豊年萬福塾
「豊年萬福塾」の第二十回 「和のごちそう・すき焼き」を聴講してきました。
「豊年萬福塾」は月刊「日本橋」が主催する文化イベントで、今回は、
フードジャーナリストで「すきや連」旗振り役の向笠千恵子先生が講師。
「文明開化で肉食が解禁されてから約150年、今では日本を代表する〝和のごちそう〟となったすき焼きの歴史やドラマ、日本各地のお国ぶり豊かなすき焼きのお話、さらにその美味しさの魅力をたっぷり語っていただきます。」
その後は明治2年ご創業の、「伊勢重」六代目当主・宮本重樹さんとの〈すき焼きトークショー〉でした。
大変勉強になりました。
向笠先生から、住吉さんも一言話してよ!
と依頼がありましたので、3分程度で、昨年末に出版された、「すきや連」の本『日本のごちそう すき焼き』のPRをさせていただまいた。
<以下私の挨拶の全文です>
私が「ちんや」の住吉でございます。「すきや連」の事務局をしております。ご指名でございますので、少しだけお時間を頂戴いたします。
まずもって御礼でございますが、本日はすき焼きのイベントに、このように多数の方々がご来場くださり、本当に嬉しく存じます。
実は以前から手前どもは、すき焼きの当事者としまして、すき焼きって、こんなに美味しくて、こんなに楽しくて、こんなに国民的なのに、なんだか熱い話題になることが少ないよね、知られてはいるけど深く知られてはいないよね、と思ってきました。
それで11年前のことですが、弊社が創業125年を迎える前の年に、誰かにすき焼きのことを書いてもらおう!と思い立ったのが、そもそもであります。
で、向笠先生と大変在り難い御縁がございまして以来10年と少し。最初の向笠先生のすき焼き本『すき焼き通』が出ました時に懇親会をやりまして、そのメンバーをベースに「すきや連」が始まりました。年3回ペースで通算20回開催しまして、のべ1.000人以上の方が参加して下さいました。その成果が、今回の第二段の本『日本のごちそう すき焼き』です。
ですので今日PRさせていただきたいのは、この本はそれだけの、長い時間をかけて出来上がっていて、また多くの人が関わって出来上がっている、ということであります。パッと書けちゃった本じゃないんですね。
向笠先生には、その間10年以上に渡って、すき焼きに熱い関心を持ち続けていただきまして、本当に在り難く思っております。それが今日の、この盛況ぶりに繋がっているわけでして、この場をお借りしまして御礼申し上げたいと思います。
それから、すき焼き屋連中も多少の苦労をしております。なにしろ学校出てから文章は一切書いていない人間も多い中で、今回は「ゴーストライター禁止」でして、自分で書きました。いや、書かせました。なかなか原稿を出せない人もいて平凡社さんも苦労しましたし、私も取り纏めをしている間、うーん、共同で本を出すって難儀だなあ!と思いましたが、皆様には、この本は、そういう所を乗り越えて来た本としてお読みいただけましたら、一層面白いと思います。
すっかり宣伝になってしまいましたが、『日本のごちそう すき焼き』と、それからすき焼きそのものを、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
お時間頂戴いたしまして、ありがとうございました。終わりです。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて、あと3日で満5年です。
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