「安全です」ニュース
東京都中央卸売食肉市場は、今月5日から牛肉の放射性物質についての、全頭検査を開始しました。
検査は競りの前に行われ、測定結果報告書を添えて競りにかけられます。検査費用は1頭につき9千円とかで、牛を出荷する生産者が負担します。以前に1頭につき1万円と聞いた記憶がありますが、少し値下げしたのでしょうか。
全頭を簡易測定機器で測定して、その検査で疑問があれば、精密検査にまわされる、という流れです。
東京食肉市場は取扱量が、当然ながら全国一多く、取引相場も全国の目安になっていますので、消費回復へ弾みがつくことと思います。
東北各県の取り組みに比べて、少し出遅れましたが、良いニュースであることは勿論です。それどころか、今後は「全ての食材の中で牛肉が最も安全だ」と言うことができます。他に全量検査している食材なんてありませんし、それに個体識別されているのは、牛と人間だけです。
それにしても、こういう「安全です」ニュースの扱いは小さいですね。
「危険だ!」ニュースが、あっという間に世界を駆け巡るのに対して、地味な扱いです。ネット検索してみますと、ニュースとして採り上げているのは業界紙ばかりで、大手としては、一応asahi.comに載っていましたが、この記事をツイッターにエントリーしたのは45人だけでした。
たしかに科学的に「安全です」と言い切るのは難しいことなのかもしれません。
一方「危険だ!」ニュースは「安全です」ニュースに比べて、相当緩い基準で物申してもOKなので、今後のことは、まだ簡単には安心できません。人心が落ち着くまで、検査体制が円滑に機能するように願います。何か手違いがあると、すぐに「危険だ!」と流されるので、まだ安心はできません。
「全頭」ということで、関係者の皆様には、相当のご負担と思いますが、我々は御努力をお願いするより他ありません。何分、よろしくお願い申し上げます。
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