和風ダレ
毎日ネットのニュース欄に「すき焼き」と入れて検索していますが、たまに面白いネタが見つかることがあります。
今回見つけたのは、大阪を代表する老舗洋食店が、以前はすき焼きをやっていた、という件。
「大阪を代表する老舗洋食店」とは、昭和10年ご創業の「洋食屋ふじ家」さんです。
私は残念ながら未だ行ったことがないのですが、地図を見ると大阪商工会議所や府庁の近くで、その辺りはビジネス街なのでしょうか。
記事によりますと「ふじ家」さんには、
「近江牛のテリヤキなど、和風ダレを使ったメニューがある。「当時店ですき焼きを出していたんですが、コースや宴会での提供が多かったので、普段使いでも味わってほしいと思って作りました」。醤油をベースに9種類の調味料で作るタレは、すき焼きの割り下のような甘辛さが親しみやすく、いつしか名物に。」
「甘辛い和風ダレが絡まるヒレはご飯と相性抜群。」
いいですねえ、こういう話し。
拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の中で「ヨシカミ」二代目の熊澤永行さんが「ごはんにも日本酒にも合うのが洋食」と言っておいででしたが、日本の洋食は、こうでなくっちゃいけません。
以前にもこのブログに書きましたが、私は、どちらかと申しますと、世界の料理自体より、その料理が他の食文化と接触した時に起こる現象に興味を持つ者です。フランス料理が日本で「洋食」と化した過程は実に面白いと思っています。
テリヤキの他にも和風ダレを使う人気メニューとして野菜炒めも「おすすめ」なんだとか。
お近くの方、是非いらしてみて下さい。大阪市中央区鎗屋町2-2-1です。
追伸1
6/1発売の「婦人画報」7月号(創刊記念号)に載せていただきました。ありがとうございます。
今回の特集は、なんでも婦人画報社さんが「総力をあげた特集」だそうですが、題して、
「世界が恋するWASHOKU」。
旨味とか醗酵とかを採り上げた後、しんがりがWAGYUです。
追伸2
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.659日連続更新を達成しました。
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