守秘義務
マスゾエさんの問題は、「サービス業の守秘義務」についての議論に発展しています。私の知人のFBにもこの件がUPされて、色んな方がそれぞれの意見を書いています。
マスゾエさんが正月に滞在していたホテルの「関係者」とされる人物が、マスゾエさんは会議などせずに「プールでお子さんと遊んでいた」と証言したからです。このように利用客の個人情報を外部に漏らしたことの是非が議論を呼んでしまっています。
これを受けて、現在ホテルサイドは 「すべて文春さんに聞いて下さい。私どもは当初から取材に応じていません」と言っているとか。
私も警察の方から、お客様について尋ねられたことがあります。正式な、経済事件の捜査であることを告げられた上、とある区の区議会議員が弊店に来たことがあるかどうか聞かれました。
正式な捜査である以上、国民として協力する他あるまいと心に決めて、写真などの資料を拝見しましたが、その議員さんは記録にも記憶にもありませんでした。
さてさて今回の件で私は、正統な取材手法で取材したかどうかを知りたいなあと思います。飲み屋などで女性記者が相客を装って、関係者に近づいた可能性も考えられます。
もちろん客がホテルに滞在していた事実だけでも立派な個人情報ですから、飲み屋のネタとしても話してはいけないのでしょうけど、不倫相手と滞在していたわけでもなし、正月に家族サービスするのは微笑ましい話しであって、マスゾエさんにはむしろ有利な情報だし、プールで遊んでいたところは多数の客が目撃していることですし、話してしまっても問題は無いと考えた可能性はあります。
その代金が政治資金から出ていたことなど、ホテル側が知るわけもありません。
この件でホテル側を批判するのは、少し気の毒な気がしています。
甘いなあ、おれも。
追伸、
拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.272連続更新を達成しました。
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