ファンづくり

東京商工会議所が主催している「勇気ある経営大賞」の、平成27年の受賞企業に「北星鉛筆株式会社」さんという会社さんがあります。
業種は「鉛筆製造と製造時に排出される廃棄物・おが屑の再商品化事業」
本業の鉛筆と並列で「と製造時に排出される廃棄物・おが屑の再商品化事業」と記載されているところが味噌です。
それが受賞理由になっているのですが、それは、
○鉛筆製造時に排出される約40%の「おが屑」の再利用により、木の粘土、木の絵の具、着火用薪などの製品開発に成功。子供から大人まで楽しめる製品として商品化し、「循環型鉛筆産業システム」を構築したこと。
です。なるほど。
そして、私が感心したのは、もう1点の授賞理由です。
○平成元年の工場建て替えを機に、子供向けの工場見学をスタート。平成22年には、「東京ペンシルラボ」という子供向けの学習施設を開設し、子供の教育面に貢献していること。
会議所の方から聞いたところでは、工場見学は毎日3回転で、予約が結構先まで入っているのだとか。また子供限定ではなく、大人でも見学できるとか。
思いまするに、まず「ファンづくり」をしないとモノは売れません。
そしてファンに成っていただくには、来ていただくのが最善です。
これは「究極のリアル」な商法と言っても良いでしょう。
しかし、今どきはネットの発達に目を奪われて、知りもしない相手にWEBマーケティングを仕掛けようとする会社さんが多いです。先方はファンじゃないのにね。
牛肉の「ふるさと納税」が、残念ながらそれになってしまっています。
来ていただく→ファンに成っていただく→結果として売れる
という順番を無視してはいけないと私は思います。
そして「来ていただく」の鍵は「学び」「きづき」だとも思います。学ぶところがあるから、人は来て下さるのです。
「ちんや」が精肉売店の「在り方」を考える際にも参考にしたいと思っています。
勉強になりました。

追伸、夏季の「ちんや」の、臨時営業のご案内です。下記の日は火曜ですが、営業いたします。どうぞご利用下さいませ。
8月14日(火曜、お盆)

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.067日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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