二人とも初めてだった本当のすき焼
すき焼き思い出ストーリー投稿サイトに新しい御投稿がありましたので早速UPしました。
題して『二人とも初めてだった本当のすき焼』。
素敵なラブストーリーです。是非お読みください。
<以下は本文です>
今から10年前、彼とおつきあいをはじめて間もない頃、浅草デートへ。
雷門に浅草寺、人力車。気分はすっかり観光客。彼はデートではいつも楽しいスポットや素敵なお店を紹介してくれました。そして浅草でのお食事はすき焼。心躍ったのと同時に、不安と気まずさが心をよぎりました。
母のすき焼はお鍋のように煮込まれたものだったので、本当のすき焼はテレビでしか見たことがなかったのです。すき焼きのマナーを知らない私、恥をかいたらどうしよう。ばかにされたらどうしよう。と心配になったのです。
でも、ひとたびお店に入るとそのような不安は一瞬で消えました。お店の方の対応に感激。彼に「本当のすき焼、初めてなの」と打ちあけたら、
「ボクもだよ。うちのすき焼は焼かないタイプなんだ」と何の気なしに返答してきました。
それを聞いた私は「いつもすごくいいお店を紹介してくれるから、本当のすき焼を食べたことがない私、これからここでお食事をするのが恥ずかしいなって思ったんだよ、別のお店にしてくれたらよかったのにって。食べ方も分からないし。」私の心配をよそに大笑い。
「そんなこと気にしてたの?ボクはお店の方が教えてくれるって知ってたから。一緒に本当のすき焼の食べ方を教わって美味しくいただこう。」
私よりずっといい生活をしているのかな、と少し引け目に感じていた彼。本当のすき焼きが初めてということで一気に距離が縮まったと感じた一瞬でした。彼と私にとって人生初の「本当のすき焼」、お味はもちろん最高でした。
彼は、今は我が家の大黒柱。私は2児の母。
家族で本当のすき焼屋さんに伺うのはまだまだ難しいですが、親子で、できれば3世代で思い出の「本当のすき焼」を食べに出かけたいです。すき焼貯金、がんばるぞ!
<外食ですき焼きを食べることに全く慣れていない方の気持ちも、分かって仕事をしないといけないのだなあ、と改めて気づかされます。>
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.439日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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