浅草の飲食店主の人達が、コロナ中にどう考え、行動したかを聞き取る事業をしています。
週に一人のペースでお目にかかり、毎回2時間ほどの聞き取りをさせていただいています。
基本的には、衛生面や資金繰りなどの苦労話なのですが、2時間も話していると、不思議なもので、いつの間にか「良い話し」「勉強になる話し」に変わっていることが多いです。
そんな中で、新しい料理を開発なさった方は少数でした。
テイクアウト、デリバリー、通販など新業態を始めたり、ネットでの発信方法を工夫した方は大勢いましたが、料理そのものを考え直した方は少数でした。
その少数の一軒が、鰻と釜飯の「江戸定」さんで、その料理は、
『うなぎ登り釜飯』でした。
はい、勿論、鰻の蒲焼と釜飯の合体(!)ですね。鰻と釜飯の両方を得意にされてきた「江戸定」さんだからこそです。
商標も申請されたと言います。
そもそもですが、浅草にオリジナルメニューというものは甚だ少ないです。
食材は何も獲れませんし、新たな料理方法を開発した実績は、ほとんどないです。
鰻屋も、釜飯屋も、すき焼き屋も、日本中にたくさんあり、特別珍しくはないですね。
浅草の人間が新たに出来ることと言えば、
・組み合わせることと、
・ネーミングを考えること位です。
ネーミングなら「電気ブラン」とか「雷おこし」とか、有名なものもあります。
今回の「江戸定」さんは、そんな中で、組み合わせとネーミングの両方ですから、浅草流の本道かもしれません。
『うなぎ登り釜飯』
日本中に知れ渡れば面白いと思います。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.555目の投稿でした。