激戦州

連日アメリカ50州の地図を見せられています。

だんだん「激戦州」の選挙人の数が頭に入ってきました。ペンシルベニアは20人、ネバダは6人・・・そんなものを覚える必要は全くないのに覚えてしまいました。

さらに戯れに、どんな州なのか、Wikipediaを見ていて気付きました。総じてWikipediaは農業に冷淡で、そんなに詳しくは書かれていませんね。

そして州の名を農産物のブランドにしようという傾向は、見つかりませんでした。例えば「ペンシルベニア州の農業生産高は国内19位だが、マッシュルームでは第1位、リンゴでは第2位、クリスマスツリーと産卵鶏では第3位、苗と芝、牛乳、サイレージ用トウモロコシ、ブドウ(ジュース用を含む)、馬では第4位である。またワインの生産量では国内第8位である。」

州の名をブランドにしようとしているのは、日本の方かもしれません。ジョージアのコーヒーとか、バーモントのカレーとか。

バーモントカレーは、バーモントでリンゴの生産が盛んなことから、日本のハウス食品さんがリンゴを入れるカレーを独自開発した物で、カレーと同州の関連は・・・無いですね。バーモントで蜂蜜の生産はさほど多くなく、むしろメープルシロップが多いとか。うーん。

ブランドの名づけ方としては、やや苦しいものの、私がすき焼きの卵にカレーを入れた時、このカレーの存在は強い援軍に思えました。

それにしても、コロナで大変なのに、余計なことを覚えてしまいました(笑)

まだ決着つかないんでしょうか。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.906本目の投稿でした。日頃のご愛読に心より御礼申し上げます。

今後は3.939本を目指して頑張って参ります(笑)

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締めの定番

弊ブログの11月1日号に書きました通り、河治和香先生の『ニッポンチ!』が単行本になり、その出版記念会が「駒形どぜう」さんで開催されましたが、そのおりに珍しいことがありました。

どぜう汁が、宴会が始まってすぐに出てきたのです。

どぜう汁には一番小さいどぜうが使われます。それとささがき牛蒡を江戸甘味噌の「ちくま味噌」に入れてあるのがどぜう汁ですが、

「丸鍋で始まりどぜう汁で締める、これぞ駒形の定番」

とされています。どぜう汁をすすりながら、白いご飯を食べるのが、締めのお約束です。

だから通常はすぐに出てくることはないのですが、この日の宴会はコロナ下の宴会です。和香先生と駒形のご主人は事前にPCR検査を受けたとか。短時間で食べて、早めに宴会を終えないといけません。

で、どぜう汁が、宴会が始まってすぐに出てきたのです。まだ丸鍋に着手したばかりです。その瞬間私は、

えー?! もう汁が出て来るの!せわしないなあ・・・

と思ってしまいましたが、飲んでみて、

これも悪くないかも!

と思いました。

どぜう汁は通常、宴会の終盤に出ますから、その時点でこちらは満腹しています。食欲が満たされた状態で汁を飲まないといけないですが、この日は未だ食べる気満々の時点で出て来ました。

食して、

旨いです。

宴席に「ちくま味噌」のご主人が参加しているせいか、いつもより濃いような・・・

実に旨いので、おかわりしてしまいました。

コロナがなければ、この体験はなかったかもしれません。

追伸、11月3日は火曜日ですが、祝日に当たりましたので、「ちんや」は営業致します。どうぞ、ご利用下さいませ。

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原型

河治和香先生の『ニッポンチ!』が単行本になりました。

出版記念会が「駒形どぜう」さんで開催され、お招きいただいたので、久しぶりにどじょう鍋を堪能しました。

食べるにつけ毎回思うことは、それにしても、どじょう鍋は牛鍋と比べて原型を留めいている鍋だなあ、ということです。

牛鍋も最初は肉とネギだけでしたが、だいぶ具材が増え、名前まで変わってしまいました。

黒川伊保子先生が書いておられる通り、GYの音は人に良い感じを与えません。「ギャオス」「キングギドラ」などのウルトラマンシリーズの怪獣の名は、その効果を逆利用して命名しています。「GYU鍋」では高級な感じにならないので、改名したのです。

が、どじょう鍋は、名はもちろん形態もさほど変わっておらず、何故だろう?と毎回気になります。

理由は、ごめんなさい、わかりません。おそらく、

一方の牛鍋は、高級化するにつれ、見栄えを良くする必要があったのだろうと想像します。肉のブランド化が始まって値段が高くなり、すき焼きが「ハレ」の日の「お御馳走」という位置づけになって行く一方、どじょうは庶民の栄養源という形態を守って今日に至ります。

その間のお店の努力には感服する他ありませんが、純粋に食べ物として考えると、

野菜が少ないなあ・・・

という不満があります。コロナの渡世ですから、免疫力向上のために繊維質を摂って町内環境を良くする、いや間違えた、腸内環境を良くする必要がありますが、どじょう鍋はネギだけなので、私は今回無理やり店で生野菜を食べてから出陣しました。

それでも勿論、どじょう鍋が美味しかったことをご報告いたします。

河治和香(著)

『ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙』

ISBN9784093865968

小学館刊行

皆様もご購読を。

追伸、11月3日は火曜日ですが、祝日に当たりましたので、「ちんや」は営業致します。どうぞ、ご利用下さいませ。

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ハンバーグ

「ちんや亭」のハンバーグについてのご取材がありました。誠にありがとうございました。

その時気づいたのですが、そう言えば、このブログで「ちんや亭」のハンバーグについてあまり書いたことがなかったような気がします。で、今日は取材にお答えしたことをここに書いてみます。

さて「ちんや亭」のハンバーグが世間のハンバーグが違う点は、お肉をハンバーグの為に仕入れていない点です。そんな馬鹿な!とお思いかもしれませんが本当に、そうです。

「ちんや」はすき焼き用に牛さんを丸ごと仕入れます。(この仕入れ方を「一頭買い」と言います)それをすき焼き用に整形する時に、どうしても切れ端しが出来ますが、それがハンバーグの元です。

すき焼き用ですから、当然熟成させて旨味を増やしてあります。

また、30ヵ月以上長期肥育した黒毛和牛のメス牛ですから、脂質が良く低い温度で良く融けます。融けた脂は柔らかい、優しい風味を創ります。

対するに、世間の多くのお店さんはハンバーグを作るために「ハンバーグ用の肉」を仕入れます。熟成具合、脂質の観点でイマイチな理由は、それです。

加えて「ハンバーグ用の肉」は特定の一つの部位であることが多いです。一つの部位だけなので、味が単調になるのです。

その点、「ちんや」のハンバーグ材は、一頭全身から出て来る切れ端し肉の「寄せ集め」で、脂の多い部位も少ない部位も混ざっています。それでバランスが良く、「単調」ということがないのです。

世間のお店では、その肉の単調さを補う為に、豚肉や鶏肉まで加えることがあるようですが、「ちんや」では牛肉だけでも味が複雑なのに加えて、豚肉も合わせてありますから、美味しくなるのは当然です。

またハンバーグソースの旨味を出すために、同じ牛さんのスジ肉を使っています。無駄にはしないのです。

「ちんや亭」は2年前から肉の「ちょい食べ」が出来る店ということにして、ハーフサイズ(100g)のハンバーグもご用意しています。軽い気分でお出かけ下さいませ。

追伸、10月26日の「あさくさ食たび」に出演させていただくことになりました。「あさくさ食たび」とは、浅草の料理人がオンライン講義で、全国の皆様に「浅草の食の道案内」をするというもの。視聴ご希望の方は、こちらです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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辞職勧告

地場農産物が売れないのはまずいからなのか、それを真剣に議論することは良いことだと私は思います。どのようにしたら美味しくなるのか、議論を尽くしたら良いと思います。

ところが!

広島県世羅町の町議が、地場ワインの売上が伸び悩んでいる理由について、「まずいから」と述べたところ、他の町議たちから辞職勧告を受けてしまったそうです。「生産者の意欲を損ない、地場産業の振興に影響を与える」という理由で辞職勧告決議案が可決されたそうな。

辞職勧告じゃなくて、本当にまずいのかどうか本格的に議論すれば良かったのに、と私は思いますが、日本の地方には、どうも、味のことを語りたがらない雰囲気があるようで、私はそれは好ましくないと思っています。

では代わって、産物が売れるようにする為に、地方の現場はどうしているのか、

・牛肉の格付けが上がるようにする

・イチゴの糖度が上がるようにする

といったことが行われています。

が、

格付けが高い牛肉は脂が多いだけで、美味しくはありません。

イチゴが甘いだけで、甘酸っぱさがなくなったら、むしろ美味しくなくなります。

味より規格や数字を重視するようでは、美味しくはならないのです。

本当に「まずいのか」考えてみませんか。

追伸、10月26日の「あさくさ食たび」に出演させていただくことになりました。「あさくさ食たび」とは、浅草の料理人がオンライン講義で、全国の皆様に「浅草の食の道案内」をするというもの。視聴ご希望の方は、こちらです。

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しいたけ占い

「しいたけ占い」が今大ブームだと聞いても私はまったく関心を持てませんでした。

「動物占い」にウンザリした経験があるからです。

「動物占い」は十二運星を動物に置き換えたもので、2000年頃に大ブームになりました。

その頃私は社長に成る直前、まだ若くて夜飲み歩く元気があったのですが、どこの飲み屋に行っても必ず「動物占い」の本が置いてあって、どの動物か診断されました。

私は12月3日生まれなので「ペガサス」でした。

夜ごと、どこの店に行っても「ペガサスだ!」と言われました。毎日のように「ペガサスだ!」と言われるので、元々占いには興味がないし、他に客を楽しませる話題は無いのか!と呆れ、ウンザリした記憶があります。

で、「しいたけ占い」ですが、「動物占い」とは違ったようです。

私はてっきり、生まれた日によって人を「松茸」「なめこ」「マッシュルーム」などに割り当てるのかと思ったら、さにあらず。

十二運星で占うところは実はオーソドックス。目新しいのは「仕事」「恋愛」と同列に「SNS」が並んでいるところでしょうか。

で、結局、どこが「しいたけ」なのか、ですが、

この占い漫画を連載している作者のペンネームが「しいたけ」なのだそうです。

ペットの犬や猫に食べ物の名前を付けることはあるようですけどねえ、人間の名前とはねえ。

「しいたけ」だけでは男女もどうかも分かりません。

住吉椎茸彦とか

住吉白滝彦とか

住吉葱彦なら、

明らかに男で、すき焼き屋だと分かると思いますが。

追伸、10月26日の「あさくさ食たび」に出演させていただくことになりました。

「あさくさ食たび」とは、浅草の料理人がオンライン講義で、全国の皆様に「浅草の食の道案内」をするというもの。視聴ご希望の方は、こちらです。

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横顔

コロナ問題は全く改善していないように見えますが、政界は賑やかなようです。

総裁選、派閥談合、閣僚人事、そして新閣僚の横顔レポ-トと、懐かしい昭和の光景ですねえ。

でも今回は「懐かしい」とは思わず、しっかり批判する方もいたようです。それは、

香港の民主活動家「アグネス・チョウ」こと周庭さん。日本語を操る、大の親日家としても知られていますが、

「日本のテレビを見てよく思うんだけど、『好物はトンカツ』『バスケ大好き』『元東大ボクシング部』などの情報は、本当に必要ですか? 過去の言論やスタンスの方が重要じゃないですか」

と疑問を呈したそうです。仰せの通り。

『好物はトンカツ』というのは政治家サイドが流している情報でしょう。不要どころか、イメージ創りの臭いがすると私は思っています。

「好物」として挙げられているのは、安価で、国民の大多数が嫌わない料理に限られますよね。カレー、ラーメン、牛丼など。

「パクチーのサラダが好き」

「A5の肉は食べず、A4だけを食べる」

などと言ったら、「変わっている人」と思われかねないので、「横顔」では、そういう話しは出ません。

例外としては地元枠。地元の食材を挙げる人もいます。宇都宮市選出であればギョーザとか。

つまり、閣僚の「好物」は、多くの人の好物を最初から挙げていますから、情報としての意味はないです。

その政治家に興味や親しみを持つきっかけになると言う人もいるようですが、私には良く分かりません。日本人の大多数がカレー好きですので、カレーが好きな人に親しみを感じるなら、日本人の相当数を好きになる必要があります。もし、

すき焼きの溶き卵にカレーを入れるのが好き!

という政治家が登場したら、私は強烈な親しみを感じますから、選挙運動手伝いますけどね、率先して(笑)

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松茸なべ

残暑の最中に台風が来る、というのが、この時季の定番になるのでしょうか。

そんな中でも秋は来ていたようで。マツタケの産地として知られる上田市の料理店ではマツタケ料理の提供が始まったようです。信越放送によりますと、

「上田市古安曽の「二幸園」はきょうからマツタケ料理を始めました。メニューは、4つのコース料理かフルコースから選ぶことができ、マツタケと相性が良い鶏肉を使ったすき焼き風の「松茸なべ」や「松茸姿焼き」を味わえます。」

しかし、ガックリ来たのは、この記事に一般ユーザーから付けられたコメントです。

「みんなで松茸食べながら、ワイワイとコロナ感染かい?」

このコメントに「そう思う」が2票、「そう思わない」が10票で、そう思わない人が多いのは救いですが、いまだに鍋弾圧のムードはあるようです。

何度も申しますが、仮にマツタケにウイルスが付着していたとしても、鍋の熱で殺菌しますから、鍋は非常に安全です。普通の料理を食べながらワイワイやった場合よりリスクは低いくらいだと思いますよ。

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猛暑新記録

「浜松市で41.1度 名物のウナギやスッポンへの影響は?」

という記事をネットで発見しました。コロナの話題ばかりの中で一服の清涼剤だなあと思い開けてみましたら、

「養殖の池は水温管理されています」

であまり関係ないそうな。シラスウナギについても、

「これまで夏の寒暖でシラスウナギの豊漁、不漁への影響は見られません」とのこと。

なあーんだ。

一方同じ記事の中に気になる一文が。

「静岡県西部家畜保健衛生所には、鶏や乳牛といった家畜の死亡報告が寄せられた」

そうなんです。猛暑は、ウナギにはあまり関係なくても、牛さんには結構関係あるんです。東京の屠畜場でも体調を悪くする牛さんがいます。

体調が悪化しなくても水を飲み過ぎて味に影響が出る場合があります。猛暑の頃に出荷された牛さんを熟成させる場合に気をつける点ですね。

とにかく猛暑が早く終わってくれることを願うばかりです。

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きくらげ

きくらげのサンプル品をいただいたので、どんな食べ方にしようかと検索していたら、

米沢の老舗すき焼き店「登起波牛肉店」さんの、すき焼きレシピが出て来ました。

「登起波(ときわ)牛肉店」さんは1894年(明治27年)のご創業。2012年に第十二回「すきや連」を開催させていただいたことがあります。

そうでした、そうでした、あの時も、おや、きくらげが入ってる!と思ったのですが、忘れておりました。

きくらげを入れるのは、登起波さん創業の頃から長年に渡り親しまれてきたレシピなんだとか。

コリコリとした食感は、柔らかい口当たりの食材が多い中、とても新鮮です。

資料によりますと、きくらげの食物繊維の量はごぼうの9倍だとかで、肉と一緒に食べるのは合理的ですね。

やはりネット情報ですが、肉よりきくらげをメインにして、すき焼きをする人もいるらしく、それが2017年11月にNHKテレビ「所さん!大変ですよ」に採り上げられたとか。

おお、所さんの番組、ウチも出ましたよ、2017年に。

「霜降り牛肉に異変!?おいしい牛肉の謎」というテーマで、2017年4月に採り上げていただいたことがありました。

すき焼きできくらげ、悪くないようです。

*すき焼き・しゃぶしゃぶは、鍋でウイルスを加熱殺菌してすぐ食べるので、非常に安全な食べ方です。安心してお召し上がり下さいませ。
こちらで通信販売もしています。
よろしくお願い申し上げます。

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