秋祭りの代替品
渋谷の「ハロウィン」騒ぎが迷惑行為以外の何でもないこと、
それ以前に、本家のHalloweenを逸脱した別物であること、
そして全てはメディアと、その背後にいる、売らんかな主義者の仕掛けたことである件は、既に色々な所で語られているので、ここで繰り返すのは避けたいと思います。
私がここで異論を唱えたいのは「ハロウィン」は秋祭りの代替品である、地域の祭りが衰えたので、人々が抑えられたエネルギーを発散する場として「ハロウィン」に走ったという説明に対してです。
本当にそうですかね?
秋祭りなんて1960年代には既に衰えてましたよ。先日宮本卯之助商店の七代目と話していたら、前回の東京オリンピックの頃神輿の注文が全くなく、逆に要らなくなった神輿が在るから引き取って欲しいと言われたとか。その頃既に衰えていたのに何故今頃「衰えた」と言うんでしょう?
全てはスポンサー企業の御為なんでしょうけど、騒ぎにメディア自体が加担しているのに、自分で騒ぎたてているのに、さも自然発生であるかのように装う、その便法が「秋祭りの代わり」論だとしか思えませんな。
最近衰えた馬鹿騒ぎなら、秋祭りより、むしろ会社の忘年会だと思います。
戦後の日本社会において、人々を結びつける紐帯として機能していたのは地域社会よりは会社組織で、その機能が昨今衰えてきたと言うのなら、説明としてまだ合点がいきます。
アルハラが禁止されて、さらには「忘年会って残業代つくんですか?」と言う若僧が登場したことで会社の忘年会は衰えました。その代替品と考えた方がまだ説明がつくような気がします。
聞けば、会社でハロウィンをすることもあるらしいですが、私はその会社の社長さんにお尋ねしたいですね。
会社のハロウィンって残業代つけるんですか?
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