八百長ブログ
大相撲の八百長メールを読んでいて、私はメールの中身以上に、その文体が気になりました。
格闘家同士のメール交換で、しかも話題は八百長という、これ以上ないシビアな話題なのに、
「・・・と思いますよ〜」とか
「・・・して下さいね!」とか書いているのです。
妙にフワフワした、お友達口調ですよね。大の、そのまた大の男のメールなのに、変だなあ、と思っていましたが、そう思ったのは、私だけではなかったようです。
2/9の東京新聞夕刊1面の「放射線」というコラム欄に、
「これまでの八百長疑惑の時と今度の件との決定的な差異が、このノリにこそある。」と作家の長嶋有さんが書いていました。
実は、私も最近ブログなるものを書くようになりましたが、シビアなことを書く時は、文体について、結構悩みます。
今時の日本には、オカシな食い物がたくさんありますので、そういう食い物の問題点を、是非弊ブログで指摘したいわけですが、そういう食い物の生産に携わっている人や、好き好んで食べている人がたくさんいるのも事実なので、書き方には注意を要します。
また今時は、飲食店の利用方法について非常識なヤカラが少なくないですから、店=客の立場でも、申すべきことは申します。ビシバシと。
だから、内容が与える衝撃を、文体でいかにやわらげるか、悩みます。
言い切りを避けて、「ですかねえ・・・」とか「・・・かもねえ」とか「私なんかは・・・とか思っちゃいますよね」などと書くことが多いですね。
そんな中、大手出版社で雑誌の編集長をしている友人が先日食事に来て、
「住吉君のブログを読んでるけど、出版するとしたら、ここはマズいんじゃないの?っていう所が結構あるよね!」と言われてしまいました。
うーん。文体で内容を誤魔化そうと努力してたんですけどね。
私は、そもそも万人に好かれようと思ってはおりませんが、こちらから敵を造るのは得策でありません、料理屋ですので。
八百長メール方式で、さらにフワフワ口調に直しますかね、このブログを。
そうしたら出版してもらえるらしい・・・?ので。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて349日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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