隅田公園のタリーズコーヒー
花見の時季、隅田公園のタリーズコーヒーさんは大盛況でした。
え? 花見の時季の公園と言ったら、テキ屋の屋台じゃないの って?
それがですね、今はタリーズさんなんです。在るんですよ、公園の中にタリーズさんが。
最近台東区役所が区画を造成して⇒入札を募り、タリーズさんが入札に勝って入居した次第です。
たぶん皆さんは、花見をしようと公園に出かけて、そこにスタバとかタリーズとかが在るより、テキ屋の屋台が出ていた方が楽しい!と思っておいでだと思います。
その感覚が普通だと私も思いますが、行政的には違います。
テキ屋は、食品衛生とか、火気の取り扱いとか心配だ、というのが行政の立場です。福知山の花火の爆発事件が記憶に新しいですしね。
それに一部のテキ屋が未だに反社勢力と手を切れていない、という話しも聞きます。
商標権も軽く無視していて、「B1」で優勝した、なんとか焼きソバの幟を堂々と立てて売っているテキ屋もあるようです。
で、結局薬局タリーズさんになったわけです。
行政が業者を誘致するとなると入札をしないといけません。しかし採算の見込みはどうでしょうか。
公園の中というのは人が通る時間帯がごく限られていて、雨など降ろうものなら、すっかり閑散としてしまいますから、採算はとてもとてもきびしいと思います。
入札するっていう計画を聞いた時、私は、
これは大手しか入れないよなあ、たぶん。
と思いましたが、果たして外資の大手さんでした。せめて日本資本のお茶とかなら良かったと思うのですが、
結局薬局、アメリカのコーヒーです。うーん。
タリーズさんに恨みは全くないのですが、
外人さんが寛いでいる様子を見かけると、
ここはいつからシアトルに成ったんだ!と思ってしまいます。
なお、隅田公園の東岸つまり墨田区側に屋台を出している業者さんは、テキ屋ではなく、
茶店は向嶋墨堤組合さん、つまり芸者衆の組合。
焼きソバや焼き鳥を売っているのは、なんと向島の町会さんです。テキ屋を排除したい墨田区役所の意向を受けて、町会つまり町の住民の皆さんが屋台を運営しているのです。
へええ!でしょう?
この件では墨田区に負けていると言わざるを得ません。
ザンネン。
追伸
JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号
「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。
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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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