粗相はじめ
やってくれました。
粗相はじめを・・・やってくれました。
まあ、でも意外なことではありません。例年のことですが、年始からの激闘営業で、スタッフは皆、1/7頃には疲労が蓄積していて、集中力が落ちていますので、年始営業後半戦のミスについては要注意です。
でも今回、被害を受けたお客様には、勿論、大変申し訳ないのですが、「洗濯すれば済む」事故だったのは助かりました。
汁を御洋服にこぼした等の事故については、すぐにお詫びして、クリーニング代を支払う姿勢を示せば、そこで治まるケースがほとんどです。悪気のないミスを犯した人間を責めたてようという人は、あまりいません。自分も人間ですからね。
「ちんや」での過去10年の事例の中で、治まりの良くなかった事例と言えば、「オタクの店で汚されたブラウスを、洗濯したけど汚れが落ちなかったので、新品を買った」ということで、その新品の領収書が送られてきた例が1例あっただけです。
気分的にはザンネンですが、勿論、こういうケースでも、迷わず、即座に支払う姿勢を堅持したいところです。法的には過剰なのでしょうが、事故のたびに対応方法を考えていると、悩んでしまい、精神衛生上良くありません。
新品の代金を請求されても全額支払うぞ、という方向性が決まっていて、その方向で腹が据わっていれば、粗相事件も、さほど恐れることはありませんね。
今シーズンの事故としては、もう一つ、昨年末の忘年会シーズンの最中に、下足の取り違え事故がありました。
弊店の下足番が間違えたのではないのですが、同じ会社のお仲間の中で、取り違えが起きました。
悪いことに、その取り違えた方、よほど早くお帰りになりたかったらしく、他のお仲間が玄関に降りてみえるのを待たずに、「お先に!」とお帰りになってしまいました。後から、ゆるゆるとお仲間が降りてみえた時には、くだんの間違えた方の御靴が玄関に残されていました。あーあ。
勿論、大勢様のご宴会とか、少人数でも「○○組合」とか「△△協議会」とか他人さんのお集まりの場合は、個別の靴札をお出ししていますが、同じ会社の方の場合は、1グループに1枚の札で済ませています。それでこういう事故が起こってしまいます。
事故と言っても、明日朝会社に出勤して靴を交換すれば、それで済むハズですが、今回困ったのは、間違えられた方の人が、この靴はキツくて履けないから帰れない、とおっしゃったことです。
普通、そんなに寸法の違う靴とは、そもそも取り違えないんですけどね。
それで、その被害者の方、「ちんや」のスリッパを貸して欲しい、とおっしゃいます。今日家に帰るのに必要だ、といわけです。
それは仕方ないので、当然お貸ししましたが、あれから3週間、スリッパは戻ってきません。
そのスリッパは、私の愛用のスリッパでして、「ほとんど靴に見える」スリッパでした。
私は日頃、店の中と、店の周囲や下足室を上がったり降りたりするので、靴をいちいち着脱するのがメンドウ臭く、スリッパを愛用しています。そのスリッパは、足の甲の部分が立派で、ほとんど靴に見えるのですが、後ろの部分がすぐ脱げるように出来ています。前から見ると、靴にしか見えません。
便利だったんですけどね。
スリッパ、カム・バック!
追伸
1/8は大相撲・東京場所の、初日の前日でしたので「呼び出し衆」の皆さんが、興業の宣伝のため、弊店を訪問されました。店内に居あわせたお客様にも、初日の取り組み力士名を読み上げるところを、御観覧いただきました。
♪相撲は明日が初日じゃぞぇ〜♪白鵬に〜は〜魁皇じゃぞぇ〜♪
っていう感じの、独特の名調子を文字にできないのですがザンネンですが、良いものですよ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて315日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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