デフレ
ノダ総理が自爆解散した日の新聞一面には、自民党アベ総裁の講演の記事も載っていました。曰く・・・
「デフレ克服に政策総動員」
「インフレ目標を設定」
うん、良いですね。
日銀が自民党の、この政策に従わなければ日銀法も改正する、と言いますから、さらに良いです。
私はTPP反対派なので、これで全面的に自民党支持という訳にはいかないのですが、それはさておき、どの党が勝ったとしても、デフレ克服は是非お願いしたいところです。
そう思うのは、日本の食の残念な状況の、原因の1つはデフレだと思うからです。非常に大きな原因だと考えています。
そもそもデフレということは、放っておけば売上げが減る、ということです。
売上げが減りますからメーカーさんは、コスト削減に走ります。伝統的な正しい造り方を放棄してでもコスト削減に走ります。
醤油モドキ、お酢モドキが氾濫している理由は、そこです。
特に時間がかかる工程は、最大のコストですから、熟成の工程をやめて促成の製品ばかりが造られるようになってきました。
マズいものばかりで、イヤになります。
だからと言って、私はマズい食べものを造る人を責める気にはなりません。
そう、日本人は職人ですから真摯にモドキ造りに励んでしまうのです。その人達より罪は政治家や財務省・日銀にあると私は思っています。
一方、デフレ時代を生き残るために、品質向上に力を入れる会社もあります。
業界が縮んで、しかし品質が上がっている業界が、いくつもあります。日本酒の業界などがそうです。
しかし品質が上がって、その分高い値段を付けられるか、と申しますと、そうではありません。同じ業界内の大手メーカーは、モドキ製品を安く売っているので、その安い値段に引っ張られてしまうのです。
高い品質で、そこそこの値段=これも立派なデフレです。
しかも、これから消費税を上げる!と言います。その分をキッチリ価格転嫁できる会社なんて、どれだけありましょうか?
ますますコスト削減が必要になりますよね。困ります。
皆さん、この際、インフレにしましょう。
まあ、「じゃんじゃん御札を刷る」「日銀に国債を買わせる」は流石にまずかろうと思いますが、やれることは全部やっていただきたいです。
インフレに成れば円の価値が下がり、円安に成りますから、中国から安い食品が入って来ることはなくなります。
さらに、です、円安なのですから、日本にやって来る観光客が増えます。
観光客の目当ては美味しい日本食ですから、品質の高い食品も食べてくれましょう。
日本人はデフレで良い食品を食べようとしませんが、外人さんが高い食べ物を食べる姿を見れば、少しは反省することでしょう。
インフレにしましょう、この際。
追伸①
11/28(水)深夜0時30分~
この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。
追伸②
ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!
この本について詳しくはこちらです。
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追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は312人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.003日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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