食中毒の盲点
今日はあまり面白くないかもしれませんが、食品衛生の話しです。
「日経GOODAY」に「食中毒4つの盲点」のいう記事が載っていて、3つ目が卵の殻の件でしたので、引用しますと・・・
●盲点 卵は殻の取り扱いに注意!
「卵による食中毒の原因菌として有名な、サルモネラ菌。実は、サルモネラ菌に汚染されることがあるのは、卵の「中身」ではなく「殻の外側」の部分だ。サルモネラ菌はもともと家畜の腸管内に生息しているため、産卵時に卵の殻に付着して出てくる。卵の中まで入り込むことはない。」
「このため、卵を使う料理のとき、卵の殻を触った手を洗わずにそのまま調理をすると、触った場所からサルモネラ菌が増殖する恐れがある。割ったらすぐに加熱し、火が十分に通っていれば問題ないが、生卵の場合は、殻の外側を触った手や調理器具が中身に接触しないよう、注意が必要だ。たとえば、すき焼きに使う生卵を殻ごと皿に入れて食卓に出し、そのまま同じ皿に割り入れて食べるといった習慣は危険大。テーブルに出す際の容器と、割り入れる容器は必ず分けよう。」
要するに、殻が汚染されていることがあるので、生卵をそのままいったん玉丼に受けて→それを食卓に持って行ってはダメだという話しです。
「ちんや」も、この御指導に従っています。
実は、流通している卵はたいてい洗浄をかけているので、まず汚染されていません。卵の業者さんだって、仕事はしているので、神経質になり過ぎることはないと私は内心思っています。御指導には従っていますけどね。
さほど心配することはないと言うのに衛生当局が、しきりと、しつこく卵の殻の件を指導してくるのは理由があります。
卵を洗浄し過ぎると、卵の生命力が落ちて、マズくなり、また保存性もむしろ下がると考えている人達がいるからです。私も内心は、そう考えています。そういう立場の方々が、洗浄をかけずに流通させた卵もあるので、保健所さんとしては心配で堪らず、
危険大!
というような警告になるのです。
洗浄していない卵も加熱用として食べれば、全然怖くないのですし、殻をキチンと捨てて、手を洗ってから食べれば、生食でも怖くはないのですけど、全ての人が衛生に詳しいわけではないので、保健所さんとしては心配で堪らず、
危険大!
というような警告になるのです。
要するに弊店としては、羹に懲りてなますをふくようなことをしているのですが、内心は、
なんだかなあ、です。
つまんない話しで恐縮でした。
お後がよろしいようなので、今日はこの辺で。
追伸1
雑誌「dancyu」2017年8月号の「美味東京」特集に、「ちんや亭」の「適サシ肉」の「ちょい食べ」が採り上げられました。
ありがとうございます。
追伸2
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.722日連続更新を達成しました。
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