母の月

明日は「母の日」ですが、今年はコロナに対応して「母の日」を「母の月」に変えるそうです。
私は良い考えだと思いますので成功することを祈念しますが、どうでしょうか?
これを考えたのは日本花き振興協議会さん。
毎年「母の日」当日や直前にはカーネーションを求める人が売り場に集結してしまうので、感染が怖い。配送に切り替えると今度は物流に負荷がかかる、ということで「月」に切り替えるそうです。
思えば日本には、〇〇の日に××を買おう(食べよう)という商法が多いです。
古くは「土用の丑の日」。あとクリスマス・ケーキ、バレンタイン・猪口、いや間違えた、チョコ、新しいものはでは恵方巻。
これまではフードロスの観点で見直すべきだと言われてきましたが、今回はウイルスの観点で見直すというわけです。
クリスマスやバレンタインはまだ先なので考える時間がありますが、鰻は7月の話しですので、鰻屋さんの業界は困ったことになるかもしれません。お気の毒なことです。
「丑の日」を、「丑の日」だけでなく土用全体に広げるとかしないといけないのかもしれませんね。あるいは鰻だけでなくて牛を食べても良いことにするとか(笑)
で、「母の日」を「月」に拡大する案ですが、どうでしょうか?
正直、インパクトが薄まるかなあ。
花き振興協議会さん、頑張って下さい。

追伸、
緊急事態が延長だそうなので、肉の売り場でやっている医療関係者応援割引(半額!)も31日まで続行します。

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食肉販売業

カタい話しになって恐縮ですが、一応、ご説明(釈明)しておきます。
弊社は「食肉販売業」の許可を以前から取っており、売り場もすき焼き屋と別に設営してございますので、生肉やすき焼きの食材を販売したり、通販したりすることは、完全に合法でございます。おしらせまで。
昨今は料理屋のテイクアウトがトレンドですので、それに乗っかって告知などをさせていただいておりますが、食品衛生行政の仕切りで捉えますと、弊社のやっているテイクアウトは「食肉販売業」です。実際商品の受け渡しは、肉売り場で行っています。
今回のコロナ問題を受けて、焼き肉屋さんが「飲食店」の営業許可だけで急遽生肉のテイクアウトを始めた場合、カタいことを申せば合法かどうかはグレーと言えます。
そして、そんな行政上のことより問題なのは衛生問題です。
飲食店の店内で生肉を提供する場合、冷蔵庫を出てからたいてい2時間以内に食べ終わりますよね。その位の短時間なら菌もあまり増殖しないので食中毒のリスクは低いです。
一方お客様が生肉を家に持って帰る場合はどうでしょう。時間が見えませんよね。その場合は、肉はもちろん包装材料も清潔にし、蓄冷剤を付け、そして消費期限を記載したシールを貼る必要があります。食肉販売業者は、飲食店より高いリスクに対応する為毎日そういうことをしています。
5月に入り、気温も上がりました。
コロナほど怖くないとは申せ、食中毒にもお気をつけ下さいませ。

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数字と体感

政府専門家会議の分析と体感が、かなり一致していて驚きました。なんでも、
「1人の感染者がうつす平均人数「実効再生産数」が4月1日ごろに「1」を下回り、感染が減少傾向に転じたとみられる」とか。
そのキッカケは、志村けんさんの訃報だと思います。
あのショックで、入っていた予約はほとんどキャンセルになりました。逆に言うと、それまでは多少の動きはあったわけです。
で、弊店(の飲食部門)は4月4日から休業に入りました。(肉の売店だけは、食品供給の場なので営業を続けました)
これは、人の気分の変化が数字に大きく影響することを示していますね。
今月いっぱいは緊急だということのようですが、そこまで人心がもちますやら。
今の内に医療体制がなんとかなることを切に願います。

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点取り君

消毒作業は嫌いです。
理由の第一は消毒作業が筋肉痛を引き起こすから。
そんな馬鹿な!と思った人は一度やってみて下さい。
消毒液を入れたスプレー容器(スプレーボトル)を持って歩き、「ちんや」全館に噴霧してみて下さい。筋肉痛になりますよ。
筋肉痛を起こすのは、液を噴霧させる為に指でレバーを引く動作です。指の筋肉は肩を介して胸までつながっていて、何十回・何百回とレバーを引くと、胸の中心まで筋肉痛になります。やってみて下さい。
消毒はウチのスタッフがやってくれていますが、全員が帰って誰もいなくなったところで念のため、もう一度やりたいのです。必ず毎日。
筋肉痛になるから、消毒作業は嫌いです。
理由の第二は成果が見えないから。
目に見えないウイルスに透明の液を吹きかけるのだから、本当に何も見えません。
目に見えないからテンション騰がりません。
私は小学生の時から「点取り君」だったから、点にならないと面白くないのです。
点にならないから、消毒作業は嫌いです。
そうは言っても、この状況で消毒しないわけにはいかないので、やっています、毎日。テンション騰がりません。
落ち着いたら、目に見える試薬とか調達したいものです。

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六月暴動

コロナ漬けの今月がようやく終わりますが、良い話しもありました。
弊店の取引先である、合羽橋道具街「竹むら漆器店」の竹村孔伸さんが「旭日単光章」を受章されました。誠にお芽出とうございます。心よりお祝い申し上げます。
さて最近うらやましいと思ったのは、歌が歌える方々。
日本のミュージカル界のスターたちがネットの動画で「民衆の歌」を歌い、国民の団結を呼び掛けています。感動的な歌声です。
すき焼きの動画も流せないことはないのですが、こういう感動は起こせないでしょうね。正直、うらやましさが先に立ってしまいましたね。
ついでに申しますと、ケチをつけるわけではないですが、この歌の元々の趣旨と今回の使われ方には少しズレがあります。動画を視ている人がそれを知っているのか、私は少し気になってしまいました。
ご存知の方も多いと思いますので「念のため」ですが、この歌はヴィクトル・ユゴー原作のミュージカル『レ・ミゼラブル』の中で共和派の民衆が歌う革命歌です。
フランスの七月王政(1830年~1848年)に対して起こされた、1832年の革命(「六月暴動」)は敗北に終わったので、歴史では「暴動」と呼ばれています。
で、この事件が起きた原因の一つにコレラがありました。
この年パリでコレラが蔓延し、民衆の生活が悪化したので不満が溜まって来ました。共和派が革命のタイミングをはかる内に、王政の宰相ペリエがコレラで亡くなったので、そのタイミングで蜂起したのが、この事件でした。革命は失敗し1848年まで王政が続きました。
歌詞の中で「屍を越えて行け」とか「多くの血潮が流れても」とか言っているのは、この歌が革命家であって、家に籠る歌ではないからですね。
今回の動画を、国民全体に向けたものではなくて、医療従事者への応援歌と解釈する人もいるようですが、そういう方々に屍に成っていただくわけにはいかないので、その解釈に私は賛同しかねます。
要するに、
伝染病蔓延→政権への不満→革命だ!→弾圧されちまった
というのが、元々なので、そこはわざと無視して、純粋に歌唱の素晴らしさに酔うのがよろしいかと思います。
歌える方々は素晴らしい。

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6%

23日の報道によりますれば、
「慶応大病院(東京都新宿区)が今月中旬、新型コロナウイルス以外の患者に対し、手術や入院前に同ウイルスのPCR検査をした結果、約6%が陽性となったことが23日、分かった。同病院は「院外や市中で感染したと考えられる」としている。」
「同病院は13~19日、同ウイルスの院内感染を防ぐ目的で、手術や入院前の67人を院内で検査。うち4人が陽性となった。67人は全員、感染を疑わせる発熱などの症状はなかったという。」
「同病院は、無症状の感染者が市中に一定数いる可能性を指摘し、「感染防止に向けてさらなる策を講じていく必要がある」と提言した。」
この数字を見て私としては、
今後三田会に出席したら、この確率で陽性者がいるだろうと想像しちゃうなあ。どうしても。
調べてくれたことは大きな貢献で、そこはOBとして誇らしいけど。研修医の飲み会の件は失態でしたが、これで少し挽回したような気がします。
自分が全数検査することで、いつまでも検査を拡大しない国に一発お見舞いした辺りは、我が母校らしくて結構と思います。
あとは永寿病院を、なんとか正常化していただければと思います。
コロナの日々は続く。

「緊急事態宣言」を受けて、すき焼き(飲食部門)は休業、
肉の売店と「老舗通販」だけ営業しています。よろしくお願い申し上げます。

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国境

日本医師会の横倉会長が新聞のインタビューに答えて、医療資材の不足が深刻だと訴えておられました。防護服・マスク・ガウンなど感染防護の資材が不足していて、医療従事者が危険に曝されている、と。
そして、そうした物資は海外製品が多い。安さを求めて、国内産を海外産に切り替えてきたのが良くなかった。今後医療は安全保障に準じるように考えていかないといけない、とも。
多くの人が既に言っていますが、「ポスト・コロナ時代」のキーワードは「国境」だと私は思います。
緊急事態になれば、国境は閉ざされるものだと多くの人が知ったからです。
医療資材は国産化の方向に進むでしょう。国民が、その分を支払わねばなりませんね。
そして、たぶん、食材についても同じ方向だと思います。
これまで日本の食料自給率が低いことを嘆くと、なんか、遅れた人みたいに思われましたが、今後は変わって行くかもしれません。
食材に関しては「国産=安全」「国産=美味しい」とも言いきれないんですけどね。なにしろ日本の中では、ずっと経済優先・安さ優先でしたから。それでも、とにかく国産だという世論が沸くかもですね。
そのくらいのインパクトが、このウイルスにはあると見えます。

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再開

今日はコロナが終息し、弊社が無事生き残った時の話しです。
昔通りの商いを再開するにはかなりのことをしないといけません。
まず従業員全員のワクチン接種。その費用を会社が補助しないといけませんね。
それだけで済まないかもしれません。毎日配達に来る取引先の人達もカバーしないと安心できません。今回の騒動中も配達の人が来ると、もしかして感染してないかなあ・・・と疑いの目で見ています。ごめんなさい。
ワクチンを打ったら、そういう店だということを、お客様に対しても、求人募集をする時も表示します。料理業組合で統一サインを作ると良いかもしれません。
逆に言えば、ワクチンができないと、料理屋はかなり商売しづらいです。
それから以前にも書きましたが、保険。
不幸にして店でクラスターが発生してしまった場合にカバーしてもらう保険が要ります。
夜の水商売店ばかりでなく、立派な料理屋さんでもクラスターが出来ていて、不安があります。
そして、最後に、哲学。
「哲学」と言うと大げさですが、つまりは、リスクを感じつつ何故この職業に関わるのかという点です。
料理屋は、人と人をつなぐ素晴らしい場です。困難を解決しつつ、その場を提供すれば、きっと人は来て下さる。
上等な仕事じゃあ、ないですか。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。再開時期は未定です。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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コロナ通信

あいかわらず肉の売店だけ営業しています。スーパーの肉には飽きたのか、ポツポツ買っていただけて助かっています。ありがとうございます。さて、
ブログのような「かながわコロナ通信」。
神奈川県医師会のサイトの中に既に13本の文章がUPされています。治療の最前線にいる方々の気持ちがあふれていて、読み手の心を打ちます。
コロナが地震や台風の時と違うのは、医療関係者の皆さんが大変なリスクとストレスに晒されている点です。しかし私達は地震の時の医師達のスーパーマンのような姿を記憶しているので、どうも連帯する相手と感じてこなかったと思います。
「闘いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう」と言われて、ハッとしました。
事業のこと、店での感染の心配、私達にもそういうストレスがありますが、医療関係者の比ではないですね。お子さんが学校で「バイキン」と虐められるとか実に酷い話しです。
せめて私達は自粛に耐えようと思いますが、それ以上御役にたてないことを悔しく思います。肉屋はマスクも防護服もアルコールも造れないので。
肉がご入り用でしたら、いつでもご提供致しますよ。
それにしても「コロナ通信」というタイトルだけは、ごめんなさい、今市な感じがしちゃいますな。それは「コロナ」という単語が、そもそも可愛い音感だからか、な。
変えませんか、「コロナ」って名前?

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。再開時期は未定です。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.703本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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ぼやき部屋

毎日色々な人から何回も、
n月nn日に予定している〇〇は開催しますか、しませんか?
延期ですか?延期だとしたら、いつにしますか?
と問われ続けて、私も頭おかしくなってきました。
そんなことはコロナに聞いてもらいたい。
その他に役所への膨大な書類を用意したり、
それから今日の感染も怖いので、あちこちを消毒したりと、死ぬ思いです。私だけではないでしょうが。
ぼやきながら飲みたいところですが、今はそれが出来ません。
人と飲み語れないことで、これだけメンタル下がるとは思いませんでした。
三密=メンタル向上の源なんですよね。
これを止めると本当に国が亡びると思います。
南観世音菩薩。
あ、いやいや、ぼやく場なら、この「ぼやき部屋」があったか。
しめしめ。明日もここでボヤこう。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。再開時期は未定です
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.702本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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