日本の過剰サービス
「適サシ肉宣言」が面白い形でテレビに出ました。
HBC北海道放送の「今日ドキッ!」という番組です。この番組には「ねえみんな、ど~なのさ!?」というコーナーがあり、巷で意見が割れている議題についてコメンテータ-さんが賛成・反対を言って行きます。「お茶の間の井戸端会議をスタジオで展開」というコンセプトです。
で、この日の議題は、日本の過剰サービス。
例えばブランドショップで買い物した場合、店員さんが店の外まで見送ってくれて、なおかつ視界から消えるまで見届けてくれることがありますが、あのサービスは過剰かどうか、3人のコメンテーターさんは一致して「過剰」と判定しました。
そんな流れの中で過剰なことを止めた会社として弊社が紹介されたのです。私は基本的に過剰サービス反対派なので、この流れはウエルカムでした。
弊社の次、コーナーの結論部分で採り上げられたのは、宅配便の無料再配達。
再配達は宅配便の全走行距離の2割に当たるとかで、ドライバーの人数に換算すると9万人。大変な負担です。しかも過重労働に支えられていることから日本の過剰サービスの代名詞と言って良いでしょう。
クロネコさんが弊社を見習うとは思えませんが、無料再配達を考え直すことを私からもお勧めしたいところです。
だいたいですね、サービス競争は幸せへと結びつきません。
人が無尽蔵にいる時代なら、まあ良いのですが、今はそうではないのですから、サービス競争よりアイデア競争に走った方がよほどマシかと。
頭を捻って新しい価値を産み出すということをぜず、労働強化ばかり図るのに、私は賛成できません。さらに申せば、そういう過剰サービスのことを「おもてなし」と言うことに、私は腹の底から反対します。
その文脈に弊店が参加出来て光栄でした。北海道放送さん、ありがとうございました。
追伸①
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
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四六判240頁
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978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.564日連続更新を達成しました。
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