こけし屋とカルヴァドスの会

写真展「こけし屋とカルヴァドスの会」展を拝見してきました。
「カルヴァドスの会」とは、弊ブログの2015年12月13日号に書きましたが、
西荻窪のフランス料理店「こけし屋」さんを会場として、昭和24年から58年まで、中央線沿線の文化人が集まって交遊を楽しんだ会のことで、先代社長の故・大石総一郎さんがライフワークとして関わった会でした。
メンバーは、評論家の古谷綱武、ドイツ文学の高橋健二、仏文学の小松清、作家では細田源吉、福田清人、上林暁に横尾泥海男、元スペイン公使須磨弥吉郎氏など。ほかに会社重役、商店主など自称文化人(?)も加わり、大盛況だったそうです。
その様子を撮った約800枚もの写真が遺されていて、その写真が2015年に本になりましたが、配布されたのは関係先だけでした。
それを今回は展示して広く一般に見せようというものです。「こけし屋」さんの創業70年を記念して開催されています。
本の時も感じましたが、私はまず、場としての飲食店の理想形だと思います。
また戦後の、東京郊外の自由な空気や熱気が伝わってきます。逆に言えば、この頃は下町は勢いがありませんでしたね。
皆様も是非ご観覧を。
会場は「こけし屋」さん(西荻南3-14-6)の別館2階にて。9月2日まで。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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