阪神・阪急定期戦

毎日ニュースサイトに「すき焼き」と入れて検索しています。すき焼きの情報は必ずおさえておきたいからですね。

が、違う方面で面白い話しに行き当たることもあります。例えば、

プロ野球・阪神タイガースが、193610月球団創設初年度の、第2回阪神・阪急定期戦に勝った時、球団主催のすき焼き祝勝会が開かれたという件です。

阪神では選手は禁酒を言い渡されていたそうですが、この時球団創立以来初めて酒が出されたそうな。いかに阪神本社がこの定期戦での勝利を喜んだか、これをみてもはっきり感じられます。

当時それほどまでに阪神・阪急のライバル関係は熾烈で、「競争というより戦争」と言われていたそうです。

第1回定期戦は阪急が勝っており、もし、この第2回定期戦にまた敗れることになれば、阪神本社は面目を保つため、なんと、「球団を解散する雲行きさえ感じたられた」と言いますから、実に大変なことでした。

以上は、タイガースの初代主将で、後に監督も務めた松木謙治郎さんの著書『タイガースの生いたち』に出て来る話しです。

この一件からも、昔の関西圏のスポーツ関係者が、すき焼きをとても好んでいたということが分かります。

その後阪急球団はオリックスに身売り。そのオリックス球団が2004年には近鉄球団を吸収します。関西プロ野球の、冬の時代です。

そして2006年、なんと、今度は親会社の阪急と阪神が統合して、阪急阪神ホールディングスに成ってしまいます。阪神が村上ファンドによる株の買い占めに遭って、身を守るために統合の道を選んだのです。

かつて阪神阪急戦で、「身が縮む思い」でプレーした選手OBにとっては、複雑な事態だったことと思います。

私はもちろん東京人ですが、どうも、判官贔屓の気持ちがあって、スター揃いの球団を素直に応援する気になれません。地方の球団や関西の球団に頑張って欲しいと思ってしまいます。

そして、祝勝会は、やはりすき焼き!にして欲しいなあとも思います。

 

あ、そうそう、昨日のクイズの正解を忘れました。以下をご覧ください。

2イギリス人、2 23%、1福沢諭吉、2仮名垣魯文、1明治20年代、3朝松庵(中目黒)、2小津安二郎、3金曜日の昼飯、2ドイツ 

 

追伸1

6/1発売の「婦人画報」7月号(創刊記念号)に載せていただきました。ありがとうございます。

今回の特集は、なんでも婦人画報社さんが「総力をあげた特集」だそうですが、題して、

「世界が恋するWASHOKU」。

旨味とか醗酵とかを採り上げた後、しんがりがWAGYUです。

 

追伸2

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.702日連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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