参拝客
浅草合同新年会に出席しましたら、年始三ケ日の、浅草寺への参拝客数が281万人だった、と発表がありました。
去年が275万人で一昨年が269万人でしたから増えています。スカイツリーの御利益もあるのでしょう。
この数字を聞いて「さぞかし景気が良かったのだろうね」って思った方もおいでかと思いますが、
そうでもないです!
だって、正月だからと言って店が大きくなるわけじゃないですからね。
席数が増えない中ですから、客席回転率か客単価のどちらかが上がらない限り売り上げは増えないのが理屈ですが、結果どうだったかと申しますと、どちらも上がりません。
回転率も単価も、正月に上がるわけないんです。
だって、お客様は正月はヒマですから、ゆっくりなさりたいですよね。ホラ、回転率なんて上がりません。
単価だって上がりません。元々正月はほとんどの御客様がご家族連れですから、人数は多くても財布は1個です。そして、今時はデフレの世の中ですから、景気の「気」が回復しない限り、昨年より一段階下のメニューを注文してしまうのが人情でしょう。ホラ、単価なんて上がりません。
そう言えば、以前正月三日に雪が降ったことがありましたが、売り上げは大して落ちませんでした。
飲食はそういう次第ですが、物販の皆さんは「さぞかし景気が良かったのだろうね」って思い聞いてみましたら、
とんでもないよ!
と怒られてしまいました。
特に仲見世の皆さんは、あまりの人の多さで、参拝客は整列して進まねばならず、買い物など出来ないのだそうです。
店員さんは行列の圧力で店を壊されないよう、警備に必死なのだそうです。大変なことです。
と、いう次第で正月は、
儲けよう!ということより、
何しろ無事に終わって欲しい・・・
というのが実情ですね。
その正月が、今年も無事終わって何よりでした。
南無観世音菩薩。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.051日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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