イルカ漁
イルカの「追い込み漁」を「残酷だ!」と考える世界動物園水族館協会(WAZA)から、日本動物園水族館協会(JAZA)が除名されかかりました。
結局、JAZAは「追い込み漁」で捕獲されたイルカの入手を停止することに決め⇒WAZAに残留することを決定。しかし、それを不服とする一部の水族館はJAZAから離脱することを検討しているそうです。
WAZAって、一国を丸ごと除名とか出来たんだ!それも北朝鮮とかシリアとかでなくて、1882年から近代動物園を開設している日本国を除名だなんて、ちょっとあり得ない!
と私は思いましたが、除名出来るらしいので、それはさて置きまして、この件を皆さんはどう考えましたか?
・「追い込み漁」はイルカの体を傷つけないのに、何故「残酷だ!」と言われるのか不可解だ。
・イルカショーには元々興味がないので、どうでも良い。
⇒そんなところでしょう。私もそう思いました。
しかし、この話しはどうやら「追い込み漁」が残酷かどうかの話しではなく、やはり根本的にイルカを食用にすること自体が、欧米サイドから見ると気にいらない模様なのです。
だから「どうでも良い」というわけにはいかないかもしれません。
報道によりますと、WAZAの警告に至るまでの間には妥協を探る動きもあったようです。
食用の漁と、水族館用の漁の漁期を分ける案が検討されたそうですが、それではやはりダメでした。
食用を獲っているのと同一の人物が水族館用も獲るわけで、結局漁期の分割では通らなかったそうです。やはり食べるのが気に入らないのでしょう。
イルカと同じように今欧米から敵視されているものに、韓国の犬肉食があります。ソウル・オリンピックの時に叩かれましたが、しっかり続けられている模様です。
犬とは心が通じるから、犬食禁止は仕方ないよねと思う人が多いでしょう。しかし研究によっては犬より豚の方が知能が高く、人間は豚ともコミュニケーションが取れると考える学者が多いようです。
知能を基準に考えるのなら、豚も食用NGと成ってしまいます。
では馬はどうでしょう。馬については欧米の中で考えがわかれています。イギリス・アメリカなどのアングロサクソン人は馬を食べませんが、ヨーロッパには馬を食べる民族もいます。
結局どれを食べてOKで、どれがNGなのか、合理的な線引きは難しいようです。
線引きが難しいので、食の問題は文明の衝突の様相を呈しています。
ハラールに従った牛の屠殺の仕方は、現代にはそれよりもっと良い方法があるので、その基準で見ると残酷に見えてしまうのですが、あの戒律が考えられた当時は、牛を苦しませないようにと考えられ・教えられたものです。だからイスラム教徒は残酷だと言うのは控えた方が良いと思います。
そう、根本は、生き物を苦しませないように工夫をすること、
それから生き物を殺しつつも、心の中では手を合わせ・感謝すること、
それが大事だとしか、今は言えないと思います。
追伸
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