恐怖時代
歌舞伎座に行って鰻を食べて来ました。
我が家は「歌舞伎=食事は鰻」と決まっているのです。
ところが現在の歌舞伎座の新開場当時、
な、無いぞ・・・
鰻が無い・・・
ということになり、近所の「竹葉亭」さんで弁当にしていただいて持ち込んだりしておりましたが、久しぶりに歌舞伎座の公式サイトを確認しましたら、
在るではありませんか!
「うな重(肝吸い・お新香付)」!!!
そう言えば、新開場当時は鰻の値段が馬鹿高かったですからねえ。
ただし、今もフリーに食べられるわけではなく、「※20食限定」となっていますので事前にメール予約しないといけません。
勿論予約して3階食事どころ「花篭」でいただいて参りました。
新しい「花篭」は新ビルの昭和通り側。通りが見渡せて眺望は大変結構なのですが、1階の東側の席(花道の反対側の席)からだと少し移動に時間がかかりますね。
幕間は30分だけで、5分前にはブザーが鳴るので、実質25分です。急がねばならないのに、エスカレーターが1車線。ちょっとイラつきますね。
3階へ上がると、通路に面して物販のブースがズラっと並んでおり、人の流れが滞っています。ちょっとイラつきますね。天下の「吉兆」さんまでワゴンに「水羊羹」を並べ、売り子さんが声を枯らしています。
ですので皆さん、歌舞伎座3階の「花篭」で食事する場合は、まず1階で西側に移動してしまって、それから上階へ登ることをお勧めします。
え? そんなどうでも良い情報より何を観たのか って?!
あ、谷崎潤一郎の『恐怖時代』の歌舞伎版でした。
33年ぶりの上演だそうです。扇雀さんが昔の台本を調べていて演ってみたくなったとかですが、谷崎風の残虐な御家騒動ものがたりです。
出演者は中村屋の実力者ばかり。「気持ち悪かった」と言う人もいるようですが、私には新鮮でした。
家中で殺し合い、茶坊主だけが生き残るのですが、死んだふりをしていた茶坊主の勘九郎さんがムクっと起き上がるシーンは最高でした。
肝を冷やしたい方は是非お出かけ下さい。27日までです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.637日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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