大火

季節の変わり目は風の季節、東京は3月初旬が風の季節で、明暦の大火(「振袖火事」)はその時期でしたが、3月後半は北海道が風の季節のようです。

そう気づいたのは、「今日は何の日」を見ていて、1934年の「函館大火」が起きたのが3月21日だと分かったからです。

カレーが有名な「五島軒」さんの歴史を調べていた時に、この大火で店舗が燃えたと書かれていました。

この火事は2.000人以上の死者が出た大惨事でしたが、その原因は強風で木造家屋が倒壊し、囲炉裏の火が燃えうつったことでした。さらに火災の最中に風向きが変わったことにより火も移動して、市街地の3分の1を焼いてしまったそうです。

北海道の皆様、時節柄火の用心をお願い致します。

ところで「函館大火」の後日談として、「函館港まつり」の始まりがあります。

函館の夏の定番である「函館港まつり」は、大火で意気消沈した市民を鼓舞するために、翌年にスタートしたのだそうです。

当時の市長が「大火後の復興も遅々として進まない現状で「お祭り騒ぎ」に反対する意見もあるが、それは消極論であって進取の精神に反し、時代に落伍する恐れを多分に持つものである」と勇ましいコメントを出すと、

「帝国電力会社では3000円余りを投じた花電車3台を昼夜にわたって走らせ、自動車協会函館支部では3日間にわたりトラック20台、乗用車10台、乗り合い自動車4台を飾りたてて花自動車隊を編成して市内を行進・・・」(函館市史)と大変な気合の入れ方でした。

今世間はコロナで意気消沈していますが、終わったら、イヤ終わる少し前から「お祭り騒ぎ」を企画してはいかがでしょうか。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.042本目の投稿でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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