健康マヨネーズ
今日はマヨネーズの話しです。
「ちんや」精肉売店でマヨネーズを売ることにしたからです。
牛肉の料理にマヨネーズを使う人は多くないと思いますが、豚や鶏の場合は結構使いますよね。「ちんや」の売店では、その豚や鶏も売っておりまして、そちらも良いものをご用意してございますので、それを食べる場合に天下物だらけ、イヤ、添加物だらけの調味料を使っていただきたくありません。
それで、伊豆川事務所さんの御協力を得て、少しずつ調味料の品ぞろえを増やしています。一気に増やさないのは、元々肉だけを扱っていた販売担当の人間が新しい知識を覚え切れないからでして、3年ほどかけて品ぞろえを増やしてきました。調味料の方もまずまず良いものが揃ってきたと思っております。
さて、マヨネーズに話しを戻しますが、今回売り始めたU-side(「優彩堂」)のマヨネーズは「セイアグリーシステム」さんの「健康卵」を使っているところが特徴です。
「セイアグリー」さんは「すきや連」の仲間でもある伊勢豊彦さんが富山県高岡市に開設した養鶏場です。伊勢さんは「食品添加物、薬品は微量であっても生き物の体に入れてはならないことを鶏の体を通じて知っています。その弊害、恐ろしさを見ると人間の食物に添加物を使うことは一種の犯罪です。」という主張の下、薬品添加のない自家配合飼料で鶏を育てています。
そうは言っても、鶏を集団で飼えば病気が心配です。特にサルモネラ菌が心配です。そこで伊勢さんは、養鶏場を「オールイン・オールアウト・システム」にしました。
自社雛育成場で飼育した若鶏を採卵農場にオールインし、15か月飼育後、オールアウトします。空っぽになった鶏舎をきれいに水洗・消毒して1ヶ月「お休み」にします。
有休期間を設けることで、清浄な鶏舎を造り、その結果、鶏に抗生物質・抗菌剤などを薬品添加する必要がなくなったのです。
鶏の体が強ければ、卵白のタンパク質がサルモネラ菌を中へ寄せ付けないという理屈です。
卵アレルギーのお子さんが「セイアグリー」さんの卵だけは食えると言います。
ですので、このマヨネーズでは卵黄のみを使っています。
贅沢な話しですが、卵白は菌に対する鎧だ・バリアだという発想なので、そう成るのです。卵白を溶いてしまう、すき焼き屋の卵とは、少し発想が違う点にご留意ください。すき焼きに使う場合は、卵がクリーミーに溶けて、肉と絡んだ方が美味しいので、観所が違います。
さて、卵の話しばかりで長くなってしまいました。その他の材料ですが、
• 酢は国産りんご果汁100%の内堀醸造のりんご酢を使用。
• 砂糖はまろやかな甘さの鹿児島県徳之島産きび和糖を使用。
• 油はマヨネーズに最適な綿実油を100%使用。
内堀醸造の内堀光康さんは「酢ムリエ」と称して、蝶ネクタイをしてテレビに出ておいでですね。
普通のマヨネーズより、全体的な味の印象としては酸味と甘みを少し強く感じます。メーカーさんが個性的だからでしょうか。
こういう材料から作ったマヨネーズを売店で販売しておりますので、是非お求めください。
追伸
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.982日連続更新を達成しました。
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