早計?レガッタ

 学生時代にボート部に所属していた友人が、4/18「ちんや」へ食事をしに来てくれました。この日に隅田川で開催された、「早慶レガッタ」(=ボートレースのこと)を奥様とお嬢様に見せて⇒その後で食事、という段取りだったとか。自分がかつて出場していたレースを家族に見せ、父として誇らしい気分だったに違いありません。お天気にも恵まれ、浅草の休日を満喫してくれたことと思います。

 「早慶レガッタ」と申しますのは、早慶両校ボート部が隅田川を借り切って開催する、二校だけの対抗レースでして、我が母校が、私の地元・浅草で開催する唯一の行事です。そういう行事が地元で開催される御縁で、学生時代の友人にも店へ来てもらえて、有り難いことです。

 とても経費がかかる、このレースの開催が永続できるよう、毎年、大会公式プログラムに協賛広告を出すことにしています。今年が第79回なので、来年は第80回です。歴史の一部に参加させていただけることを感謝しています。

 今年の勝負については、回漕中のザンネンなトラブルもあり、我が義塾の敗退でしたが、両校選手の健闘を讃えたいと思います。

 それにしても、ウチのパソ彦、「早慶」って変換しないから、不便だよなあ。なんで「総計」と「早計」だけなんだ? ゼッタイに「早計」より「早慶」の方が使われると思うけどなあ。

 ワセダ出て⇒NECに入った、早計なヤツが設計したに違いない、このパソコン。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「早慶レガッタ」については、こちらです。

Filed under: 今日のお客様,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 9:16 AM  Comments (0)

出番は無いんでしょうか?ーしたまち演劇祭

  台東区役所観光課のM氏から電話があり、8〜9月に予定されている、「第一回したまち演劇祭」のことで住吉さんにお話ししたいことがある、と言ってこられました。

  「演劇祭のことでお話しねえ、ということは、俺に出演依頼か。でも劇場にはチャンとした花道を造作してくれないと俺は出ないぞ。もちろんスッポンも作ってくれなきゃダメに決まってるからね。それと、宙乗りをやってもらいたいなら、ギャラは弾んでもらないと困るよ。」そう言ってやろうと思いつつ、待ち構えておりますと、用件はゼンゼン違いました。

  演劇祭のプログラムやチラシに「浅草うまいもの会」として協賛広告を出して欲しいとおっしゃるのです。私は、去年から「浅草うまいもの会」の広報宣伝委員長をしているので、こうした用談も、その仕事の内なのです。

  なんでも、広告を出してくれれば、「浅草うまいもの会マップ」を演劇祭のお客様に配布して下さるとか。そうです、台東区役所は結構、営業努力をしているのです。こういう商談を民間にもちかけること自体が、ある意味でイベントの事前告知にもなりますよね。良いことです。それに台東区アートアドバイザー会議で御一緒する、観世葉子さんが、この演劇祭の実行委員でもあるので、お請けしたいお話しと思いました。

  それでは、「浅草うまいもの会」の今度の会議で、K子会長・役員さん方におはかりして進めることにしましょう。そうお話しすると、M氏も観光課長氏も上機嫌で帰ろうとするではありませんか。

  チョ、チョっと、スミマセン、お帰りになる前にうかがいたいんですが、住吉海老彦丈に出番は無いんでしょうか?

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「したまち演劇祭」ついては、こちらです。

*「浅草うまいもの会」については、こちらです。

東京府第一大区

ご夫婦でふらりと見えて、二代目歌川国輝の「東京府下第一大区尾張街通煉化石造商法繁盛之図」という、開化絵がかかった個室をご利用になったお客様から、「この絵の題の、第一大区って何?」とご質問があったのですが、恥ずかしながら不勉強で、その場では即答できませんでした。

代わって、当サイト上でご回答申し上げます。ご予約無しで見えたので、ご芳名がわかりませんが、このサイトをご覧いただけていれば、幸いです。

  明治4年に新政府は、新しい地方制度を定め、各府県の下に大区を置き、大区の下に小区を置きました。例えば「第9大区6小区」などという具合に、数字で行政区域があらわされました。「東京府第一大区」というのは、それです。おおよそ、現在の東京都中央区に相当する地域でした。

 ところが、この制度は評判が悪く、7年間しか続かず、明治11年(1878年)には、新たに「郡区町村編成法」が制定されて、制度が変わってしまいました。年配の方ならご存じの、浅草区、下谷区、日本橋区、京橋区という区割りがそれです。この、明治11年時の区割りが本格的に再編されるのは、太平洋戦争後のことでして、約70年間に渡って使われました。日本橋区、京橋区という呼び方にはなじみがあるのに、「第一大区」にはなじみがないのは、そういうわけです。

 国輝の開化絵は、明治6年の絵ですので、明治4年の区割りである、「第一大区」という言葉を使っているわけです。また、尾張街というのは、銀座の尾張町のことです。

 どうです? 分かりやすかったでしょう!

 本日の解説は、カリスマ受け売り師として有名な、住吉史彦先生でした。ご精読ご苦労さんでした。

 *なお「東京府下第一大区尾張街通煉化石造商法繁盛之図」の画像はこちらで、ご覧いただけます。

Filed under: 今日のお客様,困った質問,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 11:35 AM  Comments (0)

隅田川きもの園遊会

今日「隅田川きもの園遊会」実行委員の、S氏が見えました。この「園遊会」は4月3日に隅田公園で開催される予定なのですが、その一環で抽選会が計画されていて、その景品として、「浅草うまいもの会」の共通ご利用券をお買い上げいただきました。

私は、去年から「浅草うまいもの会」の広報宣伝委員長をしているのですが、共通ご利用券の発券手続きは、その仕事のうちなのです。

 この「園遊会」は、東京の和装関係団体が主催するイベントで、今年で16回目を迎えます。着物をお召しになって参加した方は、野点のお茶がいただけたり、抽選会に参加できたりと楽しい内容です。昨年は2千人を超える参加者で賑わったそうです。

 「浅草うまいもの会」は、例年この「隅田川きもの園遊会」を後援していて、「共通ご利用券」をご購入いただくだけでなく、それにプラスして、無償贈呈分の券も加えて、お渡ししています。つまり無償贈呈分は「協賛」ということです。浅草の地で、伝統工芸にたずさわる方々を後援できて、私もちょこっと、良い気分になりました。

 桜の開花予報によれば、4/3は満開の直後の見頃の時期のようですし、「東京スカイツリー」もだいぶ高くなってきましたので、大勢の人出が期待できるでしょう。抽選で「ご利用券」を引き当てた方が、「ちんや」へ来て下されば嬉しいですね。

 ただ、一つだけ問題がありました。お天気です。屋外で、着物を着てのイベントですから、雨が降ったら台無しになります。

 不肖・住吉史彦は、疫病神の末裔なので、降るかもしれません。「住吉がかかわったから雨になったじゃないか!」と言われるとマズいよなあ。副委員長の「駒形どぜう」君に代わってもらえば良かったかなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

 *「隅田川きもの園遊会」については、こちらです。 

*「浅草うまいもの会」については、こちらです。 

Filed under: 今日のお客様,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 5:48 PM  Comments (0)

名刺の打合せ

今日は、打合せで株式会社ミッションのM社長が見えました。実は今、私・住吉史彦個人の名刺を新しくする計画を進めているのですが、その打合せです。

 たかが、個人の名刺の件で、計画だの打合せだの言って「?」と思われた方もおいでと思いますが、今私が考えているのは、メッセージ性を前面に出した、名刺を作ろう、ということです。つまり、どういうことをやりたい人間なのか、名刺の上に表現していこう、ということです。

 メッセージ性・ストーリー性のない商品は売れない時代だと言われています。名刺にも住所・電話・氏名だけでなく、「使命」も書こうと思っています。

 ただ、表現方法はひと捻りします。私は大真面目なことを、正面きって宣言するのが、恥ずかしくて仕方ない性格なので、ストレートに書くのでなく、パロデイー仕立てにして、笑えるものにしよう、と考えています。

 今日で2回目のうちあわせなのですが、Mさんもノッてくれていて、かなりおかしいものができそうです。今からニタニタしています。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: 今日のお客様 — F.Sumiyoshi 3:54 PM  Comments (0)

ツリー見物

今日昼、向嶋(墨田区)で料亭の女将をしている、A子女史が見えました。福岡から知人が上京したので、建設中の東京スカイツリーを見せて、その後浅草で食事、という順路だったとか。

 「ツリー」の高さが、3/29には、東京タワーを越えるとかで、最近、「ツリー」見物で浅草へ見える人が増えているようです。

浅草近辺には、いたる所に「ツリー」のビューポイント・絶景スポットがあるのです。

 今は建設途中なので、皆さんは浅草近辺から上を眺めていますが、開業したら当然皆さん「ツリー」の上へ登られるのだと思います。

 と、いうことは、このまま開業しない方が、浅草の街にとっては良いってことか・・・

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*東京スカイツリーの現在の高さは、こちらのサイトで確認できます。

ご栄転

 昨日(3/19)の夜のことですが、東京商工会議所台東支部事務局の、K方局長とK田主任が見えました。K田君が会議所本部へご栄転で、今月いっぱいで、台東支部事務局からいなくなる、ということなのです。

 台東支部青年部の総会は毎年私の店「ちんや」で開催されているので、青年部担当の事務局員・K田君には毎回とてもお世話になりました。K田君は、青年部の会合のたびに、飲ん兵衛の部員たちに夜遅くまでつきあってくれました。ご自宅が遠く(横浜の先)また、在任中に結婚されたにもかかわらず、良くつきあってくれました。

 思い出されるのは、K田君が着任してきた、その年の秋に開催した、「台東区横断・縦断ウルトラクイズ」のことです。この企画は、浅草神社境内や寛永寺境内に多数の参加者を集めて、台東区に関するクイズを出す、という一大イベントで、青年部が主催しました。  

 もちろん、K田君にも着任早々から、この大クイズ大会のために奔走してもらったのですが、なんと、実施当日、台風が急接近してきたのです・・・

 結局、台風が東京を直撃することはなく、しかしやはり荒天の下で、クイズ大会は行われ、青年部員一同ズブ濡れになって、スタッフを務めました。

 K田君には、ご栄転後も、台東支部で過ごした3年間を覚えておいてもらいたいものです。

 あ、そうそう、K田君にもう一つ注文が。東京商工会議所の職員なのに、神奈川県に住んでいるのは、どうなんだろう?東京の、できれば台東区に移ってはいかが?

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*東京商工会議所台東支部については、こちらのサイトをご覧下さい。

Filed under: 今日のお客様 — F.Sumiyoshi 6:28 PM  Comments (0)

10年目のWebマーケテイング

今日は、株式会社IMCのI社長が打合せに見えました。「ちんや」のWebマーケテイングの件で相談にのってもらっていて、もう3回目の打合せです。

 「ちんや」のホームページは、もう出来て10年になるのですが、その間にネット環境はだいぶ変わりました。開設当時は、ちょっとコンテンツを工夫すれば、「凄いね」と言われた時代で、SEMだのSEO対策だのは言われていませんでした。そろそろ、ひとひねりする頃合です。

 IMCさんのホームページTOPに、「貴社の価値を確かに伝える」と書いてある通り、I社長は、クライアントの会社ができることの中で、価値ある仕事・やりたい仕事を抽出して、それを欲している人に、「確かに伝える」仕事をなさっています。ネット業界の技術屋ではなく、「ちんや」のことをじっくり調べて、「伝え方」を工夫していこう、という進め方です。何度もお運びいただいて、本当に有り難いです。

 実は、I社長とは、台東区役所が主催している、二条彪先生のセミナーで知り合ったのですが、同じプログラムで勉強した仲間なので、話しが噛み合って、GOODです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

 *株式会社IMCさんのホームページは、こちらです。

*私とIMCさんなど、二条彪ゼミの仲間が共同で作ったホームページは、こちらです。

Filed under: 今日のお客様,台彪会 — F.Sumiyoshi 3:54 PM  Comments (0)

25万円の靴

今日、靴職人の末光宏さんの工房を訪ねました。末光宏さんは最近、「台彪会」で知り合った方ですが、並の職人さんではありません。複雑な靴の工程の全部を一人でこなすことができて、なおかつデザインのセンスが良く、彼の創る靴は、価格25万円〜とスーパーな御値段です。完全オーダー・メードですから、納期も約6ヶ月かかります。

 今私が履いている、末光靴の10分の1以下の値段の靴が、どうも私の足型にあっておらず、また底がだいぶ磨り減ってきたので、直してもらおうと思っています。

  最近日本人の間に「モノへの愛着・執着が薄くなった」「モノづくりが出来る人への尊敬の感情が薄くなった」と言われています。私・住吉史彦も日々玄関でお客様のお靴を整理していて、そのことを実感しています。B級の仕上がりの靴なのに、高級ブランドのロゴが貼り付けてある靴が多いのです。靴業界の内情に詳しい人から聞いた所では、そういう靴は海外の人件費や材料の安い所で、大量に生産された物で、ロゴを貼り付ける工程だけを日本でやるのだそうです。

 この調子では、日本の「モノづくり」はどうなってしまうのか、そう思いながら、末光さんを訪ねたところ、靴の世界の、いろいろなことを怒涛の勢いで教えて下さり、アッという間に2時間以上長居してしまいました。

 聞けば、「靴のパッと見」を良くする技術はどんどん進歩していて、「素人さんが誤魔化されても無理はない」というザンネンな状況だそうです。なんだ、食べ物と一緒じゃないか!

 モノづくりのプロセスは正当に評価され、しっかりと造られたものは、正当に褒められなければいけないと思います。「ちんや」では、玄関でお靴をぬいでいただいて、店内にお入りいただきますが、今度から、立派なお靴はどんどん褒めてさしあげようと思います。

 我々が良いモノを褒めれば、その持ち主のお客様はご機嫌を良くして、さらにその後で、もう1着・もう1点を買い求められるかもしれません。結果、造り手の人にお金が回り、そのお金は回り回って日本の景気を良くします。

 もちろん、やたらめったら何でも褒めるのはカッコが悪いですから、モノの良し悪しを多少はわかった上で褒めたい所です。上に書いたように、「靴のパッと見」で、素人が良し悪しを判定するのは、難しいらしいのですが、末光さんが、「このメーカーなら絶対間違いない。そのメーカーにはピン=キリはない。」というメーカー名を教えてくれることになりました。また、縫製や造作の良し悪しは、素人が見て判断できる場合もあるので、そこも教えてくれるそうです。よし!これで、靴を褒める場合のポイントがわかるぞ。むふふふ。

 この話しは、貴重な話しなので、「ちんや」従業員だけなく、近所の飲食店の人達にも、良かったら聞いてもらおう、と計画しています。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

*末光宏さんと台彪会については、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様,台彪会 — F.Sumiyoshi 2:50 PM  Comments (0)

饗応・居留地・牛鍋

 台東区芸術文化財団の、M氏とK嬢が見えました。台東区アートアドバイザーの同僚として旧知の、平野真敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)の、コンサートの打合せのためです。

 7月3日に開催される、そのコンサートの座興で、平野さんから私に、「音楽のあい間に何か、お客さんのためになる話しをしてもらえませんか?」とご依頼があり、「まいったなー」と思いつつ、お引き受けしました。そのご依頼があったのは、去年のことでして、話す内容は時間をかけて考えていけばいいや、とのんびりしていましたが、そろそろチラシを作るとかで、本格的に話しの構想を練らないといけません。15分の講演ですが、15分というのは、やってみると、結構長いですよね。

 で、今のところ、どういうことを話そうと思っているか、ですが、日本の近代の食生活の、起源の話しをしようかと思っています。コンサートの会場が、上野公園の中の、旧東京音楽学校奏楽堂なのですが、この建物は、重文にも指定されている、歴史的建物ですので、そういう話しで行ってみようかな、と思っています。

  タイトルは「饗応・居留地・牛鍋」です。きょ=きょ=ぎゅう で覚えやすいでしょう。平野さんのヴィオラを聞きに見えた方を相手に、飲食の専門的な、細かい話しは野暮です。覚えやすい、ウンチクをご提供することに徹しようかと思っています。

  そうそう。ジョークも用意しないといけません。「わたくし、市川海老蔵でございます!」は、このサイトでばらしてしまったので、もう、使えないなあ。どうしよう。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目、住吉史彦でした。

平野真敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)については、こちらです。

Filed under: 今日のお客様,憧れの明治時代,食育ナウ — F.Sumiyoshi 3:16 PM  Comments (0)