SMAP騒動
SMAP騒動が引き続き大変のようですね。
この件をブラック企業問題や古代ローマの奴隷制に例える議論まで出て来ていますが、私はそれはチト的外れだと思っています。無学文盲だったローマの奴隷とSMAPは全く似ておらず、ブラック企業で働いている労働者ともかなり違います。SMAPは非常に有力な人達なのであって、今回はその独立問題でしたよね。例えが外れていると思います。
そう思っていたら、経済評論家の山崎元さんが、この件を「転職の反面教師に」と書いている文を見つけました。曰く、
「一般的な転職のレベルで考えても、いかにも準備不足で下手な手を打ったように見える。」
「転職を考えるビジネスパーソンは、今回のSMAPの一件を反面教師として参考にすべきだ。」
とヒジョーに辛口に批評しています。
メリーさんからの圧力についても、
「事務所としては、手間とコストをかけて育てた商品が勝手に事務所を離れるようなことが起こらないように、何らかの対抗措置を取ることが「あり得る」というよりは、むしろ「普通」だろう。」と理解を示しています。
まさにそれが雇い主側の意見ですから、「職業選択の自由」を振りかざしてガチンコに対決してしまっては落としどころが見つけにくく、今回のような不幸なケースがまた起きてしまうように思います。
参考になるのは、プロ野球のフリーエージェント(FA)制度ではないでしょうか。日本のプロ野球では選手が8シーズン勤め上げれば、どの球団とも契約を結ぶ権利を持てます。
昔の年季奉公みたいなもんですけど、対立を避ける便法として実際的だと思います。
芸能人もビジネスマンも、育ててもらった会社に感謝して、8年勤め上げる。そこで計画的に独立してもOKだけれど、間違ってもイイジマさんとジュリーさんの対立を契機に・・・みたいなことは止めておくべきだ。会社側も一生拘束しようなんてことは考えてはいけない、という辺りが無難なのではないでしょうか。
SMAP党の皆さん、お気に触ったらごめんなさい。
追伸、
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四六判240頁
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978-4-7949-6920-0 C0095
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株式会社晶文社 刊行
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