安愚楽鍋

『安愚楽鍋』(あぐらなべ)を購入しました。

明治4年に刊行された本物です。古書を扱っている知人が持って来てくれました。

正確に書きますと、この本は、

『牛店雑談 安愚楽鍋』の初編(仮名垣魯文著、落合芳幾画)

粋な姐さんやたいこ持ち、西洋かぶれから田舎侍まで、牛鍋店に出入りする客を描き、文明開化期の風俗を風刺した滑稽本です。「開化期風俗文学の筆頭」と言われたりするそうです。

手に取りますと、和綴じの本というのは、厚い本ではないのに温かみがあって良いですね。

でも、とてもとても読みにくいです。特に平仮名が。

一方楽しいのは挿絵。

明治維新からすぐの頃だというのに、バターやチーズを売る店が描かれています。洋風の馬車が走っていて、御者はマントを着込んでいます。牛鍋を食べる客はほとんどが和装ですね。

しばらくは眺めて楽しめそうです。

貴重なものを在り難うございました。

追伸

CSフジテレビONEの
『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

「芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、10/09(日) 18:40~19:10です。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.412連続更新を達成しました。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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