フォアグラ禁止法
カリフォルニア州がフォアグラを禁止しました。
前後して日本国も「生レバ」を禁止しましたが、この2つの話しは、似て非なる話しです、全く。日本の方は食品衛生の問題ですが、カリフォルニアの方は思想信条の問題です。
カ州の法律は、
・鳥の肝臓を普通以上の大きさに肥大化させる目的で強制的に餌を与えてはならないと規定し、
・強制的な給餌によってできた製品の州内での販売も禁止。
・違反者には1日につき1000ドル以下の罰金を科す
と定めているそうです。
つまり、動物を愛護しなくてはいけない、食用目的で肥育中の動物であっても虐待してはならない、という思想が法律に成って⇒執行されたのです。
鳥に強制的に餌を与える場面は、たしかに苛酷で、私なども目を背けたくなりますが、それでも今まで100人中100人が「残酷だ!」と思って来たかと言いますと、そうでもないですね。実際多くの人が喜んで食べていました。
しかし、そこはデモクラシーです。愛護派が議会で多数を握り⇒法が成立すれば、少数の「残酷OK派」は、公権力によって処罰されることになる運命です。
流石はピューリタンが建国した国ですね。
そう言えば、以前酒を禁止したこともありましたっけ。
この法律の思想は、今後どんどん拡がって行く可能性があります。思想信条の問題だけに各地で紛争を引き起こしましょう。
これまでアメリカ人は、フカヒレ漁のやり方が非人道的だと非難してきましたが、自国のフォアグラを放置している中で、中国人に強いことを言えませんでした。でも、これからはガンガン言うでしょう。
たしかに、釣り上げたフカのヒレだけを生きたまま切り裂き、重傷のフカ本体を海に放り出す、というのは、いくらなんでも酷いですからね。フカの肉が不味いからといって、人間が奪った命なのですから、使い尽くさなければ罰が当たります。
日本のクジラ漁への風あたりも強まりましょう。日本人はクジラを使い尽くしますから、そこは中国人とは違いますが、クジラは希少生物ですから、獲ってOKという話しにはならないでしょう。
ちなみに我々が食べている牛は、なるべくストレスの小さい方法で銃殺しています。ストレスがあると肉が不味くなるからです。
でも殺している、という事実は残るわけで、菜食主義者でない人間全員が、その十字架を負って当然です。
まったくアメリカ人は、重いテーマを提起してくれるものです。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
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皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて871日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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