか、嬉しくなりました。
はい、皆さんも御一緒に!
♪上を向いて歩こう 涙がこぼれないように♪
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.125日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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