アニメ化50周年

往年の人気アニメ「ルパン三世」が「アニメ化50周年」だそうで、テレビ「金曜ロードショー」で、毎週懐かしい名作が何作か放送されるそうです。

このシリーズは「みんなが選んだルパン三世」だとかで、ファンが選んだ人気作品が放送されるのですが、その中に「死の翼アルバトロス」が入っており、第一集で放送されました。

そして、その回にはすき焼きのシーンがありました。

ルパンと次元、五エ門の3人がすき焼きをするのです。

場所は某国。何故か3人はキャンピングカーで鍋をつついています。ルパンと次元が肉の取り合いを展開するのですが、このすき焼きが、ただのすき焼きではありません。

次元がビールを、煮えたすき焼きの中に注ぎこんでしまうのです。

ビックリしたルパンが止めますが、次元は「このほうがコクが出るんだよ」と言って聞きません。

ルパン・ファンの皆様、是非、ビールすき焼きをお試しあれ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.255本目の投稿でした。

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実はダイエットフード

ある日の、まったく存じ上げない方のツイートに曰く、

「すき焼きって実はダイエットフードなのでは…? 長ネギに白滝、豆腐卵… 白菜に春菊、人参をピーラーで薄切り… きのこは好きなだけ 割下作ったらお肉入れないでも味決まるし…」

はい、実は、そうなんです。

肉と豆腐以外の具材は、繊維質が豊富。腸内環境が改善されること間違いありません。

おそらく、牛鍋発祥の頃に日本人はまだ肉を消化することに慣れていなかったので、多くの繊維質を同時に摂って、排泄するようにしたのだと思われます。栄養士が指導したわけでもないのに自然にそうなったところがスゴいです。

そして、その後140年。現代の日本人の中にも、まだ肉の消化が苦手のままの方がおいでです。

「牛肉が苦手」

って、なかなか広言しにくいですが、一定数、いらっしゃいますね。

そういう方は、このツイートのようなすき焼きにトライしてみると腸内が良くなると思います。

ただし「割下作ったらお肉入れないでも味決まるし…」

は、何か、よほど旨味を加えた方が・・・とは私は思います。

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綿飴すき焼き

ある日のツイートで

「数年前のライブ後に「鳥貴族」にいってすき焼きの砂糖がわたあめで、「田舎にはこんなおしゃれなすき焼きないわー」って言ったら「それはない」って言われたのふと思い出した。半年後には地元でも見かけるようになったよ!」

というのを見つけ、ツイ主さんの地元とはどこだろうと、しばらくスクロールしてみましたが、分かりませんでした。

私の知る範囲では、飛騨高山に綿飴すき焼きを出す店があると聞いております。それは今年の春にオープンした店で、料理屋というより綿菓子屋さんだそうですが、コロナでまだ行けておりません。

そして、それ以前に、「鳥貴族」さんのメニューにすき焼きがあったとは!

不勉強でした(笑)

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葱は葱屋②

久しぶりに葱問屋さんを訪ね、葱について色々と教えて貰いました。

葱問屋「葱雅」の岡本さんが今回大切だと強調しておられたのは、

第一に、葱の根を切らずに輸送・保管すること

第二に、タテに置き、箱に詰めずに輸送・保管すること

でした。第一は一昨日書きましたので、今日は二。

まず「タテに置く」のは、野菜の保管の基本ですね。特に根を残して保管している場合は、自然界に在った状態に、なるべく近い状態で置くのが良いです。

土から抜かれても野菜はまだ死んではいませんので、水分を循環させようとします。それまでタテに生き、タテに循環してきたのに、ヨコの状態になるとそれが上手く行かなくなってしまいます。

また光のある方に自分の体を向けようとするので、寝かせておくと起き上がってしまう=曲がってしまうこともあります。

「箱に詰めずに」の件は、葱の良し・悪しを見るためです。

箱に入れてしまうと、そとから覗けるのは表に出ている数本だけですし、葉の上の方や根が隠れて見えません。葉が傷んでいないか、根が切られずに付いているかを確認したいのに困りますよね。

「葱雅」さんでは50本ほどの葱を束にして、それを縄でしばって置いています。

それだけの数の葱を遠くから眺めると、その生産者さんが、どう栽培してきたか、おおよそ想像できると言います。

根は細くたくさんついているか、白い部分の巻きは良いか、

といったことが箱の中では見えないのですね。

勉強になりました。

やはり餅は餅屋から、葱は葱屋から買うのが良いようです。

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通の日

毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。

 日本記念日協会に正式に認定されている記念日なのです。

「すきやきどおりの日」じゃあ、ありませんよ。そんな道路はないですね。「すきやきつうの日」です。

では、なんで毎年10月15日が「すき焼き通の日」なのか、ですが、それをご説明するには、2005年(平成17年)に話しを遡らせないといけません。

その当時、すき焼きについてまとまった本がないことを残念に思っていた私が、どなたか高名な方が、すき焼きのことを書いて下さらないかなあ、と思っていたところ、それを聞いて書いて下さったのが向笠千恵子先生でした。

最初発表されたのは、雑誌の連載『すき焼き ものがたり』で、その連載は、月刊「百味」誌上にて、2006年(平成18年)3月から2008年4月まで掲載されました。

 この連載がその後、加筆・修整されて、平凡社新書『すき焼き通』としてまとめられました。それが、2008年(平成20年)10月15日のことです。

そしてさらに、その日この御本の、出版のお祝いの会を私の店「ちんや」で開いたことが、「すき焼き通の日」正式認定につながり、またすき焼き屋とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」の発足へとつながっていきます。

このお祝いの会の時、初めて全国からすき焼き屋さんが集結し、せっかく面識が出来たのだから、1回コッキリで終わらせるのはモッタイない。「すき焼きを味わいながら、日本の食文化を語り合う会をつくりたい」との話しが期せずして盛り上がり、「すきや連」が発足しました。

2008年、最近のことなのに「今は昔」感があります。

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葱は葱屋

久しぶりに葱問屋さんを訪ね、葱について色々と教えて貰いました。

葱問屋「葱雅」の岡本さんが今回強調しておられたのは、葱の根を切らずに輸送・保管することの大切さでした。

岡本さんは根を切ってから三日ほど経った葱を保管していて見せてくれたのですが、葱の「巻き」の部分が完全にズレて、芯が飛び出してしまっていました。業界ではこれを「出べそ」と言うそうです。

当然乾燥してしまうので、美味しくありません。

「葱雅」さんが日頃取引している、近県(埼玉、千葉、茨城)当たりの農家さんなら、根を付けたまま配送してくれるのでOKなのですが、遠方の農家さんだと輸送の都合で根が切られてしまうことも多いとか。

根を少しだけ残して切る機械もあるものの、機械の精度が高くなく、切る場所が上過ぎて根がまったくなくなってしまうこともあるとか。

そういう物が箱詰めされて流通すると、外から中が見えませんから、残念な葱を買うことになってしまいがちです。

やはり餅は餅屋から、葱は葱屋から買うのが良いようです。

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社内政治

この方はカレーすき焼きを召し上がったことがないのだろうと思います。

ある日の、ある方のツイートに曰く、

【マーケターなら”カレーすき焼き”は作るな】

「 社内政治では お偉いさんA「カレーが良いのでは?」 お偉いさんB「すき焼きが食べたい」 これらの落としどころは 「カレーすき焼き」 お客に「社内政治の産物」である カレーすき焼きは売れるわけがない だって、お客はカレーが食べたかったんだから」

結構、美味しいですよ、カレーすきやきは。

映画の小津安二郎監督も好きでした。

「ちんや」では、それを改良して、すき焼きの卵にカレーオイルを入れておりました。その卵をご飯にかけると「〆」として最高でした。

食べ物の世界では、味が遠いAとBを混ぜることは結構ありますから、社内政治の妥協の産物に例えるのは、考え物と思います。

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品川駅

緊急事態が明けて、テレワークしていた方々が出勤するようになりました。

そして、その出勤風景を撮る場所の定番は、品川駅港南口(東口)ですね。

長い通路を、引いたアングルで撮影すると、人々が集団で雲霞のごとく進む様子が撮れます。口の悪い人は「社畜回廊」と言うそうです。

実は、この通路を、私もたまに利用します。

港南口に東京都の食肉市場があるからです。

以前、2000年頃まで港南口には市場と東京水産大学くらいしか、目ぼしい建物がありませんでした。

今「回廊」になっている所には、広大な貨物ヤードがあり、通路は地下に設けられていました。その通路は、肉の市場に行く人くらいしか利用しないので、やたらと暗くて寂しく、陰気な気分にさせられたものでした。

街はすっかり近代化し、ビルが立ち並び、働く人も増えましたが、市場は今でも同じ所にあります。

1936年に市場が開場した時は、駅の東側は埋立地だったとか。当時の輸送手段は鉄道がメインでしたから、牛さんは貨車で運ばれてきて、直接市場に乗り入れ出来るようになっていました。

様変わりとは、このことです。

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突発すき焼き

すき焼きは「お御馳走」=何かの記念日に食べるもの、と私は言い続けておりますが、そうでない方もおいでのようです。

ある日の、ある方のツイートに、

「近所の庶民派スーパーが時々突発的に霜降り和牛を特売するから、いつも予期せぬタイミングですき焼き大会となります。うめ〜」

特売に何が出るか、しばらく前から告知してくれれば「突発すき焼き」にならずに済みますが、そういうスーパーさんは少ないでしょうね。

ツイートに付けられた画像を拝見しましたら、豪気な家系の方なのか、仕込みにかける時間がなかったのか、ザクの切り方がザックリ。豆腐の一切れの一辺は4センチくらいありそう。

でも、もったいつけない感じ?が、何故だか好感できました。

こういうすき焼きも、悪くないかもです。

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故人の評伝

最近、亡くなった方の評伝で、実は故人はすき焼きが好きだった、肉が好きだったと知ることが多いように思います。

直近では、「ゴルゴ13」のさいとう・たかをさん。先月84歳で亡くなられました。

さいとうさんは関西出身です。1936年に和歌山県に生まれ、大阪府堺市で育ち、終戦は9歳の時です。

食べ盛りの頃が物の無い時代ですから、だいぶひもじい思いをしたそうです。

初めて牛肉を食べたのは、中学校に入った頃で、それは、

「すき焼きです。世の中にこんなおいしいものがあるのかと思いました」

ようやくその頃に焼け跡から復興してきたのでしょう。

その後、さいとうさんは漫画家を志して東京に移りますが、当時は東西で肉の事情がかなり違ったようです。

「21歳で上京して、困った。関東では関西ほど牛肉を食べる習慣が根付いていなかった。流通している牛肉は値段の割に質が悪く、関西とは比べるべくもなかった。やむをえず豚肉ですき焼きを作ったが、まったく気に入らなかったという」

この世代の方々は、肉に対する想いが一番熱い方々かもしれません。

さいとうさんは70歳代まで毎朝肉を食べたとか。

さいとうさんは亡くなってしまいましたが、まだお元気な方々には、存分に肉を召し上がっていただきたいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

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