HRSnews

8月に「ちんや」で開催した食育イベント「親子体験食味学習会」に参加なさった方が、その様子を「HRSnews」(日本ホテル・レストランサービス技能協会の会報誌)に書いて下さいました。

嬉しいことです。

<以下原稿です。是非お読みください>

 

(タイトル:すき焼が教えてくれたこと)

 

「問題!日本人が牛肉を食べはじめたのは、いつからでしょ~か?」

小学生の息子が突然こんなクイズを出して来たことには訳がある。それは、浅草老舗

すき焼屋のちんやさんで開かれた夏休み食味体験に参加させて頂いた事に他ならない。

 

2005年に食育基本法が施行されて約10年。

食育とは「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」とあります。

 

法と聞いてしまうと何だか難しくとらえがちですが、簡単に言えば「食に関心を持ち心身ともに豊かに味わう事」と言ったところでしょうか?個人的には実際に触れ、聞き、味わい興味を持つ事が食育の根幹では?と考えます。それは大人も子供も、現代人も古代人もたぶん変わらない事で、「これは食べられる物」「こうすると美味しくなる」「これを食べると元気になる」「これは特別な時のご馳走」「これは皆にも食べさせたいなあ」なんて事が繰り返され、引き継がれ今の食文化があるのではと思います。

 

「正解は明治時代でした~」

「でーはー、なぜ牛肉を食べるようになったのでしょ~か?」

 

雷門の並びに建つ、モダンな総煉瓦造りのちんやさんの創業は明治13年。

のれんをくぐると今では珍しい下足番の方が迎え入れ待合へ案内してくれます。

心配りの行き届いた接客は文明開化の面影ある造作や調度品と相まって、

いつもとはひと味違う特別な雰囲気。これから始まるすき焼への期待感が膨らみます。

 

「正解は~…。西洋人にも負けないくらい大きくて強い体を作るためでした~」

「では〜、なぜちんやと言う名前なのでしょ〜か?」

 

クイズは食味体験の冒頭にちんやのご主人が出題してくれた問題の一部。

歴史的な話しを交え食肉の事、すき焼の事を楽しく紹介してくれたそうで、

当日留守番だった私に早速試したという訳です。

 

クイズの後は作業着に着替え支度場での実習。普段は立ち入れない場所で、

我家ではまず見ることが無いビックリする程大きな和牛肉を切り出す大仕事です。

筋を綺麗に外し成形された大きな肉に、職人さんの手を借りながら入れた包丁は

す~っと落ちて行きその切れ味の良さにも驚いたと言います。

 

実習の後はいよいよ実食。

自分で切り出した牛肉を使い、仲居さんが「ちんや」伝統のすき焼を教えてくれます。

美味しそうなすき焼を前にすれば当然ですが、文明開化で始まったすき焼について

書き込まれた息子のレポートノートは残念ながらここで終わってしまいます…。

すき焼を通じて食肉の歴史を知り、食材が形を変えて料理になるまでを学び、受け継がれてきた味、技術を体験し、すき焼はノートの記録と一緒に記憶となって息子の特別な料理となりました。

 

「いただきます」は食材の命を頂く事、食材を育ててくれた人、食事を準備してくれた人の時間を頂いた事への感謝の言葉。家庭で最初に学んだ食育だと思います。海外にはそれに当たる言葉は無いそうで、「いただきます」は最初に覚える日本の食文化であるかもしれませんね。食事を有り難く味わうことは相手を思う気持ちでもあり、テーブルマナーにも繋がる基本的なことです。

青空市や観光農園、職場体験などを通じて生産者や製造者、販売者との交流の場も増えました。地域のお店や学校給食では地元の食材、旬の食材、行事の料理など、食べることに興味が沸くような工夫が伺えますし、楽しい発見もあります。

 

家庭で家族揃って食事を摂ることさえ難しい多様な現代社会では、外食産業も食育を支える大切な要素であり大切な場です。お客様が心身ともに豊かに食事を楽しむ事は、お客様が食事の記憶や発見を積み重ねて行く事。安心感や信頼感を積み重ねる事でもあるようです。

それは、生産者と消費者を結ぶ外食産業が日々繰り返す大切なミッションのひとつなのでしょう。

 

「正解は~、すき焼屋さんになる前の江戸時代は、ちんという小犬を売るお店だったからでした~」

 

クイズに答えながらつまむ今夜のお酒の肴は牛肉のしぐれ煮。

ちんやさんで食べたしぐれ煮を思い出しながら、留守番だった私に作ってくれました。

そして息子は大人になったらちんやさんのすき焼をご馳走してくれると言います。

そのいつの日かを楽しみに、では「いただきます!」

 

なお、日本ホテル・レストランサービス技能協会については、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.696日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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鯨脂

<食育企画>おいしい夏休みを体験しよう!―「親子体験食味学習会」を開催しました。

お子さんに自分で肉をカットしてもらい(=精肉体験)、その肉を自分ですき焼きにして食べてもらいました。

そうしましたら、カットの場面で参加者の中の可愛いお嬢さんが、しきりと牛脂に興味を持ち、鯨の脂と比較して、ああだこうだと話していました。

このお嬢さん、小学校1年生と未だ小さいので、授業第一部=「ちんや六代目住吉史彦が語る、すき焼きの歴史」では、どうも話しが見えなかったらしく、むずがっていましたが、第二部の精肉体験に入ると俄然元気が出てきて、

冷蔵庫に入ってみたい!

脂に触ってみたい!

と積極的です。そして牛脂に触ってみた結果のコメントして、鯨脂との比較論が飛び出したのです。

何を隠そう、このお嬢さんは鯨を扱う料理屋さんの娘さんです。

小1なのに恐るべし、文明開化は分からなくても、脂の違いが分かるのです。子供の感覚って大したもんだなあ、と思う一方私は、鯨が関わった、幕末日本の歴史に想いを至しておりました。

そうだ、忘れてた、ペリーが日本に来た理由は鯨だった!

話しはここで、しばしペリー来航当時に飛びます。ウイキをコピペしますと・・・

「産業革命によってアメリカ国内の工場やオフィスは夜遅くまで稼動するようになり、その潤滑油やランプの灯火として、主にマッコウクジラの鯨油が使用されていた。この需要を満たすため、欧米の国々は日本沿岸を含み世界中の海で、捕鯨を盛んに行なっていた。」

「当時の捕鯨船は船上で鯨油の抽出を行ってたため、大量の薪・水が必要であり、長期航海用の食料も含め、太平洋での補給拠点が求められていたが、アメリカも例外ではなかった。」

これです、これです、鯨が必要だったので、アメリカは日本と国交を結ぼうとしたのです。

日本近海に鯨がいなければ、ペリーが日本に来ることもなく、日本の文明開化もなかったか、だいぶ遅れていたかもしれません。鯨がいなければ、日本人は今すき焼きなんぞ、食べていないかもしれませんね。

あのお嬢さんが鯨の話しをし出すまで、すっかり忘れていました。迂闊でした。

ついでに申しますと、この時日本の将軍家はペリーに狆(ちん)を贈っています。

ペリー=鯨=牛=狆=ちんや

なんか、面白い位に繋がっていますね。

私にとっても、おいしい夏休みでした。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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親子体験

(食育企画)おいしい夏休みを体験しよう!~親子体験食味学習会2014を開催しました。

<以下私の話しの原稿です。ご覧ください>

はい、それではおじさんが、すき焼きっていう料理を、何でみんなが食べるようになったか、いつから食べているか、お話ししますね。おじさんの話しは、それほど長くなくて、時間は10分くらいですから、学校の1時限よりずっと短いです。クイズをやりながら進めていきますから、そのクイズの問題と答えだけ覚えれば、後でお友達に自慢できるようにしてあげます。ちょっと我慢して聞いてて下さいね。

いきなりクイズです。日本人は何時代から、お肉を食べるようになったか、知っている人は手を挙げて下さい!

お父さん、お母さんは知っていても手を挙げちゃだめですよ!(笑い)すごいね。たくさん手が挙がりましたね。たくさん、手を挙げてくれて、ありがとう。じゃあね、そこの元気のいい僕、大きい声で、皆さんに教えてあげようか。「明治時代です!」

はい、ありがとう。大正解ですね。皆さんわかりましたね。日本人が、牛肉を食べるようになったか、明治時代っていう時代からです。今日はまず、明治時代っていう、言葉を覚えて下さい。

はい、次のクイズです。その明治時代っていうのは、今から何年くらい前に始まった時代ですか? 正解は144年前に始まったんです。今、一番長生きしている、おばあちゃんが116歳だそうですから、そのおばあちゃんのお父さん・お母さんが生まれた頃に始まったのが、明治時代です。はい、どのくらい昔の話しか、わかりましたね。

では、なんでそれより前は、日本人がお肉を食べなかったか、わかりますか?それは、明治時代より前の時代に、政治家の人と、ある人達の仲が良かったからです。ここが3番目のクイズですが、その、政治家の人と仲が良かった人達っていうのは、誰ですか?はい、正解はお寺のお坊さんです。

明治時代の前は、江戸時代っていう時代でしたが、江戸時代には、政治家の人は、お坊さんの言うことを政治に採り入れていたんですね。

お坊さんは、生き物を殺して食べることを、「殺生」って言いますが、そういうことをしたら「ダメ」って、お坊さんはいつも教えていますから、それがそのまま日本の法律になって、全部の国民が牛肉を食べちゃダメっていうふうに決められていました。そういう風に決まっていたのが江戸時代っていう時代です。

さて、政治家の人とお寺のお坊さんの仲が良くて、政治家がお坊さんの言うことを良く聞くと、世の中が平和になりますよね。だから江戸時代はとっても平和な時代でした。

ところが、時代が変わって、明治時代になると、今度は政治家の人は、江戸時代の政治家と違って、たとえ、お坊さんの言うことを聞かずに、仲良くできなくなっても、日本人はお肉を食べた方が良い、って考えるようになったんですね。

そう考えたのは、なんででしょう?それは、その頃の日本人の体がとても小さかったからなんです。誰と比べて小さかったのか、はい、ここがクイズです。考えてみて下さい。

それは、西洋の人達です。江戸時代の最後の頃に、アメリカとかイギリスとかロシアとか、西洋の人達が、日本にやって来るようになったんですが、その人達とおつきあいするようになって、日本人は、西洋の人達はみんな体が大きい、っていうことに気がついたんですね。そして、これはどうもマズいって思ったんです。体が小さいとケンカをした時負けてしまいますね。

この頃、西洋の国は軍隊が凄く強くて、中国とか、ベトナムとか、シベリアとか、日本の隣の国を、どんどん征服してたんですね。だから、政治家の人は、日本も軍隊を強くしないといけない、そのために日本人の体を大きくしないといけないって思ったんです。

それで、なんで西洋の人は体が大きいんだろう、不思議だな、って思って調べてみたら、牛肉を食べているからだ、っていうことがわかったんです。お肉を食べないと、人間の体が成長しませんね。そういうわけで、明治時代に法律が変わって、日本人も牛肉を食べていいですよ、っていうことになりました。

そうすると、お坊さん達と仲良くできなくなりますけど、日本が征服されると、そっちの方が困りますから、しょうがなかったんですね。

さて、そういうわけで、牛肉を食べていいですよ、っていうことになったわけですが、ここで日本人が困ったのは、お肉をどういう味つけで食べるか、ということです。今までお肉を食べてなかったので、食べ方を発明しないといけなかったんです。

この時はちょっと困ったんですけど、うまいことに、この時代の人で、すごく発明の上手な人がいて、牛肉のおいしい食べ方、それも日本人がスゴクおいしい!って感じる食べ方を発明したんですね。誰が発明したか、というのは、実はよくわからないんですが、それがすごく良いやり方でした。

さて、ここで次のクイズですが、明治時代に発明された、お肉のおいしい食べ方っていうのは、次の内のどれでしょう? ステーキですか、しゃぶしゃぶですか、すき焼きですか?

はい、その食べ方がすき焼きなんです。どういう風に作るかって言うと、お肉と、醤油と砂糖を一緒にして、火にかけるっていうやり方です。そうするととてもおいしい料理になります。例えば、親子丼を好きな人はいますか!はい、親子丼も、鶏という動物の肉と味付けは醤油と砂糖ですね。だから、この味付けとすき焼はだいたい同じ食べ方です。

江戸時代に、牛肉は食べちゃダメ、っていうことになっていたんですが、鶏肉は食べても良かったんですね。だから日本人は鶏肉のおいしい食べ方を知っていて、その食べ方を大好きだったんですね。

だから、明治時代になって、牛肉を食べてよい、どんどん食べましょう、っていうことになった時に、日本人は、日本人が昔から好きだった料理の仕方を応用して、牛肉を食べるようになったわけです。食べ物以外のことでも、日本人は江戸時代から勉強家で、いろんな基礎の勉強ができていましたから、明治時代になって、西洋の人から新しく、知らなかったことを教えてもらった時に、それと組み合わせることができたんですね。つまり、応用問題もできたんです。スゴいでしょう?

これが日本人の偉いところです。

ステーキは西洋人と同じ食べ方ですが、最初日本人はあまり好きでなくて、すき焼きの方が好きだったようです。しゃぶしゃぶは、ずっと後になって始まった食べ方です。その前に日本人は、昔からやっていた、料理方法の応用問題で、すき焼っていう食べ方を発明したんですね。ここが、今日のポイントですから、覚えて帰りましょう。

日本人は、明治時代になって、昔から知っていたことや知っていたことやり方と、新しく西洋人から習ったこととを結びつけました。これがスゴクうまくいったんです。いろいろな分野でそういうことがありましたが、一つの見本がすき焼き、っていう料理の発明でした。覚えましたか、ここが日本人の偉かったところです。

今、おじさんがお話ししたことは、クラスのみんなは、たぶん知らないでしょうし、大人でも知らない人がいっぱいいると思います。みんなは、せっかく覚えましたから、夏休みが終わって、学校が始まったら、このこともクラスのみんなに、どんどん教えてあげましょうね。きっと「もの知りだねー」って褒めてもらえます。

これからも、学校の勉強以外にも、どんどんいろんなことを習って、もの知りになって下さい。おじさんの話しはこれで終わります。

聞いてくれて、どうもありがとう。

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はらぺこ印③

『ハンバーガー はらぺこ印③』の発刊を記念したイベントに行って来ました。

この御本は「はらぺこめがね」さんという方の、新刊の絵本です。「方」と申しましたが、原田しんやさんと轟ロックさんによる、夫婦のイラストユニットが「はらぺこめがね」さんなのです。

お二人は、食べることが大好きで、「おいしいものはうつくしく人と人とをつなぎ合わせる力がある」と信じて、絵本による食育の活動をされています。

その第一作が『フルーツポンチ はらぺこ印①』で、

第二作が『すきやき はらぺこ印②』で、

第三作が今回の『ハンバーガー はらぺこ印③』です。

記念イベントでは、

「はらぺこめがね×ニジノ絵本屋によるトークショー“おいしい絵本のつくりかた」という企画が行われていました。

「ニジノ絵本屋」さんというのが『はらぺこじるし』の発売元兼絵本屋さんです。

つまり、小さい絵本屋さんが自主企画で出版している、インディーズな絵本が、『はらぺこ』シリーズなのです。

代表は、いしいあやさんという女性。

『すきやき』が出た後に、「はらぺこめがね」さんと一緒に「ちんや」に見えて下さって、お会いしましたが、楽しげな冒険精神に感心したものでした。

2011年、3人は食べ物の絵本を出したい!と決意、最初はだいだいの所まで作ったら、大手出版社に持ち込もうと考えていたらしいのですが、大手から本を出すと判型や値段が制約されてしまうと知り、リスク覚悟で自主企画・自主流通を決行したそうです。すごい。

そのおかげで3作は、シリーズなのに大きさや綴じ方が違っていて、ユニークな出来上がりになっています。すき焼きの時は鍋の原寸大にこだわった寸法。こだわりが現せて良かったですね。

さて、『③』の内容は、

ちいさなおんなのこ(はらぺ子ちゃん)と

ちいさないきもの(ぺろ)が

ハンバーガーができるまでを

食材の不思議な音と一緒にめぐる大冒険!

ということでして、ご購入はこちらです。

追伸

日本橋三越の催事に出店します。

「EDO style展」

日時:5月21日(水)~26日(月)

会場:日本橋三越本店・本館7階催事場

精肉の販売をいたします。詳細はこちらです。

どうぞお出かけ下さい。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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(お知らせ)「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ

<「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ>

*「ちんや」は、ものづくりや食品産業に興味をお持ちの、生徒さん・学生さんの社会科見学・調理体験を歓迎しています。私たちがどのようにして、安全で美味しい料理を調理しているか、是非一度ご覧下さい。

*すき焼きについて平易に解説した、小冊子「すき焼き 百科」を差し上げます。(小学校高学年の生徒さん向けに書かれています。)

<厨房見学>

・所要時間:1時間程度

・定員2~10名様

・参加費:無料

<調理体験>

・実際に肉をカット・盛り付けししていただき、後でその肉を、「ちんや」お座敷にて召し上がっていただきます。(肉のお持ち帰りは、できません。)

・所要時間:2時間程度

・定員:2~5名様

・参加費:お一人様4700円(税サ込)をいただきます。

<見学・体験共通の注意事項>

・受入日は火曜日をのぞく、平日に限らせていただきます。(平日であっても、浅草の催事日に当たった場合は、見学・体験をお断りする場合があります。)

・入室前に健康状態をチェックさせていただきます。(健康状態によっては、見学できない場合があります。)

・履き替え用の靴下をご持参下さい。また「ちんや」側が用意した、衛生的な白衣や帽子を着用していただきます。

・食材や機材には決して無断で手をふれないようお願いします。
・鋭利な機材がありますので、怪我等にご注意ください。無断で機材に手をふれた場合のお怪我につきましては、株式会社ちんやでは責任を負いかねます。

・このプログラムは、生徒さん、学生さんを対象にしたものです。その他の目的でのご利用はご遠慮ください。マスコミ等メデイア関係の方は、このプログラムを利用せず、別途お申込み下さい。

<申込み方法(見学・体験共通)>

*見学・調理体験ともに必ず事前予約が必要です。(完全予約制です)

・希望日の7日前までにお申込み下さい。

・FAXにてお申込み下さい。

①まずは電話にて「見学(または体験)の申込み用紙が欲しい」とご請求ください。

②こちらから申込み用紙をFAXしますので、ご記入の上お戻し下さい。

電話番号 :03-3841-0010

FAX番号:03-3841-0910

・送信後5日以内に必ずこちらから、確認の連絡を入れさせていただきます。確認の連絡がない場合は、お手数ですが、お電話下さい。

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おいしい夏休み

食育企画「おいしい夏休み~親子体験食味学習会」を開催しました。

この催しは「国際観光日本レストラン協会」が主催して、加盟各店で開催しているものです。弊店でも開催させていただきました。

お子さんと親御さんがやって来て、親御さんに

ブログ拝見しました!

と言われたのには、まず驚きました。ありがたいことです。

で、最初は厨房見学。

白衣、帽子、長靴を用意して、お子さんに厨房に入ってもらいます。

肉をカットして貰い、その肉は、後で自分ですき焼きに入れて食べて貰いました。これは楽しかったようです。

その後、ザクの作業場も見学。

でも、まだ食べられません。

すき焼きの歴史や栄養について、私が30分ほど話してから、すき焼きです。

弊店では以前から「すき焼き百科」という、お子様向けにすき焼きのことを解説したパンフレットを作っていますので、それをテキストにします。

歴史のことも栄養のことも、小学校高学年でないと理解しずらいので、募集方法は「小学校高学年以上」に限定させていただいています。

その分、どうしても参加人数は減るのですが、そうした方がやはり、

勉強になった!

と言っていただけるように思います。

いや、勉強になった!

と喜んで帰るのは、むしろ、親御さんのことが多いです。

質問はありますか?と聞くと、

お子さんより親御さんが多いような・・・

でも、ザンネンながら修了書はお子さんの分しか無いんですよね。

なお、厨房見学は夏休みでなくても随時受けつけていますので、どうぞ気軽に連絡下さい。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.274日連続更新を達成しました。

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はらぺこ印

「はらぺこめがね」さんの、『すきやき はらぺこ印②』という絵本を買いました。

「はらぺこめがね」さんというのは、夫婦ユニットのイラスト家で、原田しんやさんと轟ロックさんが2011年に結成、挿絵や似顔絵など絵に関する、マルチな活動をなさっています。

2012年に初めての絵本『フルーツポンチはらぺこ印①』を発表、絵本第二弾として今年「すきやき」はらぺこ印②が出た、という次第です。

本を出すだけでなく、ネットには読み聞かせ動画もUPされています・・・

これは たべることの だいすきな

ふうふが つくった えほんです

おなかが すいている ときに つくったので

たべものが いっぱい でてきます

おいしそう だから といって

えほんを かじらないで くださいね・・・

という感じです。

目指しておいでなのは、

「感覚で身につける 新しい食育のカタチ たべるをたのしもう」

ということで、「絵本で食育」というのは、たしかに目新しいと思います。新しい視点をいただきました。

第一弾をフルーツポンチに譲ったことだけは残念ですが、次々発表していただいたら良いですね。

とりあえず、次はしゃぶしゃぶ、とか・・・

ご購入はこちらです。

http://nijinoehonya.shop-pro.jp/?pid=54588587

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.272日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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マズ飯嫁

私は、どちらかと言うと音痴です。

耳で聞いた歌を記憶して、そのまますぐ歌おうとすると、その歌唱は、たいてい人様に不快感を与える歌唱に成ってしまいます。

しかし普通に皆さんとカラオケに行くことはできます。

それどころか、カラオケ判定機で100点を獲ったことがあります。

さらにそれどころか、知人の結婚披露宴で100人ほどの来客を前に「上を向いて歩こう」を歌い切ったことがあります。

こういうことが可能なのは、私が、

・楽理を学んだことがある

・事前に楽譜を入手して読み込んでいる

からです。披露宴の時は、

・事前に歌のレッスンに通いました。

当然したがって自分の「持ち歌」以外は歌いません。この方法で歌というものに対処しています。

では、最近世間で話題の「マズ飯嫁(まずめしよめ)」の皆さんは、料理というものにどう対処したら良いのでしょう。これが、今日のテーマです。

夫婦二人の内で、料理が得意の方が家で料理をし、そうでない方が外で働くのがベストですが、そうも行かないでしょうね。

料理音痴の奥様が、どうしても料理を作らないといけない場合は、やはり、

料理の基本は必修です。本屋に行って調理師試験の対策本を買って読み込みましょう。

・味を付けるとはどういうことなのか。

・火を通すとはどういうことなのか。

そこはまず、論理的に押さえましょう。

勿論サラっと読んだだけではダメなのであって、腑に落ちるまで理解して、決して忘れないほど読み込みましょう。

もし理解できない部分があったとしたら、それは中学校卒業程度の理科を忘れてしまっていることが原因かもしれません。そこから学び直しましょう。

一方、諦めた方が良いこともあります。

・手先がどうしても不器用な方は、美しい盛り付けは諦めて、ザックリした盛り付けにしましょう。味の大勢に影響ないですからね。

切り口の良し悪しが重要となる料理=例えば刺身はやめましょう。

・それから料理屋のマネはやめましょう。

料理屋には、厨房の中にもホールにも何人もの人がいます。そのマンパワーが在ってはじめて成り立つこと~例えば、テーブル設営は「ほどほど」にしましょう。

レストランのような素敵な御自宅を持っていて、それを雑誌に取材させている奥様~例えばハトヤマ元総理の奥様もおいでですが、そうしたければ、まずご主人様にハトヤマ家の御曹司に成って貰いましょう。それが先決ですな。

それから最後に、

・ネットのレシピ投稿サイトを利用するのはやめましょう。

世の中には、相当確率で味覚音痴・味覚障害の方がおいでです。だからレシピ・サイトは玉石混淆ですし、まともなレシピであったとしても、御主人様の味覚に合うかどうか分かりません。結局当てにするべきではないと思います。

御主人様とレストランに行って、御主人様が「旨い」と言ったら、その店のシェフのレシピ本を使いましょう。

そうそう、それから、

・「持ちレシピ」をあまり増やさずに、出来るレシピを改善することに注力しましょう。私なんか「持ち歌」は、

「上を向いて歩こう」

「明日があるさ」

「お嫁においで」

「花」

「鉄腕アトム」

「宇宙戦艦ヤマト」

「真夏の果実」

「島唄」

「ランナー」

「ギンギラパラダイス」

だけですが、これだけで何とかなりますね。ジャンルの構成としては、

・昭和戦後歌謡3

・小学校唱歌1

・アニメソング2

・バブル以降の歌3

・おふざけ1

という構成で、バランスは良いと思いますよ。

「マズ飯嫁」の皆さんも頑張って下さいね。

 

追伸①

「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

*参加の手続きはこちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.195日連続更新を達成しました。

1.200日が近づいてまいりました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

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会社を継ぐ、という人生⑧

母校・慶應義塾中等部(=慶應大学の付属中学校)の「キャリア講座」に出講します。

これは毎年開講されているレッキとした正規の授業でして、中学生のために、OBが自分のキャリアについて話すのです。

お引き請けしまして、私は、その演題を「会社を継ぐ、という人生」にしました。

10人の講師が出て、生徒さんは、その中から選択できるのですが、私以外は学者さんとか、弁護士さん・お医者様・アナウンサーのお姐さんとか、当然ながら非世襲組です。

当初世襲社長であることを鮮明にしたものかどうか、迷いましたが、この際ハッキリさせてお話しするすることにしました。

生徒さんの集まり具合は、どうやら10人の中で真ん中辺りのようです。

原稿が出来ましたので、UPしたいと思います。

この話しは長いので、8回に分けてUPします。今日が最終回です。それではどうぞ。

<以下本文>

また数限りないストレスを貰いますから、精神力・精神の健康もないとやっていけません。

だいたい皆さん、ストレスは雨と一緒ですから、社長になんて成ったら、それはもう毎日のように降って来ます。放っておいても降って来て、それをあなたはコントロールすることができません。雨に向かって「降るのをやめてくれ」と言っても無駄ですからね。勿論、量も減らせません。

私の10年間の在任期間でも、会社の存続・生き死にに関わる問題が3度起きています。2001年のBSE問題、2008年のリーマンショック、2011年の大震災です。

では精神の健康を保つには、どうしたら良いのでしょう。苦しみを上回る、歓びを創り出せば良いのです。

いいですか、ここは覚えておいていただきたいのですが、苦しみは放っておいても降ってきますが、歓びはあなたが創りださないといけません。

で、ここが一番大事の所ですが、その社長の歓びとはどんなことでしょう。

=世の中の、こんな人にこんな商品を使っていただいて喜んでいただこう、そういう理念を掲げて努力し⇒結果売れる、ということです。

そしてさらに、頑張ってくれた部下に給料を払える、仕入れ先にも支払いが出せる、それが社長の歓びです。昔の日本の近江商人は「三方良し」と言いました。「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」のことですが、似た考えと思います。

その歓びの度合いが苦しみを上回れば、あなたは精神の健康を保ち、自分自身がハッピーな人生を送れるのです。

私は最初に「仕事や人生の選択は逃げずに全て自分で選択しぬくことが大事です。そうすれば継いだ職でも素晴らしい職にすることは出来ます。必ず。」と申しました。世襲の経営者であっても人生は選択できます。自己矛盾のようですが選択できます。何を選択できるのでしょう?

世襲のメリットを自己の為に活かす世襲と、世襲のメリットを世の為に活かす世襲の選択です。

前者を選んだ場合、あなたの商品はあまり売れないと思います。部下が売ってくれないからです。売れないからリストラをしないといけません。あなたはその苦しみを経験するでしょう。

そして日本経済はデフレの泥沼に沈むことになりましょう。皆さん方は、下手をすると一世代まるごと、一生丸ごとデフレの時代を生きるハメになるかもしれません。そうなって良いのでしょうか。良いはずはありません。

よし、自分が社長に成って、お客様と、部下と仕入れ先をハッピーにして、そして最後に自分もハッピーになってやる!そう考える人が、今日のこのメンバーの中から出て来ることを、私は希望します。

その為には、クドいですが、世襲のメリットを世の為に活かす世襲を選択しないといけません。それが全ての入り口です。そうすれば、継いだ職でも素晴らしい職にすることは出来ます。必ず。

時間はそんなにありません、世襲する人は35歳までに今私が言ったことをストンと腹の底まで理解していただきたいと思います。

以上が私から皆さんへのメッセージです。

この辺で終わります。最後になってしまいましたが、皆さんが良き職を得て、良き人生を送られますよう、心より祈念します。

今日は一生懸命聞いてくれて有り難う。

<この話しはこれにて終わりです。8日に渡っておつきあいいただき、有り難うございました>

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.047日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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会社を継ぐ、という人生⑦

母校・慶應義塾中等部(=慶應大学の付属中学校)の「キャリア講座」に出講します。

これは毎年開講されているレッキとした正規の授業でして、中学生のために、OBが自分のキャリアについて話すのです。

お引き請けしまして、私は、その演題を「会社を継ぐ、という人生」にしました。

10人の講師が出て、生徒さんは、その中から選択できるのですが、私以外は学者さんとか、弁護士さん・お医者様・アナウンサーのお姐さんとか、当然ながら非世襲組です。

当初世襲社長であることを鮮明にしたものかどうか、迷いましたが、この際ハッキリさせてお話しするすることにしました。

生徒さんの集まり具合は、どうやら10人の中で真ん中辺りのようです。

原稿が出来ましたので、UPしたいと思います。

この話しは長いので、8回に分けてUPします。今日が、その第7回です。それではどうぞ。

<以下本文>

皆さんの部下が皆さんについて行くかどうかの分かれ目は、どこにあると思いますか。

皆さんが、世襲によって得たメリットを自分の利益や保身に活かすのか、世の為・人の為に活かすのか、だと私は思います。世の為・人の為というのが、理念・理想のことです。それを掲げて、勿論掲げるだけではダメで、どんな犠牲を払っても理想を実現しようとする人にだけ部下はついて行くのだと私は思います。

つまり、ウチの社長は、自分より年下だけど、「見上げた人だ」と、部下の人に思って貰って始めて、本当に意味で社長として受け入れてもらえるのです。

社長を「見上げた人だ」と思っていない人が、どういう言動をするか、最初のマーケテイングの会議を思い出して下さい。

「240万でしか売れませんよ」と言った人の言うことに社長であるあなたが従った場合、リストラをしないといけませんね。首切りは辛いですよ。その辛い首切りを、「売れませんよ」と言った人が自分でやってくれるんでしょうか。「いやあ、それは社長の仕事です。私の仕事はマーケテイングですから」って言うんじゃないでしょうかね、多分。

社長である皆さんにとって必要な部下は、そういう部下ではありません、勿論。あなたのことを「見上げた人だ」と思ってくれている人は、「売れませんよ」とは言わず、こういうでしょう~

「この商品は、社長のお志が詰まっている商品なんだから、安くしたらいけませんよ。300万は難しいかもしれませんが、270万で売りましょう。売り方を考えれば売れますよ。アイデイアを出しましょう。そして自分が全国を飛び回ります。やりましょう。頑張りましょう。」ってね。

「売れませんよ」と言う部下しか持てないか、「安くしたらいけませんよ。」という部下に恵まれるか、の分かれ目は、もう一度申しますが、理念・理想に向かって邁進する情熱を、あなた自身が持つかどうかです。理念とは、あなたの商品で、この世の中の誰かに喜んでいただこう、ハッピーにしてさしあげよう、という心です。

逆に、あなたに理念・理想がなくて、自分一個の利益を求めた場合、つまりあなたに倫理観、モラル、品性が無かった場合、どうなりましょうか。

まずアゲアシを獲られます。そして次にマネされます。つまり、部下がそれぞれ自分一個の利益を求めるようになります。そういう組織は、あっという間に腐敗して崩壊すると思います。

「内部統制」の必要性が叫ばれるようになって数年たちますが、それでも事件は起きています。去年も6億円の横領事件がありました。大勢いる社員を性悪説で統制仕切るのは至難のことで、むしろあなたの理念・理想に共鳴してくれる人だけを採用する方が、良いのではないか思います。

性悪説では人間を統制仕切れないのではないか、そして究極の内部統制は、社長の理念・理想が浸透することではないか、私はそう思っています。

ですので、あなたは理念・理想を掲げて、しかもその実現のために朝から晩まで、ONもOFFもなく邁進する情熱を持たないといけません。当然ですが、体力・健康が必要です。中小企業やベンチャー企業の社長は休みなんて、ほとんどありませんからね、ないんですよ!ええ、体力・健康がないとやっていけません。

また数限りないストレスを貰いますから、精神力・精神の健康もないとやっていけません。

<この話しは長いので、引き続き明日もUPします>

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.047日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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