季節労働
お涼しゅうございます。
この陽気で、地震以降「スーパー・クールビズ」を推進してきた皆さんは、出鼻をくじかれてしまいましたね。あいにくなことでした。
さて弊店でも「節電に取り組まねば」と思い、まずは電気の使用量を調べてみたら、3月〜4月は、なんと、既に15%削減を達成していました!!
別に特段のことはしてはおらず、やっていたのは使わない部屋の電気を消していた位なのですが、達成してしまいました・・・
つまり積極的な努力の成果ではなく、ヒマだったので、結果として節電してしまったのです。あの頃、52名様収容の大宴会場はほとんど電気を消しっ放しでしたし、お客様の入っていない個室も、勿論消していました。
それから営業日自体も減りました。例年春休み中の、火曜日は臨時に営業していたのですが、今年は休業しましたので、これまた自然節電になりました。
そういう次第で、弊店は15%削減を達成していますが、自慢できた話しではなく、むしろトホホな話しです。
今後問題なのは、冷房の時期です。冷房無しに鍋料理を食べられるはずもなく、
「冷房無しで召し上がったら、団扇をプレゼント!」とかプランを考えてはみたものの、そんな我慢大会のようなことをしてまで、すき焼きを食べる必然性があるのか「?」ですよね。
今思い出すのは、以前に祖父から聞いた話しです。
昔、冷房が無かった夏に「ちんや」はどうしていたか・・・
⇒長期休業していたのです。
その頃、夏は長期休業することが大前提で、働いていたスタッフはそれぞれに、夏の間の働き口も持っていたようです。その働き口は東京でないことが多く、帰省して近所の農家の作業を手伝ったりしていたようです。
時代は移り、人類は原発を建ててまで、夏にすき焼きを食べることを可能にしました。
「ちんや」のスタッフも季節労働をしなくて済むようになりました。自然の季節に抵抗し、人の暮らしの安泰を図ったわけですが、それが今回の悲劇につながっていることは、言うまでもありません。
しかし、今年の夏に長期休業することはままならず、ただ、このまま涼しい夏であることを祈るばかりです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて461連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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