浅草寺の大工事壁―「平成本堂大営繕」②
「ちんや」の屋上へ登り、北の方角を向きますと、浅草寺の大屋根が良く見えます。と申しますか、正確には、大屋根を覆っている、巨大な工事壁が見えます。
この工事壁は、現在実施されている、浅草寺の「平成本堂大営繕」(=主に屋根の葺き直し)のために設置されているもので、本堂周囲を完全に覆っています。
その工事壁に、このところ変化が見えます。数人の作業員の人が屋上に登り、天蓋を1枚ずつ外しているのです。この様子に私が気づいたのは、6月に入ってからなのですが、作業は、どんどん進んでいて、既に今日の時点で、ほとんどの天蓋がとり外されました。今は、工事壁の骨組が露出しています。
工事壁が骨組だけになったということは、雨が降れば、その下の大屋根、つまり新しい大屋根が濡れるわけで、「大営繕」の工事が相当進んだと想像できます。11月完成、と聞いていたのですが、順調のようです。
この工事壁に彩色された、川端龍子の「龍之図」 のことは、このブログの、5/24号に書きました。工事壁が巨大なので、金龍の絵も巨大で、縦:10.2m×横:32.7mもあって、かなり見ごたえあります。
工事は順調なようですので、この期間限定の龍を見たい方は、はやめに浅草へお出かけいただいた方が良いかもしれません。ついでに?東京スカイツリーの建設中の姿も見えます。さらに、水上バスの船つき場も完成間近です。この3軒の写真を撮って周るだけでも、ちょっとした観光になりますよね。
私が役員をしている、浅草料理飲食業組合の、6/7に開催された総会に、浅草観光連盟の永野章一郎会長が見えたので、お話しを承りますと、浅草寺と水上バス船つき場と浅草観光センターの3箇所が同時に工事中にも関わらず、浅草への人出は、減ってはいないそうなのです。
地元人の予想では「工事があるから、観光客は減るに違いない」ということだったのですが、世間の人は、建設中の、期間限定の姿に、むしろ関心があるようです。
このブログへも、「浅草寺」+「工事」とか「浅草寺」+「龍ノ図」というキーワード検索で入って見える方がいます。ですので、このブログでも、その辺りをなるべくご紹介しようと思います。
①浅草寺と②スカイツリーと③浅草観光センターと④水上バス船つき場の、4箇所が同時に工事中って、歴史上、後にも先にもない事態です。是非ご見物を!
それにつけても、天蓋取り外し作業をやっている人は、メチャメチャ怖そうです。強風が吹いたら、落ちそうなんです、大屋根から。
それでどうも、風が吹いてきたり、急に雨が降ってきたりすると、私は怖いもの見たさで、じゃなくて、心配で、屋上に見に行ったりしています。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*このブログの5/24号もご覧下さい。
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