やはり年始に
2012年も3日目ですね。
弊店も昨日から通常営業いたしております。
でも2011年を引きずっている方が多いと思います。
年末年始のテレビの特番も、未来の話しより去年の話しばかりでしたから、そう簡単に心機一転とはいかないでしょうね。
私も一回位は、去年のことをどう考えているか、どこかで書かなきゃ、と思っていましたので、今日は、この際そういう話し、つまり原発の話しで行ってみようかと思います。
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さて去年、日本に54基もの原発があることに驚いた人は多かったと思います。私もそうでした。
こういう状況になった理由としては、
①中央に電力の需要があった。
②地方に産業がなく、原発を誘致してでも雇用の口を確保したかった。
の2点に尽きると思います。
中央から地方へ原発マネーを入れて⇒金の力で過疎地を痺れさせる、という仕組みを成立させてきたのが、わが国民の実態だったと思います。
勿論私も、真夏にすき焼き屋を営業することで、この片棒を担ぎました。ほぼ全国民がこの仕組みに参加しています。
良い塩梅に、原発を過疎地に押しつけるノウハウが出来た結果、なんと54基にまで増えてしまいました。一方、原子力工学をカンペキに理解してる人間なんて、そう大勢いませんから、「人災」が起こる素地は出来ていたと言えましょう。
そんな中、今、実際問題としては急に電力需要を小さくすることは出来ないかもしれません。しかし「電力需要」と言われているものが、本当に需(もとめ)要(いる)ものであるのかは、この際考えないといけないと思います。
以前から私には「オール電化厨房」とか「オール電化住宅」とかは、行き過ぎに思えてなりませんでした。エネルギー源を電気に集中させるのではなく、逆に、ガスは勿論、ソーラーとか風力とかも組み合わせて、分散させれば良いのに、とずっと思ってきました。
でも、そうしたエネルギーは「高いね」の一言で退けられてきました。
だいたい何百キロも離れた原発から東京へ電気を引く間に、かなりのエネルギー・ロスがあると聞きます。エネルギーを単に「安い・高い」だけで捉えるのでなく、「フード・マイレージ」と同様の「エネルギー・マイレージ」という考え方で捉える必要もあったのではないでしょうか。そういう発想があれば、どこかでストップがかかっていたと思います。
念のため申しますが、私は原子力開発に着手した、最初の日本人の気持ちが全く分からないわけではありません。アメリカの核兵器で打ちのめされた、当時の日本人が「いつか、この技術の平和利用でアメリカを追い抜いてやる!」と思ったとしても、それは不自然ではないと思います。
どちらかと言うと、私はそういう青い心が好きです。
原子力にかかわる全ての人が、その気持ちを持ち続けていてくれたら、「全電源喪失」に備えてくれていたら、と思いますが、今となっては、せんの無いことです。何十年という歳月が流れ、原発もどんどんできる中で、関係者の方々にぬかりが無かったとは言い切れないと思います。
もう一つの方ですが、地方に産業を造ることはもっと難しいのかもしれません・・・
え? この話しは随分長いなあ、まだ続くのか、って?
そうですねえ、一日分としては長いですかね。
では、また明日。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて673日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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