3か月
このブログを開設してから7年強、私は、経営者たるものデフレと戦うべきだと言い続けてきました。商品価格の値下がりが、経済の諸悪の根源だと思ったからです。
しかし残念なことに、そう言う本人が、その戦いに勝って来たとは断言できませんでした。弊社に関する限り状況は一進一退という感じでした。
が、この3か月に限っては、自分からは言いにくいですが「大勝利」と言っても言い過ぎではないと思います。
「適サシ肉宣言」を敢行しましたのが1月15日、ブレークしたのが2月8日ですから、今日でちょうど3か月ですが、お客様からのご注文は、「適サシ」つまりメニュー表の一番上に集中しています。安いメニューより多く出る位です。大勝利です。
以前メニューの一番上には「霜降肉」が在りました。
下は「赤身肉」。真ん中は、霜降と赤身の「盛り合わせ」。
その一番上の「霜降肉」について、店側としては、
当店の霜降肉の脂は、融け方の良い肉ですから、モタレません。他の霜降と違うんです!
と言い続けて来ましたが、ご理解をいただけませんでした。ご理解いただくどころか、世間はアンチ霜降へ一直線。
一番高いメニューが拒否られているのだから、由々しきことでした。それで「霜降」という言葉を止めるしかないと思って→今回造語したのが「適サシ肉」でした。
それが、こんなにもウケたのは、世間が本当は美味しい肉を食べたいと思っていたからでしょう。売り手側・メデイア側の押しつけのブランドではなくて、本当に自分が美味しいと思える肉を、実は世間はものすごく欲していたのだと思います。
不覚ながら、私はそこに気づけておらず、世間の無理解を嘆く日々を過ごしていました。
しかし実はこちらに落ち度があったのです。価値の伝え方を工夫すれば、伝えることも出来たはずなのに工夫していなかったのです。思い返しますと、本当に残念な日々でした。
でも今の状況は違います。ご注文は「適サシ」に集中していて、さらに肉のお替わりをなさる方が多数。
実に在り難いことだと思っています。観音様・三社様に感謝あるのみです。
そして思いまするに、どの業界にも、こういう事例はあるのではないでしょうか。
ウチの業界はねえ、前からこうなのよー、仕方ないのよーと言わずに、一度原点に戻ってみませんか、社長の皆さん。
追伸
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978-4-7949-6920-0 C0095
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株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.627日連続更新を達成しました。
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