こういうときこそ
弊ブログは、昨日から2年目に入りました。引き続き、ご愛読をお願い申し上げます。さて、
月刊「百味」3月号が届きました。
「百味」には、向笠千恵子先生の『続すき焼き ものがたり』が連載されています。この連載は、昨年の5月号より始まったもので、もう今回で第11回です。この連載を、私が早速読むだけでなく、「ちんや」では全従業員が読んでいます。
このところ寒いので、もうお忘れの方もおいでかもしれませんが、2010年は猛暑で、農作物が不作でした。そういう中「こういうときこそ、すき焼き好きは立ち上がらないといけない。生産者やお店を力づけるために、もりもりすき焼きをたべよう。」という趣向の、食事会があったようです。その顛末が、この号に載っていました。
会場は「すきや連」メンバーで、前橋市の「牛や清」さん。
この会には、やはり「すきや連」メンバーで納豆生産者の「下仁田納豆」さんも参加されたようですが、今年の大豆の作柄の話しになると、
「今日は渋い顔」・・・
そうなんです。今年は、ほとんどの作物の出来が本当に悪く、困っています。先日弊店でも、ネギが美味しくない、という苦情があって、その時は泣きそうになりました。
そのネギを食べてみましたら、まあ、普通です。普通に食べられます。でも出来の良い時は「ネギがこんなに美味しいって初めて知りました!」とか言っていただいていたのが、弊店の千住ネギです。
そもそもの期待値が、そのレベルだったのでしょう。それから比べれば、美味しくはありませんね、たしかに。
そういう中「こういうときこそ、すき焼き好きは立ち上がらないといけない。生産者やお店を力づけるために、もりもりすき焼きをたべよう。」という、御考えは本当に有り難いことです。
そういう風に思っていただくためにも、生産者サイド・店サイドとしては、悪い情報を隠しだてしない、ということが大事と思います。
天気には勝てず、最高レベルのものが非常に少ないのは事実です。ですので、その事実を、ここにこうして、わざわざブログに書かせていただきます。
そういう中でも、すき焼き屋に行ってやろう、という方もきっとおいでと信じます。むしろ、こういう時こそ、と思って下さる日本人が現れるハズ、と期待しています。
期待しつつ、自分に不利であっても、情報は出そうと思っています。
実は、酔っぱらいだとか・・・
追伸
3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて367日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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