セールス電話は致しません

「セールス電話は致しません!□!」

という化粧品のテレビCMをご覧になった方は多いと思います。同じセリフで、結構以前から繰り返し流されていますからね。

 しかも、およそ化粧品のCMにふさわしくないルックスの、その会社の社長さんが、絶叫するのですからインパクトがあります。会社名や製品名は忘れても、「電話は致しません!□!」のフレーズだけは覚えてる!という方は多いと思います。

 このCMは当然のことながら、喜作イヤ奇策です。

 まともなマーケテイングなら、正攻法は、

①製品の技術的な差異性を強調する。

⇒例:保水性が〇×%上昇します!

 あるいは・・・

②所謂「ベネフィット」を強調する。

⇒例:55歳の女性が、30歳のように見えます!

とかいう感じです。さらにあるいは・・・

③実際に、製品を使った消費者を画面に登場させる。

⇒例:もう、私、一生、この製品を使い続けます!!

というのも、正攻法に入れて良いかもしれませんね。

 「電話は致しません!□!」のCMは、①②③のどれにも該当しないので、やはり奇策です。

 大手さんのように、ふんだんに資金を使って、旬の女優さんを使えないのは仕方ないです。でも、それなら③の方法もあるわけですが、

 そうはせずに、「電話致しません!□!」と言うことで、

 製品に自信がある=信頼できる

と解釈されたいのでしょうねえ。

 たしかに、小さい市場を相手にしたいのなら奇策もアリ、でしょう。でも、テレビに出ているということは、マス市場狙いですよね。果たして上手く行くのか、とても気に成ります。

 ついでに言えば「致しません!□!」と言う時の、言い方は再検討しても良いように思います。

 何も1本指をかざし、前後に激しく振りながら言わなくても良いように思います。信頼感よりは、むしろ「怪しい感」が強調されてしまうように思います。

 「実は元々自分はセールス電話をかけまくっている、あの迷惑なヤツらの同類なんだけど、今は一時的に止めてみているだけなんだよね」という風に見えます、私には。

 気になります。

 あの社長の会社の調子はどうなのか?

 誰か、詳しい方、こっそり教えてくれたら嬉しいです。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて867日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM
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