秘伝の割下

ある夜の団体さん、座敷に上がって、すき焼きを召し上がり、

割下が美味い!

と言って、一人一本ずつ割下を買って土産にして下さいましたが、

違うンですよね~

肉と割下のバランスが、味の決め手なんですよ。

テレビの、「秘伝」のナントカを視過ぎですね。

「この割下をかければ、どんな食べ物も美味く成る!」

~わけないですよ。

むしろですね、残念な肉に「ちんや」の割下を使うと、美味くなるどころか、より残念な味になります。

「ちんや」の割下は大変甘く、味が濃いですから、肉の方にそれを受け止める旨みがなければバランスしません。やたらと甘辛くなってしまうのです。

この割下は、優れた血統の牛を長期肥育し、また肉にしてからも長期熟成させた場合にだけ使える割下なんです。

ですによって、必ず肉とセットでお求めください。割下だけ買うことは禁止します!!

・・・と今度から売り場に表示しよう。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.469日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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開催しました~第17回「すきや連」

第17回「すきや連」を開催しました。

今回の会場は明治2年ご創業の、京の老舗「モリタ屋」さん。今回も50人以上の、全国のすき焼き関係者が集結して大盛況でした。

まずは、参加者の皆さんが書いて下さった寄せ書きをご覧ください。

・ミラノ万博、東京オリンピックですき焼きをアピールしましょう。

(向笠千恵子)

・やっぱりスキヤキが一番でしょ!(山田保)

・「旨味全開!」(村山忠彦)

<牛の絵>(須田菁華)

・一期一会、一鍋一愛(三嶌太郎)

・すきや連の皆様いつも感謝感謝。(柴田進吉)

・すき焼き京野菜美味しいです。モリタ屋さんありがとうございます!

(柴田伸太郎)

・すきや連のおかげで京野菜を学ぶことができました。(大竹道茂)

・お肉の厚みは美味しさ深いです。甘みも優しくやっぱり京都のすき焼きおいしかったです。モリタ屋さんありがとうございます。(羽鳥裕子)

・私がすき焼き好きなのは親父ゆずりです。(黒田誠)

・すき焼きだいすき下仁田ねぎとともに食せばもっとすき(島崎進)

・うちの店熊本すき焼き加茂川創業者のルーツの京都に参りました。大変美味しくいただきました。(山下みき)

・鴨川のほとりで頂くすきやき、モリタ屋さん最高です!!(荒井順子)

・初参加のすきや連!モリタ屋さんおいしいお料理ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。(荒井亮一)

・川のほとりで頂くすき焼き、モリタ屋さんの心意気を味あわせていただきました。(加藤英子)

・京都の夜鴨川すき焼きありがとう。(相沢二郎)

・ざらめの香ばしい♪お肉京野菜感激しました。ごちそうさまです!

(相沢ヒロミ)

・京都のすき焼きを堪能させていただきました。ありがとうございます。

(高岡修一)

・とてもおいしくいただきました。ぜひまた参加させていただきます。ありがとうございます。(星南子)

・すき焼き最高!ありがとうございました。(西居基晴)

・昨年はお世話になりました。明治二年の創業同士頑張って行きましょう。(宮本尚樹)

・食のレジェンドSUKIYAKI世界へ羽ばたけ!本日は大変勉強になりました。(宮本美希)

・何時もありがとう!すきやきモリタ屋さん(小林甲児)

・モリタ屋さんのすきやきおいしかったです。シメのうどん最高!ありがとうございました。(小林由佳)

・この夏鴨川のゆかですき焼きを食べることを目標とします。(鳥山渉)

・迫力とやさしさ楽しめるモリタ屋さん すき焼きは幸せな時間が流れます。すき焼最高!!(高岡慎一郎)

・田中さん、吉岡さん、女将さん、すき焼は人が作って嬉しい食卓 鍋ではなやぐ鴨川の京の夜は明けません。(高岡哲郎)

・京野菜の話しききモリタ屋様のすきやき感謝(和田政司)

・鴨川の流れを見ながら頂く京都のすき焼最高です。(藤森朗)

・かもがわで育つ京野菜京都肉(近田康ニ)

・京都肉京野菜美味しかったです!黒毛和牛最高(吉澤直樹)

・鴨川をながめつつ食すすき焼最高です!(吉澤裕介)

・京都肉美味でございました。吉澤教授よりお肉の話しいろいろ聞けて楽しいすき焼きタイムを過ごせました。ごちそうさま。(清水祐子)

・あの人の言葉思い出す夕焼けの高瀬川 京都慕情ありがとうございます。(梅田雄一)

・鴨川を横に京都肉を食す。さすが京都を代表するモリタ屋さん。京都のすき焼きを堪能させていただきました。美味しかったです。ごちそうさまでした!(鈴木拓将)

・スキ焼きが増々スキになりました。これから子供に会いに行きます。(静朋人)

・いつの日か京都で鹿児島の黒豚を食べるすきや連を見たいです。

(米増昭尚)

・美味しい食事を笑顔で出来る事は幸せです。本日は美味しいすきやきありがとうございます。(永野治子)

・人の出会い、肉の出会い、すき焼きありがとう(大西克彦)

<寄せ書きは以上です。今回大変お世話になった「モリタ屋」の吉岡社長、本当にありがとうございました。御礼申し上げます。>

追伸、

2/24にインターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUの番組「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい」に出演させていただきました。

過去の放送は、こちらのURLで聞けますので、よろしかったら、是非。

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ぷくぷく、お肉

『ぷくぷく、お肉』という本を読みました。

この御本は随筆集で、色んな作家さんが書いた、32篇の「肉」にまつわる随筆が集められています。

すき焼き、ステーキ、焼き肉、とんかつ、焼き鳥・・・

「古今の作家たちが「肉」について筆をふるう随筆アンソロジー」という触れ込みです。

なんでも「おいしい文藝」第1弾だとかで、出版社はこれをシリーズ化したいようです。

勿論すき焼きの話しだけではないのですが、冒頭はすき焼き。

阿川佐和子「スキヤキスキスキ」

開高健「エラクなりたかったら独身だ、スキヤキだ」

古川緑波「牛鍋からすき焼きへ」

山田太一「すき焼きの記憶」

村上春樹「すき焼きが好き」

すき焼き以外では、

赤瀬川原平「ビフテキ委員会」

馳星周「世界一のステーキ」

向田邦子「味噌カツ」

檀一雄「ビーフ・シチュー!」

・・・といった顔ぶれです。

さて山田太一さんの小説『異人たちとの夏』の、重要な場面設定が「雷門のすき焼き屋」であることは比較的有名かと思います。

今回の本の中で太一先生は、その場面設定が是非そうであらねばならないかった理由について書いておられます。幼少期の御本人の体験がそうさせたのです。

主人公は夏に幽霊と会うというのに、それでも「雷門のすき焼き屋」なのです。

「雷門のすき焼き屋」としては在り難い限りですね。

一方、読んで実に面白く勉強になったのは、古川緑波の「牛鍋からすき焼きへ」。

明治末期の、すき焼きがまだ牛鍋と言われていた頃から、緑波は色々な牛鍋屋を食べ歩いていて、どの店がいつ頃どんな食べ方だったかをハッキリと記憶しています。

頻繁に来てくれたわけではないようですが、「ちんや」も出て来ます。

実に色々な店が在ったようです。

四谷の「三河屋」=肉に割り下が最初からかけてあった。卵は無し。

新橋の「うつぼ」=肉がブツ切り、味噌煮込み。

両方とも今は無い店ですが、生気と猥雑感が溢れる、往時の牛鍋屋の雰囲気が分かって、実に面白い1篇でした。

追伸、

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野菜を最高に美味く食べられるすき焼き

近江八幡の有名なすき焼き店「毛利志満(もりしま)」の御主人が食べに来て下さいました。

日本橋高島屋で「近江展」が開かれ、そこに出店するために上京されたようです。

肉は勿論私の考える旨いものを支度しましたが、そうは言っても日頃近江牛の上等なものに慣れている方ですから、ザクの方でも工夫しないと!と考え、少し捻ってみることにしました。

ちょうど「今月の変わりザク」として下仁田葱をやっていましたので、これをお出しました。関西との葱の違いを味わっていただく計画です。

それから春菊の代わりにチンゲンサイ。勿論「チンヤ」の駄洒落です。

そうしましたら、

「毛利志満」では、野菜を最高に美味く食べられるすき焼きを目指しているんです!

と御主人。

ほおお、なるほど、素晴らしい考え方ですね。

さて、食べに来ていただいたら、こちらも返しに行かないといけませんから、高島屋の「近江展」へ。イートインのコーナーで「牛肉重」を美味しくいただいて来ました。

デパートのイートインですから、調理しているところが見えませんが、関西風にしっかり甘く味付けされていて嬉しくなりました。

「近江展」には、彦根の、やはりすき焼き屋さんで「すきや連」メンバーの「千成亭」さんも出店しておいで、専務さんが現場に見えていました。

『BRUTUS』に出ていた「近江牛かのこハンバーグ」を見つけましたので、購入して帰ってまいりました。

会場全体もなかなか盛況で結構なことでした。

すき焼き屋どうしの交流も、なかなか楽しいものです。

追伸、

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最後の晩餐

基本的に映画というものをあまり観ません。時間が無いからです。

ましてや外国映画となると、ほぼ観ないのですが、タイトルが『最後の晩餐』だったので、一応調べてみました。

3月1月よりシネスイッチ銀座ほかで公開される、オ・ギファン監督の、中韓合作映画『最後の晩餐』です。

「初恋の人と結婚目前、彼女から告げられた突然の「5年間の別離契約」。それはお互いの夢を叶えるための、たった5年の別れのはずだった…はたして2人が夢を叶えた再会の時、約束は守れるのか? 大切な人が自分だけのために作ってくれる思い出のスープ。そんな優しいスープが二人の離れていた時間を静かに温めていく。」

という筋だそうで、どうやら、この映画の、最後の晩餐はスープらしいです。

「本作で、二人の想いを象徴的に描いている料理の数々。題名からも表現されているように、“最後の晩餐”が大変重要なキーワードとなっている。最後の晩餐といっても単に、終焉の前の食事ではなく、嫁ぐ前日、家族と別れの日。上京で故郷を離れる前日。大切な人との別れの日などなど…生活の中には、思い出深い“最後の瞬間”がたくさん存在する。その思い出となる“最後の瞬間”大切な人と食す食事はどんなご馳走も敵わない最高の料理になるはずだ。」

・・・ここまでなら、

なーんだ、スープかあ!

で終わりですが、

その後に「著名人が選んだ「最後の晩餐」メニュー」という記事が付いていました。

・陳 建一さん(四川飯店オーナーシェフ)

⇒回鍋肉と白いご飯(「ご飯が大好きで、そのお供としてやっぱりホイコーロー」)

まあ、これは順当でしょう。

・坂井宏行さん(ラ・ロシェルオーナーシェフ)

⇒そばがき(「幼い子供の時に母が良く作ってくれた」)

へええ。

そして!

・萬田久子さん(女優)

⇒白い御飯、塩、日本酒。ぷりんぷりんの玉子。そして すき焼きがあれば天国です。(「大好きだから。」)

ほおお!

萬田さん、すき焼きがお好きでしたか、存じませんでした。

試しに「萬田久子」「すき焼き」でググってみましたが、めぼしい記事には当りませんね。でも、まあ、良いです。

そんなにお好きなら、ウチに来て下されば良いのに!

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バレンタインの大雪

今月の「変わりザク」として下仁田葱を売っていますが、その下仁田が大変なことになってしまいました。

「大変なこと」とは勿論、バレンタインの大雪です。群馬は山梨・長野ととも被害が甚大でした。

葱生産者の小金沢さんとは以前からFB友達ですので、気になって投稿を視ていますと、2/15に、

「雪が腰ちかくまであると、身動きできないことを今更ながら実感し、午前中、なんとか主要道路まで歩ける道を雪かきしてキープ。」

その翌日にはトラクターを使って除雪を始めたようでしたが、

「トラクター出すため、山の小屋にたどり着くまでが大変で、行ったら、奥の小屋がつぶれ、フォークリフトが・・。なんとか、トラクター出したけど、杉の倒木が邪魔で・・」

という状況で、これは実に大変なことです。

そんな中でも弊店用の葱は確実に出荷して下さり、品切れは半日で済みました。ありがとうございました。

これ以上雪が降らないことを願います。

追伸、

2/24にインターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUの番組「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい」に出演させていただきました。

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銅メダル

先日の、このブログに「オリンピックは気の毒で視ていられない」と書きましたが、

メダルを獲得した選手が喜ぶ様子を視るのが嫌いなわけでは勿論ありません。

ましてや、すき焼きが好きな選手となれば。

報道によりますと、

「ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプで銅メダルを獲得した平岡卓が大阪・天王寺区の上宮高に凱旋した。中学生を含む全校生徒、教職員ら約3000人に喜びを報告した。」

「平岡は首からメダルをさげ、体育館に登場。「いつも通っている高校にメダルを持って帰ってこられてうれしい。今回はいろんな人に応援してもらって自分の力になった」と感謝した。」

「帰国した15日に奈良・御所市の実家で、家族はすき焼きを用意。母・浩美さん(52)は「近所のお肉屋さんがいいお肉を持ってきてくれて。『これはヤバイ! うまい!』ってたくさん食べてました」と笑った。

ほお、ご実家は奈良県の御所市ですか。もっと北の方と思いこんでいましたが、関西でしたか。

すき焼きも関西風なんでしょうか。

奈良県の牛と言うと、東部の三重県境に近い辺りに生産者がいますが、御所は逆の西部ですね。どんな牛を食べたのでしょう。

ご存知の方は、お知らせ下さい。

追伸、

インターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUに出演します。

2/24(月曜日)14:00~14:50、こちらのURLで法曹です、イヤ、放送です。

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中吊り広告

寿司屋の広告かと思ったら、歯医者の広告でした。

ある日地下鉄に乗り、ぼんやり周囲を眺めていますと、

綺麗に盛られた寿司の写真と、握っている職人さんの腕の写真が目に飛び込んで来ました。

で、当然寿司屋の広告かと思ったのですが、横に付けられている文章は会話形式で、

大将:たしか硬いのは苦手でしたよね。

お客:大丈夫!インプラントにしたら美味しく食べられるようになりましてね。烏賊とアワビをお願いします。

大将:へい、喜んで。

・・・大将が「喜んで」と言うかは微妙と思いますが、この広告がインプラントの広告であることは分かりました。

肝心のインプラントについては、

大学病院の経験豊富な専門医が担当します、というだけで、後はWEBをご覧ください、という次第です。

自分が広告主の立場になると自社製品と他社製品の違いや優位性を、こと細かくPRしたくなるのが人情ですが、この広告は違います。

他者との競争より、むしろインプラントの効能そのものを訴えています。その効能として訴えているのが「寿司が美味しい」なわけです。

インプラントすることを既に決めてしまって、医者を比較検討中の客を対象にはしておらず、するかしないか迷っている状況の人を、自分の所へ誘導することを主眼に置いているわけですね。

この広告が、競争よりパイの拡大を目指している点、そこを私は高く買いたいと思います。

座蒲団1枚。

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Road Runner

去年のことだったと思いますが、学校の同期の男が食べに来てくれまして、

おお、住吉、久しぶり!でも、オレは住吉のブログを毎日読んでるから、久しぶりって感じがしないんだよね。

あ、そうなんだ。それは恐縮。

オレが毎日読んでるブログは、住吉のと、「なでしこジャパン」の川澄さんのだけだよ。

???

当時私は川澄奈穂美選手のことは「なでしこ」の可愛い選手ということ位しか知らずに、意味がすぐには分かりませんでした。

で、ブログを拝見しました。タイトルは、

Road Runner

なるほど熱心に毎日更新なさっていて、文体もテンポが良く名調子です。そして何より、書き方以前に、自分について・女子サッカー界についてハッキリした意志を感じさせるブログでした。

その同期生が川澄選手を応援していることにいたく納得し、私もブログを頑張って行こう、と思った次第です。

さて、その川澄選手が今回アメリカへの移籍を発表しました。

「レンタル移籍」により、3~8月の6ヶ月間アメリカのシアトル・レインFCに行くそうです。

そのことを告げるブログでも、いつもながらテンポよく展望と心境を語っておられます。

そして何よりインタビューがサイコ―でした。

「学ぶだけの姿勢で行こうとは思っていない。日本人の評価を上げ、こんなこともできるんだと見せつけるために行く」

英語は勉強中で得意の料理をコミュニケーションツールにする意向だとかで、

「外国人に受けがいいのはすき焼き。簡単だしいいかな」

アメリカでの御活躍を心より祈念申し上げます。

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テーマはラブラブ

小売業の現場で良く行われていることに、客の属性=性別とか年齢あるいは所得のデータを把握して、購買履歴との関連性を分析しようとすることがあります。

関連性を調べるためにはデータを集めないといけません。「ちんや」も肉の小売りをしている以上、レジ入金の際に性別とか年齢とかも入力したりした方が良いのでしょうか。

現在はそういうことをしていませんが、それって、怠慢なのでしょうか。

申し上げにくいんですけど、私はですね、そういうデータ収集って、大して効果が無いと思うんですよね。手間がかかるわりには、意義が薄いと思います。

「ちんや」の肉を食べたいと思うかどうかって、性別とか年齢とか、そういう客観的に計測できるデータと本当に関係があるのか、疑問だと思うんです。

「40歳代の女性のお買い上げ額が多い」って分かったところで、なんか意味があるんでしょうか。

むしろ「ちんや」の肉を食べたいと思うかどうかは、計測できない味覚や価値観と関係があると思います。

たとえば夫婦仲が良いかどうか、の方が「ちんや」の肉を食べたいと思うかどうかに、数字より余程関係があると思います。

夫婦仲が良くて、家族揃っての行事を頻繁に行っている御家庭なら、「お父さんの誕生日にすき焼きをしたい」とか「お子さんが運動会で1等に成ったから、お祝いにすき焼きをしたい」とか考える筈です。

愛情が深ければ深いほど、家族の笑顔が見たくて美味しいものを買う傾向がありましょうが、愛情も計測できません。

逆に、夫婦仲が悪い場合、家族ですき焼き、は避けたいところでしょう。

そう、だから、計測できるデータなどよりも、心の在り様が余程関係あると信じます。

で、3月からの「春の御縁キャンペーン」のテーマを「夫婦ラブラブ」に決定しました。

キャンペーン期間中、「夫婦ラブラブ」な方に限って「ちんやメンバーズカード」の新規入会金を5円(=御縁)にします。通常は500円ですから、なんと、99%引きですね!

では、どうやってラブラブ度を確認するか、ですが、記念日の種類で判定させていただきます。

「ちんやメンバーズカード」に入会していただきます際に、お客様それぞれの「記念日」を自由に登録することができまして、その日は割引率が普段の倍になるという制度があるのですが、その「記念日」として二人の結婚記念日を登録なさった場合だけ、500円を5円にさせていただきます。

そういうことを思いついたキッカケは、去年の暮れに新聞の読者投稿欄で見つけた「すき焼き 新婚の思い出」という、65歳の女性からの投稿でした。引用しますと、

「きょう、12月1日は私たち夫婦の結婚記念日だ。ちゃんとした式も挙げられず、婚姻届を提出しただけのスタートだったが、初めての夕食は鍋料理、すき焼きで祝った。」

「買ってきたのは安い牛肉だった。おまけに料理が得意ではなかったので、味付けが濃すぎる失敗作となったたが、夫が「大丈夫おいしいよ」と言ってくれたことは忘れられない」

「以来、結婚記念日には「初心を忘れないように」と、鍋料理を作って来た」・・・

昭和な美談ですよね。

こういう方にこそ、「ちんや」の肉ですき焼きをしていただきたい、そう思います。

販促の基本になるのは、心の在り様なのであって、データではない。それが「ちんや」の販促です。

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