壱岐の「島幸」
向笠千恵子先生の「郷土料理伝承学校」を受講しました。
この「学校」は、日本各地の農村漁村で地域の歴史や先人の知恵とともに受け継がれてきた郷土料理を学ぶ講座です。
日本の食文化に関心の高い人(=料理人、料理研究家、料理店経営者、食に関わる職業の方)を対象に実施されていて、今年が2年目です。
で、今回のテーマは、
「壱岐の「島幸」は、海のおいしさ・里のおいしさの二重奏」。
離島でありながら交通の要所であった壱岐には各地の料理の影響が見られます。様々な要素を巧みに取入れながら独自の食文化が形成されてきました。
その壱岐から見えた講師は「平山旅館」の女将・平山宏美さん。
テレビ番組の取材で、かの松岡修造氏に「オレより元気」と言わしめた名物女将です。
旅館を経営するかたわら、無農薬野菜を栽培し、蜂を飼い、それらを活かした創作料理を研究している方で、地産地消の実践者です。
女将さんの圧倒的なしゃべくりに気圧されていると、鍋とカセットコンロが運ばれてきました。
え? ここで鍋をやるの?
果たして、そうでした。
この日のために女将さんが壱岐から、地鶏・地の野菜・島豆腐を空輸して来て、それで鍋をしようと言うのです。スープは、やや甘目の「しょっつる」みたい。
まったく存じ上げない方と同席だったので、はじめの内はなかなか盛り上がれませんでしたが、そこは鍋の楽しさで少しずつ座が和みます。
なんでも、お隣さんは某公共放送局の、野菜の番組の御担当とか。
うん、この島の野菜、みんなサイズが小さめだけだけど、いちいち味が濃いですね。東京者にはうらやましいことです。
島焼酎も配られて実に結構。そう、壱岐は焼酎文化圏でして、小さい島なのに蔵が数軒在ります。
もはや学校というより、ほとんど宴会です。先生、宴会するって事前に言って下されば良かったのに・・・
やがて〆の蕎麦や御飯を投入して、うーん、おなかいっぱいの「学校」でした。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.440日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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