手作り工房マップ

「手作り工房マップ」は、台東区役所が作っている、見学・体験をできる区内の工房のリストのことで、「ちんや」もそこに載せてもらっていますが、このプログラムで、見学・体験の方が見えました。

 ここに載せてもらった理由は、まずは①「安心」な店としての、ご評価をいただくためです。消費者の方ご本人の目に「ちんや」のバックヤードを見せてしまえば良い。そうすれば、安心して「ちんや」の肉を食べていただけるはずです。情報の開示(=バックヤードも見せている)⇒後ろめたいことをしてない店⇒安心して買える。このストーリーをつくりあげたいと思っています。

 それから②食育活動への貢献、ということです。本物の味覚を知らないお子さんがどんどん増えていて、このままだと、化学的に調合した味が、世の中の標準になりかねなません。また、そもそも、すき焼きということ自体を経験したことのないお子さんも多いようです。お子さんへの食育は、是非とも緊急に取り組むべき課題です。このマップへの掲載もその一環と位置づけています。

 今回の方は、実は、アムステルダムで和食の店を開業しておられる母娘ですので、上に書いた①②とは違うのですが、海外にすき焼きを普及させることを志しておられて、そのために勉強に来られるわけですので、食育活動と言えなくもありません。

   現地の日系社会の方または、駐在の日本人ビジネスマンの方が、「浅草の「ちんや」で習って来た」すき焼きを召し上がり、「日本に戻ったら、自分もその店に食べに行こう」と考えるかもしれませんから、営業的にも、その内、良い事があるものと期待しています。

  それにつけても、ハーフのお嬢さん、美形だったなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

 *「手作り工房」については、こちらです。 

饗応・居留地・牛鍋

 台東区芸術文化財団の、M氏とK嬢が見えました。台東区アートアドバイザーの同僚として旧知の、平野真敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)の、コンサートの打合せのためです。

 7月3日に開催される、そのコンサートの座興で、平野さんから私に、「音楽のあい間に何か、お客さんのためになる話しをしてもらえませんか?」とご依頼があり、「まいったなー」と思いつつ、お引き受けしました。そのご依頼があったのは、去年のことでして、話す内容は時間をかけて考えていけばいいや、とのんびりしていましたが、そろそろチラシを作るとかで、本格的に話しの構想を練らないといけません。15分の講演ですが、15分というのは、やってみると、結構長いですよね。

 で、今のところ、どういうことを話そうと思っているか、ですが、日本の近代の食生活の、起源の話しをしようかと思っています。コンサートの会場が、上野公園の中の、旧東京音楽学校奏楽堂なのですが、この建物は、重文にも指定されている、歴史的建物ですので、そういう話しで行ってみようかな、と思っています。

  タイトルは「饗応・居留地・牛鍋」です。きょ=きょ=ぎゅう で覚えやすいでしょう。平野さんのヴィオラを聞きに見えた方を相手に、飲食の専門的な、細かい話しは野暮です。覚えやすい、ウンチクをご提供することに徹しようかと思っています。

  そうそう。ジョークも用意しないといけません。「わたくし、市川海老蔵でございます!」は、このサイトでばらしてしまったので、もう、使えないなあ。どうしよう。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

平野真敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)については、こちらです。

Filed under: 今日のお客様,憧れの明治時代,食育ナウ — F.Sumiyoshi 3:16 PM  Comments (0)