季節感ー夜中の「酉の市」
11/2は鷲神社(オオトリ・ジンジャ)の「酉の市」の日です。
季節感を感じづらい都会において、冬の到来を感じることが出来るのは、こうした伝統行事があるからです。大きな熊手を肩に担いだ人が浅草の街を歩いているのを見ると、
ああ、今年も残り少なくなったなあ。
と思います。特に今年は、その感慨がひとしおです。
ただ、今年の「一の酉」の日は、やや、季節をしみじみ感じにくいかもしれません。それは・・・
まだ暖かいから。
11月だというのに、日中ひなたにいると、ポカポカしてきますね。温暖化のせいでしょうか。
節電になって良いかもしれませんが、「酉の市」の日が暖かいのは、どうも雰囲気が出なくて物足りません。でも「酉の市」は「11月の酉の日に開催」と決まっているので、酉の日が11月の最初の方であっても、当然開催、となります。
そこで、ですが、同じように物足りなく感じておられる方は、夜中にお出かけになってはいかがでしょうか。
「酉の市」は、深夜0時から翌深夜24時までやっています。だから11/1の深夜に出かけて0時になるのを待ち、日付が変わったところで参拝しても良く、また11/2の深夜に出かけても勿論良いのです。今年は11月に酉の日が3回(=11/2と11/14と11/26)ありますから、それぞれ当日の夜中と、前日の夜中の、あわせて6回も、夜中の「酉の市」を楽しむチャンスがあるわけです。
夜中の「酉の市」の風情は、とても良いもので、しかも今年は、境内の照明を全てLEDに変えたとか。
「酉の市」は夜中に行くもの、と決めている人も多いです。どうもウオーター・ビジネス業界に、そうしたご趣味の方が結構いるようで、ママさんが女の子と客の男を引き連れて、参拝しているのを見かけたりします。それも、また一興かと。
え? それじゃ、寒いというよりポカポカしてきちゃうじゃないかって?
そうですねえ・・・
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて609日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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